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ミックスで「出すところと絞るところ」

MixがうまくなるTips、本日はストリングスカルテット(四重奏)の素材をネタに、ミックスの中で「出すところと絞るところ」を処理するステップを解説。素材こそストリングスですが、本日のネタの「考え方」は、シンセやギターを重ねるときにも同様のテクニックとして活用できるのではないかと思います。

2014.08.05

スタッフHです。

久しぶりの「MixがうまくなるTips」記事の更新です。

本日はストリングスカルテット(四重奏)の素材をネタに、ミックスの中で「出すところと絞るところ」を処理するステップを解説。素材こそストリングスですが、本日のネタの「考え方」は、シンセやギターを重ねるときにも同様のテクニックとして活用できるのではないかと思います。


ストリングスの四重奏。私は数えるほどしか生演奏やレコーディングの現場を聴いたことがありませんが、響きのよいホールで、ある程度の距離を取って聞くことと、マイクを通して聞くものは違いがあります(この違いの補正こそがミックスの1つの楽しさともいえます)。ミックス作業に入る前に、それぞれの楽器が「どう響いてほしい」かをまずイメージすることが大切なのかもしれません。

本日使用しているプラグインは、SonnoxのSuprEsser。Sonnoxならではの非常に特殊なプロセッサーではありますが、今回行っているビデオ内容をご覧いただくと、特殊な処理に使っているという訳ではなく「出すところと絞るところ」の耳の使い方に終止している事がお分かり頂けるかと思います(プラグインが特殊だからできる処理、ではないという意味で)。

もちろん、Sonnoxのプラグインならば「より確実に、より効率よく」ミックス作業が楽しめることもお約束いたします!

いかがでしたか?

前半はこのセッションがどういうものかの解説。のちの処理との比較のため、ぜひこの部分もチェックしてみて下さい。

  • 40秒〜

ミックスにおける最も大事な部分。それは「どういう音に仕上げたいのか」をイメージすることです。私のように優柔不断かつ目的なくミックスをしてしまうと「なんか良さげな音になるプラグインないかなー」などと言いながらやるのではなく(これはこれで楽しいのですけど)、「こうしたい」という目的をしっかり持つ事が、ミックス上達への第一歩です。 ここでは、どういう着地ポイントにするかが語られています。

  • 48秒〜

ここからが実際の処理です。SuprEsserはもともと「指定した帯域の中で、指定したピークの瞬間だけを取り去る」ツールですが、ご覧の通りまったく反対の処理も可能。楽器もエフェクターもプラグインもそうですが、ルールを破った使い方にも面白さがある、という好例かもしれませんね。

  • 1:05秒〜

かつて私がレコーディングやエフェクターに興味を持ち始めた頃、原音とエフェクト音をミックスする、という行程はリバーブとか、ディレイの空間系、モジュレーション系のエフェクトに対して使うテクニックでした。しかし近年では、ダイナミクス系のプロセッサーでも原音とエフェクト音をミックスするというテクニックが効果的に使用されています。ここでは、この感覚を養いましょう。

  • 2:00秒〜

ここまではビオラの処理がメイン。ここからはバイオリンの「キツい高域」を絞る処理です。みなさまがミックスしたい対象がシンセやギターなどであっても、考え方は一緒かと思います。ここの処理によって、演奏の「温度」を取り戻すような効果に繋がっています。一級のエンジニアがどういった差(処理前・処理後)をもって「温度」と表現するのかを併せてチェックしましょう。

  • 3:00秒〜

ここで最後の処理、Oxford Inflatorを使用した、ごく僅かなプレゼンスの処理です。ここの差は最も一級のエンジニアらしい「耳の使い方」をチェックして頂きたいところ。ただ単にボリュームをあげただけではない処理に注目(耳)です。

SonnoxのOxford Inflatorは、その発売された時期もあったためか「音圧が上がったような処理をするもの」と思われがちですが、このようなクラシカルなソースでもその効果を発揮します。生演奏とレコーディングされたものに違いを感じることが多い方であれば、特に有効でしょう。これに関しては、本ブログの過去記事にジャズレコーディングを行うエンジニアのコメントがありますので、ご参照ください。


本日の記事は、特殊なツールを使うという事がテーマではありません。同様の作業は別のツールを使っても可能かと思います。まずチェックして頂きたいのは、一見エンジニアが「こんな感じかな」とクイックに作業を行っている裏にある「耳を使った作業」の部分。

SuprEsserは、こういった耳を使った作業をより快適にこなしてくれるツール。私のようにまだまだ耳の鍛えが甘い人間にも使えますが、耳を鍛えた方ならさらに強力なツールになるでしょう。

Sonnox SuprEsser 製品詳細ページ>>

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