アナログを知り尽くしたクリエイターにUltra Analogはどう映るか

杉山圭一氏 インタビュー

Analog vs. Digitalアナログシンセと、ソフトウェアシンセの違い

ハードウェアのアナログシンセサイザーと、ソフトウェアでモデリングされたシンセサイザーは違う。これは、聞くまでもない大前提として、それほど真剣に語られることはありません。まったくの別物(そう、例えばギターのベースのように)だという人もいます。もちろん、音の感じ方は人それぞれです。

Applied Acoustics SystemsからリリースされたUltra Analog VA-2がリリースされたとき、私たちはこの製品を数名のシンセサイザー奏者、キーボーディストに触って頂く機会がありました。当初は「ああ、ソフトシンセね」といって構える事なく演奏を始めた人も、一音一音を出すたびに「あれ?」と、いつものソフトウェアシンセとは違う感覚をおぼえ、フィルターを動かしては、その滑らかさにニヤリとし、最終的には「これ、いいね」と一様の反応を頂くことができたのです。

そこで私たちは、古今東西のアナログシンセから、デジタルシンセ、ソフトウェアシンセを愛し、数多くを制作に使用しているスタジオカリーブの杉山圭一氏のもとにUltra Analogを持ち込み、試してもらうことにしました。アナログの良いところも、デジタル/ソフトウェアの良いところも知り尽くした杉山氏の耳には、Ultra Analogはどう映ったのでしょう。


 

アナログシンセと、ソフトウェアシンセの違い

杉山さんとアナログシンセとの出会いについてお伺いします。最初に手にされたアナログシンセは?

高校生のときに、YAMAHAのCS-10を買ったのが最初で、これは未だに持っています。いわゆるアナログシンセの体系を覚えたのがこのCS-10で、パッチシンセではなかったのですが、外部入力がついていた事がポイントでした。ここにDX-7を入力してトリガーをかけ、フィルターを動かす、なんて事をしていましたね。

高校生でそこまでとは、かなり早熟なシンセサイザー経歴ですね。では、現在までに最もお気に入りのアナログシンセは?

20150303_aas_sugiyama_003_2_300その次に購入したKORG MS-20(オリジナル)で、以来最もお気に入りのシンセサイザーです。最近発売されたMiniやソフトウェア版、MS-20型のMIDIコントローラーなども持っています。僕の持っているオリジナルのMS-20はかなり年期も入ってきているので、最近はMS-20miniを使うことが多くなりつつあります。パッチングの面白さはもちろんですが、サウンドそのものが大好きですね。

杉山さんはその他にも数多くのアナログシンセサイザーを所有し、日々の制作にも活用されていると思います。また、多くのソフトウェアシンセサイザーも使っていらっしゃいますが、アナログとソフトウェア、どのように使い分けていらっしゃいますか?

自分個人のプロジェクトだったり、関わる人数が少ないプロジェクトの場合にはソフトウェアシンセがメインになりつつあります。対して、クライアントがいるものや、大人数で制作を行う場合には、アナログシンセがメインですね。

一般的な感覚からすると、クライアントがいるようなプロジェクトの場合ほどソフトウェアなどを使ってスピーディーに作業をする、という方が多いように思うのですが…?

ソフトウェアシンセの方が、最終的なサウンドの追い込みを深いところまでできるのは確かなんですが、時間がかかりすぎてしまうんです。その点、僕の場合はアナログシンセの方が各段に速く目的の音を作る事ができます。その場にいる誰かが「広がりのあるパッド系で…」とか「金属っぽい音で…」とアイディアを出したときに、パッとツマミを回せば目的の音を作ることができる。相手が口で話したイメージを音で返事するには、未だにアナログシンセのほうが速いですね。

音で会話している、という状態でしょうか?

そうですね。高校の頃からずっと触ってきているので、無意識でも音作りが出来るようになっているのもあるかもしれません。今年に入ってからは自分のバンドの制作がありましたが、ここでは主にアナログシンセを使ってプリプロを行いました。とにかく、誰かと一緒の作業のときにはアナログシンセを選んでしまいますね。

サウンドに関してはいかがですか?

サウンドそのものに関しては、アナログシンセ至上主義ではないんです。デジタルシンセ、ソフトシンセでも大好きなものはたくさんありますし、実際にソフトウェアシンセだけで制作することもあります。どちらも好きなので、アナログシンセの方が勝っているとか、優れているとかという観点ではないと思いますね。求められるシーンによって使い分けている、という感じです。

杉山さんの制作の中でアナログシンセが求められるシーンとは?

音の存在感、音のヌケが欲しいときです。最近のソフトで、特定のオリジナル機をエミュレートした物の中には「かなりリアルだな」と感じるものも多くなってきました。単体で聞いたら聞き分けが付かないものもあると思います。ですが、音が重なってきたときには埋もれてしまうものばかりなんです。つまり、音が重なるたびに存在感が薄れてしまう。なので、しっかり主張するサウンドが必要なときには、アナログシンセを使います。反対に、主張は必要なくて適度に埋もれて欲しいサウンドのときは、ソフトシンセを使うことが多いですね。言い方を変えれば、ソフトシンセのサウンドはあまり苦労しなくても適度にトラックに馴染んでくれるとも言えます。
そういう点では、ソフトシンセで音の存在感やヌケに満足できた事はなかったとも言えます。あるときにMinimoogをモデリングしたソフトシンセを試したことがあって、単体で聞いたときは「いいかも」と思ったけど、他の音が重なっていく度にどんどん存在感がなくなっていって、結局実機を引っ張りだしてきて差し替えた、という事もありました。

 

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ここには古今東西のアナログシンセ実機も揃っていますからね。

ソフトシンセの時に音ヌケを得たくて使っていたEQや歪み系のプラグインが、アナログシンセに差し替えたらまったく必要なかったんです。リードシンセやベースなどは、やはりアナログシンセに手が伸びますね。

杉山さんが感じるアナログシンセとソフトシンセの一番の違いは?

この存在感や音ヌケにも通じることですが、アタックの感触がもっとも違うと感じています。実際のアナログシンセは、どう頑張ってもノートオンの瞬間に電圧=0Vから波形が生成されるはずなので、独特のアタックの緩さがあるんですね。どんなに最速のアタック設定をしても音の立ち上がりが「心地よく鈍い」んです。それから目の前に「パッ」と張り付いてくるような部分がリリースまで続く。
対してデジタルやソフトウェアのモデリングシンセは、立ち上がりはアナログシンセよりも速くて鋭いサウンドを作ることができますが、リリースまで続く部分で主張があるわけではない。良い悪いの話ではなく、ここはシーンによって使い分けている部分ですね。ファンキーなトラックでリードシンセを弾きたいならアナログシンセを使いますし、オシャレなハウストラックでパッド入れたり、背後で鳴るようなシーケンスフレーズを使いたい時はデジタルや、ソフトウェアのシンセを使っています。

今回Ultra Analogを使って頂くにあたって、その「ソフトとハードの違い」を意識されない結果になるかどうかもお聞かせ頂ければと思います。

そうですね。非常に楽しみです。これまで制作してきたプロジェクトファイルを使って、Ultra Analogに差し替えてみたらどうなるかも併せてチェックしたいと思います。

CompetitorsUltra Analogのライバル

Ultra Analogのライバルは、ソフトではなく実際のアナログシンセ

インストールが完了し、杉山さんがチェックすること数時間。まずは最初の印象を聞いた。

あまりこういう出来レース的なコメントはしたくないのですが、僕が今まで「アナログシンセにしか感じなかったアタックの感じ」がうまく出ていて驚きました。他のソフトウェアシンセで感じていた鋭すぎるアタック感もなく、まさにアナログフィールですね。これまでリードシンセなら迷う事なくアナログシンセを選んで使ってきましたが、Ultra Analogのリードは存在感があって、トラックが重なっても埋もれない主張があります。

主張がある、ないの判断基準はどの辺でしょう?

スピーカーに張り付くような感じというか、目の前に存在している感じというか。UltaAnalogを演奏しているときの感覚は、実際のアナログシンセを触っているときと違いがありませんでした。アナログシンセに慣れ親しんでいない人には気づきにくい差かもしれませんが、明らかに違います。これまで試してきたどんなソフトシンセでも得られなかったキャラクターがあって、かつアナログシンセの質感をしっかり感じます。パッと聞きで派手な音や太さを感じるソフトシンセはいくらでもあるのですが、オケに入れた時にはすぐ埋もれるものばかりでした。その点、Ultra Analogはどんなにトラックが重なっても、ちゃんと存在感が残ります。

今までアナログシンセでしか感じていなかった感触を、初めてソフトシンセでも感じられたという事ですね。

例えばKORG MS-20で作っていたトラックを別のシンセに代えようと思ったら、そこでソフトシンセに差し替えるという事は絶対になくて、別の「アナログ」シンセに差し替える選択肢しか考えていませんでした。反対に、ソフトウェアのシンセで作っていたトラックをアナログシンセに差し替えるという事もありません。そもそもアナログシンセとソフトウェアのシンセでは違う楽器だと思うからです。でも、Ultra Analogはアナログシンセに感じていた質感、存在感を感じます。

という事は、Ultra Analogのライバルはソフトシンセではなくて…

アナログシンセでしょうね。しかも、僕がこれまで触ってきたアナログシンセのキャラクターと被っているものもない。すごく不思議な存在だなと感じました。


 

** ここで杉山さんは、複数のアナログシンセやソフトシンセを使ってほぼ同一のサウンドを作り(具体的には、電気グルーヴ版のポップコーンのリードサウンドだった)、手弾きで演奏を始めた。


 

音を聞きながらKORG MS-20、Roland System-100M、他社のソフトウェアシンセと比較してみると、この「アタック感の違い」と「音ヌケ」の部分が分かってもらえると思います。MS-20でエンベロープを最速に設定していても、独特の緩さ、鈍さを感じるものをRoland System- 100M(アナログシンセ)に差し替えると…?

スピード感に明らかな違いがありますね。同じアナログシンセなのに。

ですよね。これでもまだ速すぎるわけではなくて、MS-20に比べると速い、という感じだと思います。これをとあるソフトウェアシンセでやってみると、アタックのスピード感は非常に速くていいのですが、存在感がないと感じます(と、言っていくつかのソフトシンセを試す杉山さん)。

確かに、「パツン」というアタックはあるけれど、存在感に物足りなさを感じます。これはセッティングの問題ではないのですか?

出来る限りで同一のセッティングです。アナログシンセとソフトウェアのシンセの違いはこの「アタックと存在感」だと思っていたのですが、これをUltra Analogに差し替えると、まさにアナログシンセと同じ分類をしたくなるのが分かってもらえると思います。Ultra Analogも最速のエンベロープ設定をしていますが、アナログシンセ特有のアタックの緩さを感じるし、なにより音がヌケてきます。

 

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こうして一緒に比較すると、アナログシンセにこだわっている方の欲しかった部分が分かるように思います。今まで杉山さんが使ってこられたアナログシンセの中で、このUltra Analogのキャラクターに近いものは他にありますか?

Ultra Analogはかなり個性的だと感じたので、アナログシンセでもソフトシンセでも同系統のものがないなと思いましたね。見た目は地味めですが(笑)サウンドは非常に個性的。誤解を恐れずにいえば、「アナログシンセよりもアナログ」っぽいと感じました。実際のアナログシンセって複数の回路を通ってサウンドが出力されるので、もともとピュアなオシレータ信号が各モジュールを通過するたびに少しづつ歪んだりしていて、それがそれぞれ独特のキャラクターになっているはずですが、Ultra Analogはキャラクターが付加されずにそのままピュアな信号が出力されている感じ。

大学の研究室にあるオシレータ機器みたいな感じでしょうか?(笑)

(笑)そうそう!感覚的には近いですね。上から下まで奇麗に伸びていて、図太いピュアオシレータな感じです。

オシレータ以外のパラメーターについてはいかがですか?

アナログシンセを触った事がある人ならサウンドメイクには困らないほどに網羅されていますね。近年のソフトシンセのような「何でもアリ」な器用さはないですが、だからこそ1つのアナログシンセを触っているような気分にさせてくれるように感じます。まだ数時間しか触っていないのに、今までアナログシンセで培ってきた経験でサウンドが作れてしまいますからね。搭載しているウェーブはサイン、スクウェア、ノコギリ、ノイズとシンプルなものだけど、これだけあれば大抵作りたいサウンドは作れます。

アナログシンセならではの「不安定さ」を演出するパラメーターもあります。例えば鍵盤を演奏するたびに「ごくわずかな」ピッチの揺れを発生させる「Error」などがありますが、これはいかがでしょう。

20150303_aas_sugiyama_002この機能は非常に面白かったです。全てのトラックをソフトシンセなどで作ると、ピッチのズレが全くない状態になってしまって面白みに欠けるという事が多々あるんですね。僕はこういう事を避けるためにシンセにうっすらとビブラートをかけたり、わずかにディレイやリバーブをかけて広げたりという事をするのですが、このErrorというパラメーターは、そういう作業なしで欲しかった結果が得られる。しかもわざとらしくない。この「わずかなズレ」が、結果的に音ヌケにも繋がったりするんです。

全てのピッチが完全に合ってしまっていると、音楽的にも魅力に欠けますね。このピッチの揺れは、アナログシンセを演奏しているときと同様の感覚ですか?

いや、アナログシンセのピッチの不安定さはもうちょっと緩やかなものなので、一音一音が揺れているわけではないので違いますね。でも、欲しかった結果はこういう事なのかなとも思います。アンサンブルの中にこういうわずかなズレが存在することで、音量を上げなくても音がヌケてくるというのがあるのかもしれませんね。実際に過去のセッションで使ったあるトラックを差し替えてみましたが、音ヌケのために使っていたその後のプラグインが不要になり、わずかなズレが音楽的にも深みを出しているように思いました。

Demosデモソング

Ultra Analogだけを使った、30秒のデモソング

オーディオサンプルソング解説

かつて杉山さんのプリプロ現場を拝見させて頂いたことがある。各メンバーが各々の楽器をもち、杉山さんの前には「お気に入り」というKORG MS-20(オリジナル)が1台だけ。メンバーの誰かが「キックが…」と発言すれば、ものの数秒でキックのサウンドを作り、図太いキックをスタジオに鳴り響かせる。話題が「ハイハットは裏で…」となれば、さっきまで鳴っていたキックがモーフィングするかのようにハイハットのサウンドに変化する。「ふわっとしたパッドで…」「図太いベースが…」と抽象的な会話が出たときも、まるで相手の心を読んでいるのかと思うほどのスピードで、目当てのサウンドを作ってしまう。

そこで私たちは、Ultra Analogだけを使って短いトラックを作ってもらう事はできるかと杉山さんに尋ねた。普段手足のように使いこなしているハードウェアのアナログシンセでないものを使って頂き、Ultra Analogのサウンドの幅を体感して頂きたかったからだ。そして杉山さんならそれが可能と思われた。「望んでいるものになるかどうか分からないけど、やってみます」という返答をいただき、杉山さんは早速キックサウンドから制作を始めた。

 

・キック

いつも使っているアナログシンセならフィルターでキックを作るところですが、Ultra Analogのプリセットから作ったキックが「いい意味で」アナログシンセのようにフィルターへの引っかかりがランダムでした。今回は安定したキックが欲しかったので、ベーシックなサイン波から作る事にしました。VCOから好みの音程を探って、VCAのディケイで音の切れ方を微調整して仕上げました。

 

・ハイハット

実際のアナログシンセならキックやハイハットを作る作業も珍しくない作業です。いつものようにノイズとバンドパスフィルターを使ってハイハット特有の「チッ」というサウンドを作りました。さらにUltra Analogに搭載されたEQを使って、最終的な音作りまでしてみました。一般的なアナログシンセはベロシティで音の抑揚が変わることはないのですが、Ultra Analogはソフトウェアならではでベロシティを生かすこともできるので、ハイハットの強弱を付けてプログラムしてあります。

 

・ノイズループ

キックとハイハットはいつものアナログシンセと同様の手順で作成したのですが、プリセットにも面白いものがあると紹介をされたので、カテゴリ「Percussive」をチェックしてみたところ、面白いノイズサウンドのループがありました。これをベースにサウンドとステップシーケンサーにエディットを加えました。

 

・アルペジエータ・シンセ

これもまた、プリセットをいくつも試していたら発見したサウンドをベースにしています。普段アルペジエータを使うことはあまりないのですが、今回はUltra Analogの機能を隅々まで使ってみたかったので使用しています。フィルターの設定や、アルペジエータのステップなどに変更を加えています。

 

・ベース

4つ打ちのハウストラックで、これに合うようなベースサウンドを自分なり模索して作りました。この手のハウスサウンドだと、いつもはソフトシンセなどで作ることが多いのですが、Ultra Analogで作ってみるとやはり音ヌケが全然違いましたね。ソフトシンセではパツパツしたアタックだけが目立ってしまいがちなところですが、Ultra Analogではベースの「鳴り」に近い存在感があります。これでもVCAのアタックは最速の設定にしているのですが、独特の柔らかさと存在感は感じてもらえると思います。

 

・パッド

このデモの雰囲気を担当している部分です。普段ならソフトシンセなどを使って背後に溶け込むような音にするはずですが、Ultra Analogの出音は非常に図太くて、ある意味では最も苦労したパートかもしれません。ボリュームを下げてもきっちり存在感が残っていました。オートメーションでフィルターのカットオフを動かして、音そのものに表情を付けています。このフィルターのかかり方がまた良かった。

 

 

・全てのパートをUltra Analogだけで作成したオーディオ・サンプル

マスター:

 

杉山さんが作成した各シンセサイザーのプリセットバンクをダウンロード

The Sum総評

アナログシンセを知っている方にも、これからの人にも

それでは最後に、Ultra Analogのおすすめコメントを頂けますか?

20150303_aas_sugiyama_005_300まだ数時間しか触っていないのですが、まるでハードのアナログシンセを触っているのではないかと思うほどのアナログシンセ感覚。これまで感じていたソフトシンセの印象が覆る音だったことに驚きました。これまで多くのアナログシンセ、ソフトシンセを使ってきましたが、しっかりアナログシンセの匂い・手触りを感じたのはUltra Analogが初めてです。どんなに音が重なってきている状況でも、しっかり音がヌケてきて、存在感がありました。僕の中では「アナログシンセの代用品」ではなく「いくつかあるアナログシンセの候補のひとつ」と言っていいと思います。

アナログシンセについて良く知らなくても大丈夫で、「一番よく使うべきツマミ」はグラフィックが大きめのツマミにデザインされています。シンセ初心者の人なら、まずは「大きいツマミを動かしていれば、大抵OK!(笑)」。プリセットもカテゴリーごとにたくさんあるので、ここから始めてもいいですね。アナログシンセの構造に詳しい人なら、小さなツマミの使いどころや、それぞれのパラメーターの意味もすぐに分かると思うし、アナログシンセで音作りをしてきた経験が活かせる構造になっています。

最近はパッと演奏したときに「うわ、アナログシンセっぽい」と思わせる製品も数多く出てきましたが、複数の楽器のアンサンブルの中でも埋もれない存在感を感じさせるソフトシンセはUltra Analogが初めてです。どんなに音が重なっていてもヌケてくる存在感は、今までのソフトシンセとは違いますね。逆をいえば、どんな音を作っても音がヌケてしまうので、ソフト音源ならではの馴染みの良さに慣れてしまっているとちょっと大変かもしれませんね。しかし、ソフトウェアで本当のアナログサウンドが欲しい方には間違いなくおすすめです。

Profileプロフィール

杉山圭一 氏 プロフィール

北海道出身 5月16日生 株式会社スタジオカリーブ代表取締役

20150303_aas_sugiyama_sugiyama_profile小学校時代に家庭用ゲームに興味を持ち、パソコンでゲームのプログラミング を始めるも、13歳の時に何故かKLF、Prodigy、KRAFTWERK、電気グルーヴなどのエレクトロニックな音楽に興味を持ち、鍵盤楽器を独習し始める。
15歳の時にシンセサイザーのプログラミングを始め、以降はポップス・ジャズから電子音楽まで幅広く作編曲とシンセサイザー演奏について学ぶ。

’95年に千葉大学情報工学科で再びコンピュータの研究に打ち込む一方、自身のインディーズバンド活動(ライブツアーもこの時に)やソロ作品を作り始める。

’00年に株式会社セガに入社に社内・社外を問わず家庭用ゲームの楽曲制作と音効を5年間、その後は同社で音楽レーベルのA&Rを3年間勤めた後に退社、’08年よりフリーランスのディレクター、作編曲家、ゲームサウンドクリエイターとして幅広く活躍。’12年より法人化、株式会社スタジオカリーブ代表取締役。

平行して’00年から元・有頂天のケラとの「ケラ&ザ・シンセサイザーズ」や「航空電子」のメンバーとしても活動。ミュージシャン(シンセサイザー奏者)としての活動の場を広げ、アーバンギャルド、中村あゆみ、GACKT、今井麻美、園崎未恵などのロック系ミュージシャンや声優タレント等のライブサポート・レコーディングをつとめる。

 

【家庭用ゲーム】

初音ミク -Project DIVA- 全シリーズ (PSP、PS VITA、PS3/SEGA) /BGM・効果音・サウンド技術監修
NO MORE HEROES 2 DESPERATE STRUGGLE (2010), UBI /BGM
BLACK☆ROCKSHOTER (PSP、2011/IMAGE EPOCH) /MA・効果音
スーパーモンキーボール 3D (3DS、2011/SEGA) /BGM
Child of Eden(XBOX360,PS3、2011/UBI SOFTWARE) /BGM・効果音・サウンド技術
マリオ&ソニック ロンドンオリンピック (Wii,3DS、2012/SEGA) /BGM
ミブリー&テブリー (wii、2007/SEGA) /BGM
Lumines LIVE! Rocking Holiday Pack (XBOX360、2007/Q Entertainment) /BGM・効果音
大玉 (nintendo cube、2006/任天堂) /BGM
Rule of Rose (PS2、2006/ Sony Computer Entertainment Incorporated /効果音
BECK the game (PS2、2005/マーベラスインタラクティブ) /BGM・効果音
Blinx 2: Masters of Time and Space (XBOX、2004/Microsoft Games Studios) /BGM・効果音
ソニックヒーローズ(PS2、2003/SEGA) /BGM
ニュールーマニアぽろり青春 (PS2、2002/WAVE MASTER) /BGM
Blinx the Time Sweeper (XBOX、2002/Microsoft Games Studios) /BGM・効果音
スーパーギャルデリックアワー (PS2、2001/ENIX) /BGM
Rez (PS2,DC、2001/SEGA) /BGM・効果音
他多数

【TV/アニメ】

殿といっしょ 1分間劇場 (2010) 読売テレビ
殿といっしょ ~眼帯の野望~ (2011) TOKYO MX、中京テレビ、読売テレビ ぱすてるキッズ (2007) TBS系BS-i番組
鉄子の旅 (2007) CS放送 ファミリー劇場
ぱずりーず (2004) CS放送 キッズステーション

【ライブサポート(シンセサイザー) 】

GACKT、中村あゆみ、有頂天、大槻ケンヂ、麻生久美子、ケラ、HALATION、ぽこた、けったろ、赤飯、みーちゃん、園崎未恵、近藤佳奈子など。

【レコーディング】

GACKT、アーバンギャルド、STEALTH(GLAYのメンバーを中心とした別ユニット)、中村あゆみ、S.Q.F.、HALATION、 DAISY×DAISY、今井麻美、加藤英美里、園崎未恵、近藤佳奈子、仁後真耶子、ケラ&ザ・シンセサイザーズ、航空電子、ぽこた、ゼブラ、など