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ボーカルに「芯・厚み・広がり」を与える Sonnox VoxDoubler

2025.05.22

楽曲をミックスをするとき、ボーカルがバックトラックに埋もれてしまったり、逆に悪目だちして、ボーカルに存在感を与えることに苦労していませんか?

そんなときに頼りになるのが、Sonnox VoxDoublerです。簡単操作でボーカルに芯を与え、厚みや広がり、立体感を処理することができます。一つの製品の中に「Thicken」と「Widen」の2種類のプラグインが収録されており、2つの機能でボーカルトラックを補強してくれるのです!

厚みを加える「Thicken」

ボーカルに厚みを加えたい場合、複数のボーカルテイクを同時に再生する「ダブリング」をするのが一般的です。しかしこの方法では、ボーカルを何度も録音する時間と、ピッチやタイミング修正などに時間と手間がかかります。

Thickenを使えば、元のボーカルトラックに仮想的なダブリングトラックを重ねることができ、簡単に厚みのあるサウンドが得られます。

  • Timing(タイミング)
  • Pitch(ピッチ)
  • Depth(深さ)
  • Tone(音色)

これらのノブで、ニュアンスを細かく調整することができます。

※Thickenをモノラルトラックに使用した場合、Stereo Spread(ステレオの広がり)は機能しません。ステレオのバストラックに使用することで、左右の広がりをコントロールすることができます。

広がりを与える「Widen」

Widenは、音像を横に広げるステレオ処理に特化したプラグインです。Thickenと同様に、Timing、Pitch、Depth、Toneを調整できますが、Stereo Spreadの代わりに Width(ステレオ幅)のノブが搭載されています。Widthでは、新しく作られたボーカルが元のボーカルからどのくらい離れて定位するかをコントロールします。

たとえば

  • 狭い Width・遅めのタイミング → ピアノ+ヴォーカルなどのシンプルなアレンジに最適
  • 広い Width・速めのタイミング → EDMやヒップホップなど、インパクトの強いヴォーカル処理に有効

Thicken のStereo Spreadと比べて、より強力なステレオ分離感が得られるのが特徴です。複数のプラグインを使わずに、左右の広がりや明瞭さを簡単にコントロールできるのも魅力です。

インパクトを加える「Aux Mode」

各プラグインのMixノブの下には「Aux Mode」スイッチがあります。これをONにすると、エフェクト成分のみを出力する、センドリターン向けの動作モードに切り替わります。

このモードを活用すれば、原音はセンターに保ちつつ、エフェクト音だけをステレオに広げて配置するといった処理が可能になります。特にフックや決めのフレーズなど、インパクトを出したい部分に効果的です。ボカロやアニソンなどでよく使われるテクニックでもあります。


まとめ

Sonnox VoxDoublerは、Thickenで芯を強調、Widenで広がりを演出、Aux Modeでインパクトを出せる、とても実用性の高いツールです。

主役となるボーカルに「厚み」や「広がり」といった存在感を与えたい時に、もう一段上の魔法をかけてくれるでしょう!

VoxDoubler

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