• TOP
  • Tips / Article
  • Focal Tech – NIC – ニュートラル・インダクタンス回路
scroll

Focal Tech – NIC – ニュートラル・インダクタンス回路

2017.06.05

NIC – ニュートラル・インダクタンス

オーディオ再生における精密さや精細さには、安定した磁界が欠かせません。

磁界の安定化

電磁技術の限界を推し進めてきたFocalチームは、磁界強度とその間の均質性を超えるところに、我々のコントロールの及ばないダイナミックな様相があるということを発見していました。

磁界の不安定さは下記三つの要素による変調からもたらされます。

  • ボイスコイルの動き(レンツの法則)
  • コイル内の電流(フーコー電流)
  • 周波数

結果として、ボイスコイルとコイル内のコーンを含むすべての動作パーツがあまりにも変動の大きい磁界内にあるために、その精密さが失われてしまうのです。

ニュートラル・インダクタンス回路テクノロジー

三年間にわたるソフトウェア・シミュレーションの研究開発から、Focalのエンジニアたちは、これらの要素による複雑な相互作用の視覚化に成功、Sopraラインへの驚異的に安定した磁界回路の搭載につながりました。

NICテクノロジーのソリューションは、ファラデー型リングの径、素材そして配置の最適化により誕生しました。これによりボイスコイルの位置、そこを通過する電流の強度や周波数による影響を受けることなく、安定した磁界を生み出すことができます。

これこそが高解像度へとつながる証です。

磁界障害の類似性を視覚化したモデル
ファラデー・リングなし

一般的な回路におけるボイスコイルの位置と電流の流れは磁界の変動を起こし、ぼんやりとした結果につながります。

ファラデー・リングあり

一般的な回路におけるボイスコイルの位置と電流の流れは磁界の変動を起こし、ぼんやりとした結果につながります。

Focalファラデー・リング

最新のシミュレーション・ソフトウェアが高い解像度とダイナミクス/コントラスの両立を可能にします。

NICの測定と分析

Klippel Analyzerを使った測定:新しい”NIC”磁界回路を搭載した6インチ ミッドレンジ・ドライバー(青グラフ)、
従来のフェライトモーターを搭載した6インチ ミッドレンジ・ドライバー(赤グラフ)。
左: インダクタンスの変動をボイスコイルを通るシグナル依存の電流との関数として表したもの。“NIC”による安定性の総計。
右: インダクタンスの変動をボイスコイルの磁界ギャップ内における位置の関数として表したもの。

8インチ ウーファーの測定
ファラデー・リングなし(赤グラフ)とシミュレーションツールによって最適化されたファラデー・リング使用(青グラフ)の比較。
左: インダクタンスの変動をボイスコイルを通るシグナル依存の電流との関数として表したもの。 “NIC”による安定性の総計。
右: インダクタンスの変動をボイスコイルの磁界ギャップ内における位置の関数として表したもの。
“NIC”によりコイルがドライバー側に動いた際に著しい改善が見受けられる。

周波数特性:Focal最新世代のミッドレンジ・ドライバーの周波数特性(青グラフ)と前世代の”W”ミッドレンジ(赤グラフ)の比較。数々の改善- 特にコーン・プロファイル- によって、周波数レンジが伸長された。トランジェント特性の改善も期待される。
注: 青グラフ3kHz周辺の凹みはドライバに由来するもので、ダストカバーの影響ではない。

ノンリニアな歪み特性の概要を示す、Klippelマルチトーン・テストシグナルによる歪み分析 (ハーモニックおよびインターモジュレーション) 10dBの歪み減少は、ほぼ70%の減少率となる。

 

TOPへ