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Focal Tech – フラックス・サンドイッチ・コーン

2017.05.31

フラックス・サンドイッチ・コーン

メイド・イン・フランスでありながらも優れたコストパフォーマンスを誇るフラックス(亜麻繊維)コーンは、高いテクノロジーと音響パフォーマンスによりFocalのスピーカー・ドライバーに新たな独自デザインをもたらしました。

2013年、5年以上にわたる研究開発からFocalのエンジニアたちは高品質の亜麻繊維を用いた新しいコーンの開発に成功しました。”F”コーンの特徴は、色付けの少ない自然なサウンド、ふくよかな中域の再生能力、そしてタイトな低域にあります。

亜麻繊維のユニークな特性

”F”コーンは、高品質の亜麻繊維コアを二つのグラスファイバー・レイヤーで挟む形で造られています。この構造は、ダイアフラムのパフォーマンスに求められる重要な要件を満たします: 優れた内部ダンピング特性とサウンド・ベロシティ、そして弯曲剛性です。

剛性について

これらの要件は、単一素材で作られたコーンで達成することはできません。”サンドイッチ・コーン”製造のためのテクノロジーは、コーンによる中立性の高いサウンドの再生に大きく影響します。この品質維持のための高水準の技術こそ、Focalが得意としてきた分野でもあります。UtopiaやK2 Powerといったラインナップで培われたテクノロジーと、そこから得られた専門的な知識と技術が、先の3つの要件すべてを満たす革新的なフラックス・コーンの開発へ繋がったのです。

さらなる軽さを

亜麻繊維は素材自体が中空であるため、ファイバーグラスの重量の半分にも満たないほど軽い繊維です。また弾性が非常に低く、サンドイッチ構造における弯曲剛性を高めるために好都合な特性を備えています。さらに、かなりの太さの径まで不織帯で確保できるため、サンドイッチ構造に必要とされる厚みを作り出すこともできます。

内部ダンピング

複合素材は、剛性と低密度が同時に要求される製造においては最適な特性を有します。しかし欠点を上げるとすれば、それはダンピング特性の低さとそれにともなう振動のコントロールの貧弱さでしょう。複合素材と自然繊維を組み合わせる技術開発により、予想もしなかった好機がもたらされました。亜麻繊維から作られたフラックス・ファイバーは、ガラスやケブラー繊維、アルミにくらべ何倍もの素晴らしい内部ダンピング特性を備えています。

コストパフォーマンスに優れた”メイド・イン・フランス”

フラックス・コーンは、フランス製の亜麻繊維を用い、設計から製造までフランスで行われています。フランスは欧州における亜麻糸の主要生産地であり、主にはフランダース、ピカルディ、ノルマンディ、そしてパ・ド・カレーといった地方で生産されています。フランス製亜麻繊維こそ、世界一と言えるでしょう。

石油化科学素材を原料とする合成繊維やフォームは、急激な原油価格の上昇と深く結びついており、価格高騰などに大きく影響を受けます。亜麻繊維をはじめとするオーガニック/エコロジカルな繊維素材は、今後より価格競争力を持ってくるでしょう。

“W”や”K2”サンドイッチ構造は、すべて手作業による製造が必須となるため、その用途はコストとのバランスから限定的なものにならざるを得ません。そんな中、”F”コーンを製造のために開発された生産プロセスは、より価格競争力のある製品の提供を可能にしました。

 

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