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密閉型の強みを活かしつつ高解像度なサウンドを再生できる – 土岐彩香 Focal Lensys Professional インタビュー

2025.04.24

サカナクション、Chara、フジファブリック、女王蜂、米津玄師など錚々たるアーティスト達のレコーディングやミキシングを手がけられている土岐彩香さんに、フランスの名門音響メーカーFocal社の最新モニターヘッドフォン「Lensys Professional」の魅力についてお伺いしました。直近ではMrs.GREEN APPLE、SEKAI NO OWARI、chilldspot、水槽、折坂悠太などのアーティストの作品を手掛けており、制作現場でのリアルな活用法や使用感についてお話を聞くことができました。


― Lensys Professionalの印象を教えてください。

一番最初に感じたのは、密閉型ならではの「ロー感の豊かさ」ですね。音の低域にしっかり余裕があって、ノイズチェックもすごくやりやすいんです。AirPodsみたいなリスニング環境を想定しながら、最初からミックスの方向性を決めやすいのはありがたいです。

また音像もかなり高解像度で細かい音までしっかり見えてくるので、音のキメや質感の調整がとてもやりやすく、それでいて疲れにくいので、5〜6時間はもちろん、10時間ぶっ通しで作業しても問題ないくらい快適です。

音の質感は、スピーカーに例えるとBarefoot Soundの製品に近い感じかな。上品さとパンチのバランスが良くて、モニタリングにすごく向いてます。ADAM製品やGENELIC製品などとはまた違うキャラクターがあって、それも魅力ですね。


― 使い心地などはいかがですか?

外部スタジオでよく作業するので、軽くて持ち運びしやすいのが助かります。遮音性もかなり高くて、録音時にも音漏れの心配がありません。ノイズキャンセリングがなくても十分静かな環境が作れる感じです。Apple AirPods Maxなども音は良いけど、長時間使うと重さが気になるんですよね。その点Lensys Professionalはシンプルな設計で軽いし、モニターに特化していて使いやすいです。


土岐彩香さんが語るLensys Professional ヘッドフォンの魅力

― 実際の制作の中では、どういった場面でヘッドフォンを活用されていますか?

エディットやタイミングチェックはスピーカーでやるんですけど、ミックスの初期や中期はヘッドフォンで作業することが多いです。終盤はスピーカーと併用して、最終的なノイズチェックはまたヘッドフォンで仕上げる感じですね。


― Lensys Professionalはどんな人におすすめできますか?

ちゃんとしたモニターヘッドフォンを探してる人、音にこだわっている人にはピッタリだと思います。音楽を本気でやってるセミプロやプロの人にも安心して薦められます。

ジャンルとしては特に打ち込み系におすすめで、ダンスミュージックとか、ポップスでもダンス要素が強い楽曲には相性が良いと思います。生音中心のロックよりは、帯域の広いEDM系とかに向いてる印象ですね。あとはリスニング用途にも全然いけます!解像度が高くて聴き疲れしにくいし、製作者が意図した音までしっかり聴こえるから、リスニング中に新しい発見があることも多いです。

密閉型の強みを活かしつつ高解像度なサウンドを再生できるヘッドフォンで、長時間の音楽制作にも最適です。プロフェッショナルなモニタリング環境を求める方には、非常におすすめできるモデルです。



土岐 彩香
土岐 彩香

Recording/Mixing engineer

愛知県生まれ。専門学校入学と共に上京し、青葉台スタジオからエンジニアのキャリアをスタートさせる。2018年独立。現在は拠点を長野県の高原に移し、都内と行き来しながらのびのびとBLOCKPARTY LLC.を主宰。ジャンルにとらわれず幅広く録音〜ミックスを担当している。

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