Media Integration, Inc. https://www.minet.jp/ 革新的で高品位な音楽制作メディア Fri, 23 May 2025 08:15:28 GMT ja Copyright © Media Integration, Inc. 1 https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/corporate-web-static/wp-content/uploads/2020/02/26144741/20200226_mi_logo_bnr_800_png.png 実はインプットもすごかった。そこまでやる!?– Apogee BOOMの魅力を探る Vol. 4 https://www.minet.jp/contents/article/apogee-boom-tips-04/ https://www.minet.jp/contents/article/apogee-boom-tips-04/ Tue, 28 Jan 2025 06:58:07 GMT active 2022年にApogeeから発売されたBOOM。余計な機能をそぎ落としたシンプルなデザインのこの製品。その実態は「Apogee渾身のエントリー向け」オーディオインターフェースなのです。そんなBOOMの魅力を掘り下げる連載…

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2022年にApogeeから発売されたBOOM。余計な機能をそぎ落としたシンプルなデザインのこの製品。その実態は「Apogee渾身のエントリー向け」オーディオインターフェースなのです。そんなBOOMの魅力を掘り下げる連載第4回は、スタジオクオリティなサウンドの理由をインプット面から解説します。BOOMはヘッドフォンアウトがめちゃくちゃすごいだけでなく、インプットもすごいんです!

クラス最高レベルのマイクプリ

図1

マイクプリアンプ(略してマイクプリ)は、マイクやギターなどの小さな電気信号をDAWで扱いやすい大きな信号に増幅します。マイクプリが低品質だと音質が変わってしまったり、大きな音に増幅した時に”サー”といったノイズが発生してしまうので、音の最初の入り口として大変重要なセクションです。

BOOMにはクラス最高レベルのマイクプリが搭載されているので、小さくて繊細な音から大きな音まで、とてもクリアに増幅してくれます。集音する感度が高いコンデンサーマイクでも、安心して最高のパフォーマンスを引き出すことができるのです。

こだわりの電子制御式インプットゲイン

図1

一般的なオーディオインターフェースでは、本体の前面などにある「ゲインつまみ」を回してインプットボリュームを設定します。多くのモデルではゲインつまみに可変抵抗(ポテンショメーター=いわゆる機械式のボリュームノブです)が使用されていて、コストが抑えられる反面、信号に影響を与えて音質劣化を招いたり、ボリューム調整の精度が低くなったり、ホコリや経年劣化によってノイズの原因となってしまうことがあります。

BOOMのインプットゲインは「電子制御式」なので、上に挙げたような音質劣化がいっさい発生しないのです!(調整は本体右側のノブやこのあとに出てくるApogee Control上で行えます)数十万円するApogeeの上位機種モデルと同じ方式がBOOMに惜しみなく投入されているという、まさに「Apogee渾身のエントリー向け」オーディオインターフェースです。

Apogee Control 2で瞬間セットアップ!「歌ってみた」もできる

図1

BOOMにはApogee Control 2ソフトウェアが付属していて、ボリューム調整や音作りや、ちょっと複雑な「歌ってみた」用のルーティングが簡単にできてしまいます。BOOMを100%楽しむ使い方をご紹介しましょう。

ボリュームが電子制御式なので、設定を数値で見られる

いつもと同じ設定のつもりで立ち上げたDAW。でも今日はなんだかマイクの音が大きいな、とか、逆に小さいな、などと感じる時はありませんか?その理由はいくつか考えられて、体調による声量の変化だったり、口とマイクの距離、マイクの特性、そしてインプットゲイン値が変わってしまっていることがあります。こんなときインプットゲインが数値で管理されていれば同じ値にするだけなので、原因は口とマイクの距離やマイクの特性だな、とスムーズに対応できます(体調は整えていただく必要はありますが)。

同じように、メインアウトやヘッドフォンのボリューム値を覚えておくと、ミックスで曲の音圧感を確認するときに役立ちます。よくありがちなのが、いつもより小さいボリュームでミックスを始めて、曲全体の音圧がどんどん上がってしまうパターン。音の聞こえ方は体調にもよります。普段のモニターボリュームを数値で決めておくことで、自分の音量判断の基準をしっかりと作ることができます

「歌ってみた」もできる!

Apogee Controlには、動画配信ソフトにパソコンの音声を出力する「ループバック機能」が搭載されています。これを使えば自分の声だけでなく、PC上で再生する音楽や効果音なども一緒にミックスして配信ソフトに送ることができるので、動画やミーティングが盛り上がること間違いなしでしょう。

用途に合わせて保存した設定を、一瞬で読み出せる

いつも自分が使うマイクのインプットゲイン設定、ギターやベースの設定、そしてECS Channel Stripを使ったイケてる音作りまで、Apogee Controlの全設定を何個でも保存できます。よく使う設定やお気に入りのサウンドを保存しておけば、使用シーンに合わせて一瞬で呼び出せます。

たとえば午前中にボーカルレコーディング、午後は外出してギターのレコーディング、夜は「歌ってみた」配信をするなど、毎回設定を思い出してやり直すのは大変です。でもApogee Control 2があれば、用途に合わせた設定が一瞬で読み出せます。エフェクト設定まで完全に呼び出せるのでとても便利です!

ECS Channel Strip のイケてる音作り についてはこちらの記事をご覧ください

BOOMは、Apogeeが「エントリーモデル」という枠を超えたこだわりを詰め込んだ、まさに次世代のオーディオインターフェースです。パッと見はシンプルでミニマルなデザインですが、音の入り口からエフェクト、そしてアウトプットまでプロ仕様の技術が惜しみなく投入されて、その性能は間違いなく価格以上です。BOOMの真価をぜひご自身の耳で体感してください。

https://www.minet.jp/brand/apogee/boom/]]>
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【新製品情報】Focal Professional フラッグシップとなるラージモニター Utopiaを発表 https://www.minet.jp/contents/info/focal-professional-utopia-news-202501/ https://www.minet.jp/contents/info/focal-professional-utopia-news-202501/ Thu, 23 Jan 2025 09:44:47 GMT active Focal Professionalから、新たにラージモニター「Utopia Main」シリーズが発表されました。 このシリーズは、Focal が40年以上にわたるドライバ設計の研究と、Pro Audio Divisio…

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Focal Professionalから、新たにラージモニター「Utopia Main」シリーズが発表されました。

このシリーズは、Focal が40年以上にわたるドライバ設計の研究と、Pro Audio Division における20年にわたるスタジオモニターの技術革新が融合し誕生しました。デュアルバスドライバーとデュアルミッドレンジドライバー構成を備えた3.5ウェイモデル「Utopia Main 212」と、単一のバスドライバと単一のミッドレンジドライバを備えた3ウェイモデル「Utopia Main 112」の2製品がラインナップされます。

Utopia Main

Key Features of the Utopia Main Series

全く新しい『M』字型『W』膜のミッドレンジドライバー
極めて剛性の高い形状と素材を使用し、強力な磁石により、共振のない正確な中音域と非常に低い歪みを実現します。

1.5インチ『M』字型ベリリウムツイーター
Tuned Mass Damper®およびInfinite Acoustic Loading®テクノロジーを採用。剛性と耐久性を向上させ、Transient Responseを最低限の歪みで提供。リスニング疲労を軽減する設計が施されています。

カレントモードアンプ
ドライバーを自然に増幅し、これまでで最も低いTHDレベルを達成。電圧ではなく電流を制御することで、ドライバーに直接パワーを伝え、そのレスポンスを正確にコントロール。不要なアーティファクトを排除します。

ポートプラグアクセサリー(オプション)
精密な「クローズド」モードと、よりエネルギッシュな低音を生み出す「ポート」モードを選択可能です。

アンプのフィーチャーボードによる現場での微調整
2つのPEQ、各ドライバー用のボリュームトリム、ローシェルフ、ハイシェルフ、ソフィット補正フィルター、ポート補正フィルター(「クローズド」または「ポート」)、前面LEDの無効化、スタンバイモードの無効など、さまざまな調整が行えます。

頑丈なキャビネット構造
30mm厚のMDFパネルを使用し、巧妙に設計された補強ネットワークで歪みやたわみを完全に排除します。また、1/4波長の共振を低減するシステムを搭載し、最大音圧レベル(SPL)でも精度を維持します。


Utopia Main 212
Utopia Main 212
Utopia Main 212
Utopia Main 212
Utopia Main 212
Utopia Main 212
Utopia Main 212

Performance
  • 周波数特性(-3dB):28Hz–40kHz
  • 最大音圧レベル(CEA2034規格 50–10kHz free-field @ 1m):120dB
Electronic Section
  • 入力:バランスXLR 10kΩ
  • バスアンプ部:2x500W RMS Class-D
  • ミッドレンジアンプ部:2x180W RMS Class-H Current mode
  • トレブルアンプ部:90W RMS Class-H Current mode
  • 定格電源(交流電圧):
    ~100-120V:50/60Hz
    ~220-240V:50/60Hz
  • ヒューズ:
    T10AH/25V, T5AH/250V
    ~100-120V ~220-240V
  • クロスオーバー:330Hz / 2.7kHz
  • サイズ(inch):7 3/8" x 19" x 17 1/2"
  • ラックサイズ:4U
  • 重量:25.1 kg
  • オートスタンバイモード:14分間シグナルなしでスタンバイ
  • 消費電力(スタンバイモード時):0.5W未満
  • 消費電力(アンプオフ時):0.1W未満
Speaker Units
  • ウーファー:13インチ(33cm)'W'コーンメンブレン
  • ミッドレンジ:5インチ(12.7cm)'M'シェイプ'W'コーンメンブレン
  • ツイーター:1.5インチ(38mm)'M'シェイプベリリウム
Cabinets
  • 構造:30mm MDF
  • 仕上げ:ブラック
  • 寸法(H × W × D):79.6 × 105 × 46cm
  • 重量:119.5 kg

Utopia Main 112
Utopia Main 112
Utopia Main 112
Utopia Main 112
Utopia Main 112
Utopia Main 112
Utopia Main 112

Performance
  • 周波数特性(-3dB):28Hz–40kHz
  • 最大音圧レベル(CEA2034規格 50–10kHz free-field @ 1m):120dB
Electronic Section
  • 入力:バランスXLR 10kΩ
  • バスアンプ部:500W RMS Class-D
  • ミッドレンジアンプ部:180W RMS Class-H Current mode
  • トレブルアンプ部:90W RMS Class-H Current mode
  • 定格電源(交流電圧):
    ~100-120V:50/60Hz
    ~220-240V:50/60Hz
  • ヒューズ:
    T10AH/25V, T5AH/250V
    ~100-120V ~220-240V
  • クロスオーバー:330Hz / 2.7kHz
  • サイズ(inch):7 3/8" x 19" x 17 1/2"
  • ラックサイズ:4U
  • 重量:23.4 kg
  • オートスタンバイモード:14分間シグナルなしでスタンバイ
  • 消費電力(スタンバイモード時):0.5W未満
  • 消費電力(アンプオフ時):0.1W未満
Speaker Units
  • ウーファー:13インチ(33cm)'W'コーンメンブレン
  • ミッドレンジ:5インチ(12.7cm)'M'シェイプ'W'コーンメンブレン
  • ツイーター:1.5インチ(38mm)'M'シェイプベリリウム
Cabinets
  • 構造:30mm MDF
  • 仕上げ:ブラック
  • 寸法(H × W × D):94 × 53 × 46cm
  • 重量:77.6 kg
動作温度範囲
  • 運用時:5–30°C
  • 保管時:0–50°C
Focal Professional ブランド情報
https://www.minet.jp/brand/focal/top/]]>
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プロはなぜ初心者にApogee BOOMを薦めるのか https://www.minet.jp/contents/article/apogee-boom-talk_202501/ https://www.minet.jp/contents/article/apogee-boom-talk_202501/ Wed, 22 Jan 2025 05:00:42 GMT active サウンドを一切妥協することなく、エントリーユーザーにも使いやすい価格帯とシンプルな機能を実現したオーディオインターフェースBOOM。 今回は各方面で活躍している3人の音楽プロデューサーをお招きし、BOOMを触った印象やサ…

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サウンドを一切妥協することなく、エントリーユーザーにも使いやすい価格帯とシンプルな機能を実現したオーディオインターフェースBOOM。

今回は各方面で活躍している3人の音楽プロデューサーをお招きし、BOOMを触った印象やサウンドについて語っていただきました。これから音楽制作を始めたいという方は、参考になる話が盛りだくさんですのでぜひお楽しみください。


解像度の高いサウンドでミックスの沼にハマらずに済む

Apogee BOOMを3人のプロが本音で語る
和賀 裕希

和賀 裕希
(以下、和賀 氏

オーディオインターフェースのヘッドフォンアウトって、メインアウトに比べて聞き劣りすることが多いですよね。BOOMにはそれがなくて、解像度の高い音でしっかり鳴っていることに驚きました。

山根 アツシ

山根 アツシ
(以下、山根 氏

音楽の空間を考えたときには立方体をイメージして、極論を言うと前、真ん中、奥があります。昨今のポップスは音を多層にレイヤーしてサウンドを作っているので、各パートの面積や奥行きといった「音のミルフィーユ」がどのくらい見えるかというのがアレンジやミックスをする上で重要なポイントになります。解像度が低くて面と面の間の部分が曖昧な音だと、ミックスの沼にハマってしまうことになりますよね。

水島 康貴

水島 康貴
(以下、水島 氏

そうそう、音が見えないと悩まなくていいところで悩んでしまって、いきなりプラグインを挿しちゃうから沼にハマる(笑)。見えないところで悩んでいるんだったら、ある程度見える機材環境を最初から整えちゃう方が早いですよね。

和賀 裕希

和賀

BOOMはトランジェントも空気感も聞こえるのが素晴らしいなと思います。音のジャッジが早くなって、沼にハマらずに進められます。

山根 アツシ

山根

先ほど自分のDolby AtmosミックスをBOOMのヘッドフォンアウトで聞いてみたんですけど、埋もれてしまいがちなリアサラウンドのエコー成分までよく見えました。本来だったら、3〜4万円という価格帯ではヘッドフォンアウトにお金をかけられないと思うので、やっぱりApogeeは信頼できますよ。

水島 康貴

水島

Apogeeオーディオインターフェースのヘッドフォンアウトは昔から良かったですよね。今の時代、学生さんや若いクリエイターの8〜9割はヘッドフォンで音楽制作しているので、BOOMは現代のニーズを分かっているなと思います。僕はホームスタジオで歌とギターも録るので、プレーヤーが使うヘッドフォン環境にはそれなりにお金をかけているんです。悔しいからそれと同じとは言わないですけど、遜色のないクオリティがBOOMで手に入ってしまう(笑)。幅広いインピーダンスのヘッドフォンに最適なサウンドを出力できる「ゼロオームヘッドフォンアウト」も素晴らしいですよね。若いクリエイターがBOOMのサウンドから入れるというのはとても羨ましいことだと思います。


プリセットだけでもイケてる音に

水島 康貴

水島

ここにギターがあるので、ギターのインプットも聞いてみましょうか。

Apogee BOOMを3人のプロが本音で語る
山根 アツシ

山根

想像していたよりもかなり良い音ですね。芯があってクリアーに録れているから全然いけますよ!BOOMで曲を作ったとして、録ったテイクが音質的にNGになることは無いと思います。

水島 康貴

水島

そうですね、歌にしても楽器にしてもエディットすることが前提ではありますが、この音質で安定して録音されていれば全く問題ないし、エディットする上でも結構やりやすいんじゃないかな。

Apogee BOOMを3人のプロが本音で語る
和賀 裕希

和賀

BOOMにはECS Channel Stripが使えるDSPが搭載されていて、ギターのプリセットを選んだらとてもイケてる感じの音になりました。設定の味付けがすごく絶妙でサチュレーションもかなり本格的です。ドライブとコンプをかけただけでもかなりいい。こんな感じで出先でギターを録っておいて、後でアンプシミュレーターを使えばもう実用レベルですね。

水島 康貴

水島

うわっ、こういう音にもなれるんだね!これにちょっと空間系のエフェクトを入れたらこれでオッケーですよ。DSPが入っているのはポイント高いですね。プリセットを見ると分かりやすくてすぐに使える。実際シンセでもそうですが、最近は各機能を1から覚えるよりもプリセットから覚えていく制作の仕方も多くなっていますよね。エントリーユーザーにとっては充実したプリセットが有るか無いかで、録り音にだいぶ差が出るかなと思います。

山根 アツシ

山根

動画配信の「歌ってみた」とかで、BOOMをメインに使ってもよさそうですね。

水島 康貴

水島

うん、むしろBOOMでやった方がいいかも。歌に軽くコンプをかければ、レコーディングに慣れていない人でも歌いやすいですよね。

山根 アツシ

山根

どんなテイクを録るかも大切だから、いろいろなところに持って行ってギターリストやヴォーカリストとディスカッションしながら録れますね。リラックスできる環境で、アイデアが降りてきた時に逃さずキャプチャーできる。共同制作の時とか、これはいいと思います。

水島 康貴

水島

コンパクトだから家の中だけで作らずに、一緒に制作できる人とか教えてもらえる人のところに持って行って作業したり、自分の経験値を高める道具としてもすごくいいんじゃないかな。


音の判断基準を育てるBOOM

Apogee BOOMを3人のプロが本音で語る
山根 アツシ

山根

あくまで僕の主観なんですけど、Apogeeサウンドは料理でいう”最後の塩胡椒”みたいな、Apogee独特のニュアンスがあるんです。それがちょっとグルービーというか、制作時にいい具合にテンションを上げてくれるんですが、BOOMにはしっかりとその理念が継承されていると思います。きっと、ボブ・クリアマウンテン氏の好きなチューニングなのかなと。

和賀 裕希

和賀

解像度が高くてピントの合った音だけど機械っぽくないというか、”気持ちが上がる音”というのはまさに的を射ている気がします。音の好みは人それぞれですが、僕は「解像度が高くて音楽的に聞いていて楽しい音」がする機材が好きで、BOOMはそれを両立していると思います。BOOMって初心者向けの製品かと思っていましたけど、これだけ綺麗に音が録れればホテルでギターを録っている忙しいスタジオミュージシャンにもお勧めですし、ベースやライン楽器にも使えるので、プロがサブ機で持っていてもいいんじゃないでしょうか。

水島 康貴

水島

面白いのが、インプットにXLRコンボ端子とフォン端子があって、両方に入力するとステレオペアリングできるんですよ。なのでハードウェアシンセのステレオ録音にも使えます。それにしても、ApogeeクオリティのAD/DAとDSPを搭載して3万円台なのは本当にすごい。もっと早い時期にこういったオーディオインターフェースが出てきて欲しかったですよ。

山根 アツシ

山根

もちろん、ハイエンドの機材と比べれば全く同等とは言えないけど、Apogeeの理念や設計思想がしっかりと込められているので安心して使えます。若いクリエイターにも手が届きやすい価格なので、BOOMで色々な楽曲をたくさん聞いて自分の判断基準が作れるといいなと思います。BOOMを基準にしたら見えてくる事がすごくあるんじゃないかな。

Apogee BOOMを3人のプロが本音で語る
水島 康貴

水島

学生さんなどこれから音楽制作を始める人は、まずは自宅でヘッドフォンで作業される方が多のではないかと思います。ヘッドフォンアウトの解像度が高いBOOMを基準にして音楽制作をスタートできれば、楽曲を組み立てるジャッジが正確になりアレンジがしやすくなって、音楽としてのクオリティも上がるのではないでしょうか。

この価格で音楽制作に必要な核となるサウンドのクオリティを確保して、残った予算はプラグインなどに投資する方がトータル的に自分の成長を早められるのかなと。これで育った若いクリエイターが世の中にどんどん出てくる。そういう位置付けになるんでしょうね。まずはBOOMで稼いで、さらにいい機材を買ってきなさい!という感じですね(笑)


自己紹介

山根アツシ
山根アツシ

ミキシング、マスタリングエンジニア

アイドルやアニメからJazzやワールド・ミュージックまで、ジャンル問わず様々なアーティストの楽曲に参加。
2016 年よりドイツ、ベルリンへ移住、本格的なスタジオを構えLadyGaga他多数の海外アーティストの作品に参加。
同時にテクノやクラシックの本場にてアナログレコードの製作技術を学びマスタリング、カッティングを手がける。
2019年帰国後はCD、レコードカッティング、DolbyAtomosと全てのフォーマットを高次元で 1 カ所で完結するスタジオを東京世田谷にオープン。
メジャーシーンの多数のアーティストのレコードカッティングやマスタリングを行う。

山根アツシです。
ベルリンから帰国して都内でAltphonic Studioというスタジオをやっています。ミックス、マスタリング、レコードカッティング、楽曲プロデュースなどをしていまして、古くからのApogeeユーザーです。現在はSymphony I/O MKII 32in-32outを使っています。

水島康貴
水島康貴

1965年生まれ
玉川大学作曲学科卒業

幼少よりバイオリン、ホルン、キーボードなど、常に楽器と過す。
1986年 EastWest86 本戦にてベストキーボード賞を受賞。

バンド活動を経て1990年アレンジャーとしてデビュー!
アレンジを佐藤準氏に師事。
Ribbon、Wink、光GENJI、などアイドルグループからZoo、稲垣順一、ゴスペラーズ、SPEED、EXILE、などまたGUNDAM、トランスフォーマー、テニスの王子様などアニメやキャラクターソング、映画など様々な楽曲の作曲・アレンジ・プロデュースを担当。
数々のミリオン楽曲に関わっているSPEEDに関してはデビューから解散まで全楽曲のアレンジを担当しシングル曲総売上1000万枚を記録。全アルバムミリオンを記録! 年末の格闘技のイベントPRIDE、DYNAMITEは始め、格闘家魔裟斗、格闘家吉田秀彦引退試合のオープニング曲、舞台音楽など大きなイベントでの迫力、スケール感のある音楽を担当。活動の幅を広げている。 平成最もCDを売ったアレンジャー10位(オリコン調べ)

水島康貴です。
音楽プロデューサー、アレンジャーをやっております。いまは学校で音楽制作を教えていることもあって、学生目線を含めてお話ししたいと思います。

和賀裕希
和賀裕希

1987年生まれ。北海道出身。
2009年4月よりVOCALOIDで楽曲発表を開始し、本格的な音楽制作の道へ進む。

VOCALOID楽曲制作サークル「s10rw」のメンバーや、幾つかのインディーズバンドを経て、当時参加していたユニットでメジャーデビューし、アニメ作品への楽曲提供、国内外でのライブ・コンサート・フェスイベントへの出演等を経験。
現在は、「和賀裕希」として作編曲・ギター演奏を主軸に多方面で活動している。
サウンドプロデューサー/ディレクターとして、叶「flores」「夜明かし」「How Much I Love You」「Tailwind」等を担当。
2024年には作編曲を担当した、TVアニメ「しかのこのこのここしたんたん」OP「シカ色デイズ」がダンス映像とともに話題となった。

和賀裕希です。
作家とプロデューサーをやっています。ギタリストでもあるので、作家目線と宅録面からお話しできたらと思います。初めて使ったオーディオインターフェースはApogee DUETなので、今日はApogee製品に関われて嬉しいです。


Apogee BOOM
Apogee BOOM

想像力を掻き立てるサウンドと使い心地。BOOMは作曲、映像編集、ライブ配信など、「音」を扱うすべてのクリエイターに大きなインスピレーションを与えます。Apogeeの伝統に裏打ちされた高品位なサウンドが、 2in / 2outの小さな筐体に納められています。

詳細

通常価格:¥35,200(税込)

購入
学割キャンペーン
学割ならBOOM が7,040円 OFF 28,160円 で買える!
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つなぐだけでスタジオクオリティ!DSP搭載のイケてるサウンド – Apogee BOOMの魅力を探る Vol. 3 https://www.minet.jp/contents/article/apogee-boom-tips-03/ https://www.minet.jp/contents/article/apogee-boom-tips-03/ Tue, 21 Jan 2025 04:15:39 GMT active 2022年にApogeeから発売されたBOOM。余計な機能を削ぎ落としたシンプルなデザインのこの製品。その実態は「Apogee渾身のエントリー向け」オーディオインターフェースなのです。そんなBOOMの魅力を掘り下げる連載…

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2022年にApogeeから発売されたBOOM。余計な機能を削ぎ落としたシンプルなデザインのこの製品。その実態は「Apogee渾身のエントリー向け」オーディオインターフェースなのです。そんなBOOMの魅力を掘り下げる連載第3回は、BOOMに搭載されているDSPエフェクトについてお届けします!

レコーディングで一番大切なこと

レコーディングで一番大切なこと、それはプレイヤーが気持ち良く歌ったり演奏して、最高のパフォーマンスを引き出すことです。それを実現するには何が必要でしょうか?リラックスできる環境やレコーディングするメンバーであったり人それぞれですが、プロが口をそろえて言うのは「気持ちの上がる音をモニターしながら演奏する」こと。曲の完成形をイメージした音をある程度作って、その音を聞きながら演奏することでパフォーマンスが大きく上がるのです!

BOOMはマイクやギターの音を簡単に”イケてるサウンド”にして、その音を聞きながらレコーディングすることができてしまいます。いったいどんな音が作れるのか、BOOMに搭載されているエフェクトについて解説します。

イケてるサウンドに仕上がるDSPエフェクト"ECS Channel Strip"

図1

BOOMには歌や楽器の音作りに便利な ECS Channel Strip が付属しています。伝説のエンジニア、ボブ・クリアマウンテン氏がチューニングしたエフェクトで、そのサウンドと機能はプロのお墨付き。スタジオレコーディングのうに楽器やボーカルの音を作り込んだり、動画配信などで自分の声を聞きやすくすることが可能です。

簡単便利なプリセット
図1

まみだらけで操作が難しそう...という方、ご安心ください!お勧めの設定が「プリセット」になって用意されていますので、歌や楽器に合わせたプリセットを選ぶだけでイケてるサウンドに仕上がります。初心者だけでなく、プロの時短ツールにも役立つ即戦力プリセットなのです。

もちろん、こだわりの音作りも可能です!

ECS Channel Stripは、イコライザー、コンプレッサー、サチュレーションを組み合わせた包括的なエフェクトで、それぞれの機能を使って好みの音色に仕上げられます。

(1) EQ(イコライザー)

イコライザーは音を3つのエリア(低音域・中音域・高音域)に分けて、それぞれの音を大きくしたり小さくして自分好みの音色に仕上げられます。歌をイコライザーで調整すると、ざっくりこんな感じになります。

低音域:↑大きくすると「迫力が増す」 ↓小さくすると「すっきりした音」
中音域:↑大きくすると「声がはっきり」 ↓小さくすると「声が細く」
高音域:↑大きくすると「明るい音」 ↓小さくしすぎると「モコモコした音」

(2) COMP(コンプレッサー)

声や楽器の音は急に大きくなったり、逆に小さくて聞こえづらくなったりすることがあります。コンプレッサーを使えば、音の大きすぎる部分を抑えてから全体のボリュームを持ち上げて、聞きやすく整えることができます。

THRESHOLD(スレッショルド):どのくらい大きい音になったら抑えるかの基準値を決めます。スレッショルド値が高い(例:左に1メモリ-5dB)と、音がよほど大きくないとコンプレッサーは働きません。スレッショルド値が低い(例:左に10メモリ-50dB)と、多くの音がコンプレッサーの対象になります。

RATIO(レシオ):スレッショルドを超えた音量をどのくらい抑えるか、その割合を決めます。例えば 3:1 なら音量が3分の1になり、ボーカルや楽器のダイナミクスを軽く整える程度に抑えられます。10:1 は完全に音量を抑えて、ボリュームを安定させたい場合に使います。

(3)アウトプットレベル
音を抑えるとボリュームが小さくなるので、その分アウトプットレベルを上げればボリューム変化のない音ができあがります。
(4) DRIVE(ドライブ)
音を力強くしたり、独特の温かみや歪み、パンチ感など、音にエッジやキャラクターを足すスパイスとして役立ちます。少しかけると音が少し太くなって温かみが増し、多めにかけると「歪み」や「荒々しさ」を加えられます。

単体プラグインなら¥15,400のバリュー、しかもゼロレイテンシー

https://www.minet.jp/brand/apogee/symphony-ecs-channel-strip/

このECS Channel Stripは単体プラグインとして¥15,400(税込)で販売されているプロ御用達のエフェクトです。BOOMユーザーであれば無償で使えて、しかもDSP上でゼロレイテンシーで動作します。これはかなりお得です。

ここで「DSPって何だろう?」「ゼロレイテンシーって何だろう?」と思われた方のために、最後にレイテンシーとDSPについて解説します。

レイテンシーって何?

DAWレコーディングでは、自分が歌っている声やギターの音がヘッドホンから遅れて聞こえる「レイテンシー」が発生します。通常、オーディオインターフェースに入力された音はDAWに送られ、DAW上で自分の演奏を聴く際には「DAWバッファーサイズ」の分だけレイテンシーが発生します(遅らせてあげないとCPUで処理しきれなくなって、音切れしたり止まったりするため)。

さらに、プラグインでエフェクトをかけるとその処理時間も加算され、モニターする音には大幅な遅れが生まれてしまうのです。せっかくプラグインでいい感じの音が作れたとしても、それを聞きながらレコーディングすることは実質不可能ですよ

音ズレもDSPで解決!

そんな問題を解決してくれるのが、ほぼゼロのレイテンシーでエフェクト処理してくれるコンピューター DSP(デジタル・シグナル・プロセッサー)です。DSPを搭載したオーディオインターフェースなら、エフェクトのかかった音をモニターしながら演奏・録音することが可能になります。BOOMはエントリー向けの価格帯でありながらDSPを搭載しているので、マイクやギターの音にエフェクトをかけて、気持ちの上がる音をモニターしながら演奏できるのです。ちなみに、このようにエフェクトをかけた音をレコーディングすることを一般的に「かけ録り」と呼んでいます。

さて次回は、BOOMを100%楽しためのコントロールソフト「Apogee Control」と、スタジオクオリティなサウンドの理由をインプット面から解説します。

https://www.minet.jp/brand/apogee/boom/
関連記事
https://www.minet.jp/contents/article/apogee-boom-talk_202501/
https://www.minet.jp/contents/article/apogee-boom-tips-04/]]>
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Symphony I/O MkIIとGingerAudio Sphereでイマーシブのベースマネジメント https://www.minet.jp/contents/article/symphony-gingeraudio-bass-management/ https://www.minet.jp/contents/article/symphony-gingeraudio-bass-management/ Fri, 12 Apr 2024 08:24:41 GMT active 急速に需要と普及が増えているイマーシブ・オーディオの制作と配信には、様々なスピーカー配列でのモニタリング環境が必要です。これには、ステレオの2chから7.1.4ch、9.1.6ch、13.0ch、22.2chなどが含まれ…

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急速に需要と普及が増えているイマーシブ・オーディオの制作と配信には、様々なスピーカー配列でのモニタリング環境が必要です。これには、ステレオの2chから7.1.4ch、9.1.6ch、13.0ch、22.2chなどが含まれます。このような環境に対応するためには、適切なオーディオ・インターフェイスやモニター・コントローラーが必要です。

今回は、2022年にいち早くイマーシブワークフローに対応したApogeeのフラッグシップモデル「Symphony I/O MkII Thunderbolt」と「GingerAudio Sphere」を使用して、Native環境でのイマーシブモニター環境を構築する方法をご紹介します。

 

複数のスピーカーをトータルでボリュームコントロール

従来は、ラージ、ニアフィールドなど合計3セットのステレオスピーカーの切り替えとボリューム・コントロールしか行えませんでしたが、現在では最大32chのスピーカー出力のボリュームをトータルでコントロールすることが可能になりました。
*出力数はご利用のSymphony I/O MkIIの出力数に依存します。
 
 

 

複数のスピーカーレイアウトへのシームレスな切り替え

7.1.4chのモニタリングからステレオや5.1chなどへのフォーマット変更も、同じスピーカーを活用しながら簡単に行えます。

Symphony ControlのMonitor Workflowでは、最大16種類のスピーカー構成を保存できます。そして、頻繁に使用するスピーカー構成をApogee Controlハードウェアのボタンにアサインすることで、スピーカー構成の切り替えやボリュームコントロールをシームレスに行うことが可能です。

 

GingerAudio Sphereでベースマネージメント

Apogee Symphony I/O MkIIやFocusrite REDシリーズなど、ディレイやEQが搭載されていないオーディオ・インターフェイスを使用する際に、ベースマネジメントを簡単に行えるソフトウェアがGingerAudio Sphereです。


 

GingerAudio Sphereで簡単にベースマネジメント

オーディオ・インターフェイスの後にベースマネジメントを行うためのハードウェアを活用することも可能ですが、そのような機器は非常に高価です。

代替手段として、DAWやPCの出力をGingerAudio Sphereに接続し、ソフトウェア内でディレイやSPLの調整が可能です。さらに、このソフトウェア内でインプット、アウトプットにそれぞれVSTプラグインをインサートすることも可能です。

 

VSTプラグイン・インサートのでSonarworksを活用

残念ながら、現時点ではまだスタンドアローンでの動作に対応していないSonarworks SoundID Reference for Multichannelを、GingerAudio Sphereに読み込ませることが可能です。これにより、音場補正のEQ、ディレイ、SPLの調整をわずか1時間で完了させることができます。

 

 

SoundID Reference for Multichannelに搭載されているDolby Curveは、Dolby社による認証を受けており、Dolby Atmosの音声制作に自信を持って取り組むことができます。

さらに、Nugen Halo Visionなどのツールをインサートすることで、Apple Musicで配信されているDolby Atmos音声を視覚的に確認することも可能です。

これらの製品を組み合わせることで、システムの問題などによって導入が難しいとされていたイマーシブ・オーディオの制作環境も、簡単かつ最高の状態でモニタリングすることができるようになります。

 

 2024年5月24日までの期間限定!

今回ご紹介したSymphony I/O MkIIとGingerAudio Sphere、Apogee Controlハードウェアがセットになったバンドルを特別価格でご用意いたしました!

詳細はこちら

 

今回紹介した製品

https://www.minet.jp/brand/apogee/symphony-io-mkii-series/

https://www.minet.jp/brand/sonarworks/soundid-reference-for-multichannel/

https://www.minet.jp/brand/nugen-audio/halo-vision/

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何を基準にオーディオインターフェースを選びますか?

皆さんがオーディオ・インターフェースを選ぶ際のポイントはなんですか?
入出力の数、マイクプリアンプの数、音質、価格? 必要な機能、スペックなどさまざまな要素を比較、検討されていることと思います。

今回はApogeeの中でもっともリーズナブルながら、ワンランク上のオーディオ・インターフェース「Apogee BOOM」を紹介します。

Apogee BOOM

値段は安くても、音のクオリティーは上位機種と同じレベル

BOOMは上位機種と同クラスのパーツ、構造を採用しており、コストパフォーマンスが非常に高いインターフェースです。

なぜ上位機種のDUET 3に比べても、半分以下という価格を実現できたのでしょうか。その理由は大きく2つあります。

1. マイクプリアンプの数が少ない
Apogee BOOM

マイクプリアンプのついたインプットを1つ削ることでコストダウンを行っています。
ボーカルや、ナレーションなどマイクを1本しか使用しないユーザーにとっては、マイクプリアンプは2つもいらない、ということもあるので、コストを考えると大きなメリットになります。

2つ目のインプットはTRS、TSフォンに対応し、ギターなどの楽器の接続が可能です。弾き語りやステレオ録音などは問題なく行えるのでご心配なく。


2. ヘッドフォンとスピーカーの出力チップを切り替え式で共用
Apogee BOOM

多くのオーディオ・インターフェースは、DACと呼ばれるデジタル信号をアナログの音声信号に変換するパーツを、ヘッドフォンとスピーカー部にそれぞれ1つずつ、合計2つ搭載しています。
それぞれの用途に適したDACを搭載することで、音声を個別に処理して出力することができるのは大きなメリットですが、インターフェースの心臓とも言えるこのパーツにはコストがかかります。そのため通常エントリーモデルのオーディオ・インターフェースでは、コストを抑えるために安いDACを2枚搭載するしかありません。

でもBOOMは、上位モデルと同等クラスのDACを1枚搭載しています。
設計を根本的に見直し、ヘッドフォンを接続するとDACの出力がヘッドフォンに切り替わり、スピーカーが自動でミュートされる方式を採用しました。この「1つのDACを切り替えて使う」機構により、上位機種と同等の音質を保証しながらコストを大きく抑えてます。

スピーカーとヘッドフォンを同時に鳴らすことはできませんが、自宅作業で交互にしか使わない方や、そもそもスピーカーを使わない人には嬉しい配慮です。


他の機能は上位機種と同じ

マイク入力数とDACの数でコストダウンを行っているBOOMですが、他の機能は上位機種のDUET 3と同じものを備えています。

専用のDSPを搭載し、PCに負荷を与えることなく音量、音質の調整が可能です。このDSP上で起動する「ECS Channel Strip」は世界的に有名なレコーディング・エンジニア「ボブ・クリアマウンテン」が監修しており、非常にリッチな処理を行うことが可能です。

ループバック機能も搭載しており、配信で音楽や効果音を鳴らすこともかんたんです。
またApogeeの特徴とも言える「ゼロオーム・ヘッドフォンアウト」も採用しており、ヘッドフォンのメーカー、種類を選ばず全てのヘッドフォンに適した出力が可能です。


特徴的なデザイン

紫色のアルミで囲まれているため、耐久性が高く多少のことでは傷がつくことがありません。
Apogeeの「A」をイメージされたボディは中央部が空いており、背面にあるヘッドフォンのケーブルをスマートに前面に出すことが可能です。

音質に妥協はしたくないけどコストは抑えたい方。マイクを1本しか使用しない方や自宅作業をメインにされている方にオススメのApogee BOOM。ぜひ一度ご検討ください。

Apogee BOOM https://www.minet.jp/brand/apogee/boom/]]>
Media Integration, Inc ja (function(i,s,o,g,r,a,m){i['GoogleAnalyticsObject']=r;i[r]=i[r]||function(){ (i[r].q=i[r].q||[]).push(arguments)},i[r].l=1*new Date();a=s.createElement(o), m=s.getElementsByTagName(o)[0];a.async=1;a.src=g;m.parentNode.insertBefore(a,m) })(window,document,'script','//www.google-analytics.com/analytics.js','ga'); ga('create', 'UA-1675668-8', 'auto'); ga('require', 'displayfeatures'); ga('set', 'referrer', 'http://www.smartnews.com/'); ga('send', 'pageview', 'https://www.minet.jp/contents/article/the-appeal-of-apogee-boom/'); ]]>
夏に読みたい!2023年上半期ピックアップ記事! https://www.minet.jp/contents/article/pickup-articles-202308/ https://www.minet.jp/contents/article/pickup-articles-202308/ Thu, 10 Aug 2023 10:38:12 GMT active この夏にイッキ読み!2023年上半期に公開された作曲、レコーディング、ミックスなどに「役立つ」記事を一挙にご紹介いたします。「ミックスを始めてみたけど、基本的な設定を勉強したい」「エンジニアはプラグインをどのように使って…

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この夏にイッキ読み!2023年上半期に公開された作曲、レコーディング、ミックスなどに「役立つ」記事を一挙にご紹介いたします。「ミックスを始めてみたけど、基本的な設定を勉強したい」「エンジニアはプラグインをどのように使っているんだろう」など、自宅での楽曲制作に関する疑問、課題を解消するTips記事や、ライブシーンなどでひとつ上のオペレーションを可能とする製品を紹介する導入レポート、そしてアーティストが実際に製品を使ってみて感じたことを語っていただいたインタビューなど、どこを読んでも音楽制作に役立つ情報が満載です!


]]> Media Integration, Inc ja (function(i,s,o,g,r,a,m){i['GoogleAnalyticsObject']=r;i[r]=i[r]||function(){ (i[r].q=i[r].q||[]).push(arguments)},i[r].l=1*new Date();a=s.createElement(o), m=s.getElementsByTagName(o)[0];a.async=1;a.src=g;m.parentNode.insertBefore(a,m) })(window,document,'script','//www.google-analytics.com/analytics.js','ga'); ga('create', 'UA-1675668-8', 'auto'); ga('require', 'displayfeatures'); ga('set', 'referrer', 'http://www.smartnews.com/'); ga('send', 'pageview', 'https://www.minet.jp/contents/article/pickup-articles-202308/'); ]]> ボーカルマイクの被りを排除し、ライブサウンド全体を 底上げ https://www.minet.jp/contents/article/my-first-story_mtpw950_review/ https://www.minet.jp/contents/article/my-first-story_mtpw950_review/ Thu, 03 Aug 2023 08:14:27 GMT active 現在の音楽シーンを牽引するMY FIRST STORY、ヨルシカ 、Fear, and Loathing in Las Vegas 、Tani Yuukiを始めとする多ジャンルのアーティスト・プロダクションから支持を受け…

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現在の音楽シーンを牽引するMY FIRST STORY、ヨルシカ 、Fear, and Loathing in Las Vegas 、Tani Yuukiを始めとする多ジャンルのアーティスト・プロダクションから支持を受けるサウンドエンジニアの佐々木 優氏。
同氏は、サウンドエンジニアの中でもWaves DiGiGridなどの最新のテクノロジーを積極的に導入し、最先端の技術を巧みに駆使することで高い評価を得ているエンジニアの一人です。

そんな佐々木氏に、同じく最先端の技術を用いて数々の革新的なマイクロフォンをリリースしているオーストリアのLEWITT社が送る最新のハンドヘルド・コンデンサーマイクロフォンMTP W950を使っていただきました。

MTP W950は「スタジオクオリティーのサウンドをステージ」で実現するために数々の厳しい検証を突破し、LEWITT社からリリースされました。MY FIRST STORYのツアーでこのMTP W950を導入した株式会社ライブデートのサウンドエンジニア佐々木 優氏に製品のインプレッション、現場での活用方法についてお話をお伺いしました。
加えて、MY FIRST STORYボーカルのHiro氏、また、コンサート現場でモニターエンジニアを務められた株式会社TWOMIX前崎 元気氏にもお話をお伺いすることができました。


佐々木 優
PA/SoundEngineer

20歳でPA会社に入社。その後様々なジャンル、分野を経験。多くの経験により作り出されたオリジナリティサウンドは多くのアーティスト・プロダクションから支持を受ける。2013年にフリーランスへ転向。その後2018年設立の株式会社ライブデートを立ち上げに参加。プラグインなどデジタルへの知識からWAVES DiGiGridなどを積極的に導入し、最先端の音作りをライブで行っている。 現在はMY FIRST STORY,ヨルシカ ,Fear,and Loathing in Las Vegas ,Tani Yuukiを始めとする多ジャンルのアーティストを担当。


MTP W950の製品概要
https://www.minet.jp/brand/lewitt/mtp-w950/

サウンドエンジニア:佐々木 優氏コメント

MI

LEWITTのハンドヘルド・マイクロホン MTP W950ですが、佐々木さんはワイヤレスでヘッドのみをお使いと聞きました。

佐々木 優
(以下、佐々木)

知り合いのPAエンジニアでフリーランスの金子さんという方とライブハウスで仕事をした時に、「最近、マイク買ったりしてる?」みたいな話になり、金子さん「Lewittのボーカルマイクは結構良いよね」という話になり、別アーティストで既出のマイクは使っていたのですがその話を元に最新の製品で見つけたのがLewitt MTP W950だったんです。バンド物のPAの場合、ボーカルとドラムが大体の立ち位置で同じ軸上のセンターになる事が多く、ボーカルマイクにドラムの音が被ってくることに対しての処理が現場での戦いなんです。「声が細いボーカリストだと、ボーカルマイクでバンド全体の音が入るくらいゲインを上げてしまうことになるよね」みたいな笑い話もしながら(笑)。MTP W950を物は試しでデモ機を使ってみたら、「マジ!? そんなに変わりますか?」みたいな感じで、本当に良い意味で「どぎつい」製品だったんです。怖いぐらい被りがなく、ボーカルだけを狙って集音できたんです。丁度、MY FIRST STORYの47都道府県ツアーの本番が始まる前の日に、MTP W950を手配できたんですが、モニターエンジニアさんは「いや~、ツアーリハーサルも終わってるタイミングで本番初日にマイクを変えるのはちょっとな。。」という風に心配されてたんですが「ワンチャンやってみない?」と提案してみました。

初日の会場はZepp Haneda (Tokyo) だったんですが、そこで、ボーカルのHiroにMTP W950を紹介してみたんです。MY FIRST STORYでは、これまで、他のメーカーのマイクを色々と使ってきてましたが、ドラムのKid’zは非常にパワフル且つ繊細なプレイをするドラマーで、音量に関しては別格なんです。僕としては、ドラムの出音、音作りがしっかりできるのは非常にありがたいのですが、嬉しい反面ボーカルマイクへの被りも悩みどころではあったのです。本番前のリハーサルでMTP W950を使ってみたら、Hiroが「びっくりしたよ! なにこれ?」って言ってくれて。自分もモニターエンジニアも「やっぱり何これ!」ってなり、FOHの音作りも今までとは違った作り方が出来る様になったんです。それまでは、マイクの被りありきでそれを活かしつつ調整しつつボーカルだけ1個ポンと前に出す感じでやってたんですが、ボーカルに立てたMTP W950は完全にデッド。まるでボーカルだけレコーディングスタジオで歌ってるみたいなんです。Hiroも「なんでこんなの早く見つけなかったの!」とびっくりしていました(笑)。それまでは、Hiroも、他の音がボーカルマイクに被ってるのはわかってるので、マイクの方向を変えたりしてコントロールしていたと思うし、エンジニア側も場合によってはドラムの音量を調整してたんですが、MTP W950の導入でそういう必要があまりなくなりました。

ツアー初日のZepp Hanedaは、コロナの影響も緩和されてきたタイミングで、キャパシティーの2,925人パンパンに入ってたんです。個人的にも、それまでのコロナのうつうつとした環境から、久々に熱くなって、加えて音も良くなって「混ぜなきゃ! 混ぜなきゃっ!」って盛り上がりました(笑)。

MI

EQについてですが、処理の方向も影響を受けたりしましたか?

佐々木

今までは先ほど言った通り、被りとの戦いで声以外の被ってくる邪魔な部分をEQなどで削る方向でした。周波数特性のグラフを見ながら、ピークを切って声自体のフラットに近い状態に持っていくんですが、「削っては上げる~削っては上げる」を重ねる感じで(苦笑)、その処理にハマり込んでしまう手前のギリギリまでやってました。その上で、ボーカリスト自身の声のピークをWaves F6で処理をするのですが、MTP W950導入後は、今までのマイクの被りに対する処理とは全く違うやり方になったんです。MTP W950のピーク特性は、ちょっと面白いところにあって12k~14kHz付近が立ってくるので、そこは抑える処理をしていますが、それ以外は自然な感じにフェーダーワークができるようになりました。いつもはボーカルフェーダーは割と手放す事なく操作調整をしていたのですが、このマイクに変えた後は丸まる1曲フェーダーを放っておいたまま、会場内をぐるぐる歩き回ったりもできたんです(笑)。あと、本体に120Hzローカット・フィルターが付いてるので、ちょっと下の帯域が膨らんでる場合は、ローカット・フィルターを入れることもあります。指向性はスーパー・カーディオイドにしています。

MI

なるほど、Hiroさんが歌いやすくなるような状態に持っていくことができた訳ですね。

佐々木

そうです。さらに驚いたのが、Hiroが今回のツアーでのホール公演の際に会場の花道に移動した時ですが、背後にはメインのPAスピーカーあるので、その音がマイクに入ってくることになります。その場合ボーカルチャンネルを立ち位置と逆サイドへパンニングしてハウリングを起こさない様に逃げるんですが、以前は、80/100以上の位置まで振ってたんです。でもこれだと、明らかにボーカルの声が移動したなということがわかってしまうんですが、MTP W950では、30/100くらいの位置で、あからさまなパンで逃げ切らなくてもOKでした。本番中に出音の音量データを取ってみたんですが、ロックの現場なので平均で105~8dBAくらい。ピークだと110~5dBAくらいの最高音圧レベルなんですが、そんな中でも、ハウリングを起こさずOKだったんです。「そんなことある!?」と、もう笑っちゃうくらいびっくりしました(笑)。

MI

じゃあ、MTP W950の導入一つで、ライブの現場が色々変わった、ということなんですね。

佐々木

出したいものが出せるようになったので、ミックスが変わリました。ボーカルなしのリハ時で音が決まり「あ、今日なんかいい感じかも」と思っていても、ボーカル入ると、ボーカルマイクの被りのせいでバランスが崩れてしまっていました。もちろんそこから被りを含めて、改めて整えて着地点を目指すんですが、MTP W950の場合ならボーカルが入ってもほぼ変わらないんです。整えたバンドの音にボーカルを載せるだけで問題ないイメージ。以前は、ボーカルを載せると前に出すぎちゃうので浮いちゃう感じがしてたんですが、MTP W950は気持ち良く混ざるんです。ボーカルを載せても、綺麗に作った各楽器の音が濁る事なく変わらないのが素晴らしく、特にドラムが濁らないのが1番嬉しいです。一番音が変わったのはスネアかな。本当に卓で作ったEQカーブの見た目まんまの音で、パーンと前に出るようになりました。ロックバンドでスネアの音はかなり重要じゃないですか。ドラムのKid’zは、ピッチチューニング含め、自分で細かくキットの音作りをする人なので、以前のマイクの被りの影響についても把握してたんですが、MTP W950にマイクを変えて、すごく楽になったことを彼も気づいてたんです。毎回ライブ後にメンバーに渡す同時録音の音も良くなり、いい影響が出ています。 冗談混じりで言いますが、モニターエンジニアと「MTP W950のことを周りに教えたくないよね」みたいな話もしています(笑)。弊社のスタッフも、みんな興味を持っている製品です。

MI

ホール規模で活用いただいたお話をお伺いしましたが、ライブハウスでも試していただいたんですよね? キャパシティーが狭くなると、MTP W950を使うにあたって、何か変わるポイントありますか?

佐々木

郡山にHIPSHOT JAPANというライブハウスがあるんですけど、今年の4月にMY FIRST STORYの今回のツアーがあったのでそのままライブにMTP W950を持ち込んでみました。ライブハウスなので、ボーカリストとドラマーとの距離は、一番近づくと1mくらい。それでもやっぱりボーカルマイクへの被りで結構苦労するのが普通なんですが、MTP W950は全然オッケーでした。小規模ライブハウスでも、こんな音が出せるんだ、と驚きました。ドラムがそんなに大きくないバンドやジャンルだったら、MTP W950は、もっといろんな可能性が出てくると思います。

MI

今まで、現場での使い勝手の部分を中心にお伺いしてきましたが、音質面について話を持って行きたいのですが。レコーディングの現場ではボーカルにはコンデンサーマイクが使われる比重が大きいですが、ライブの現場でもコンデンサーマイクが使われることも増えてきたと聞いています。

佐々木

もちろん、コンデンサーマイクには艶やかな高域を中心としてダイナミックマイクでは出せない部分があるのはもちろんですが、「ロックで使いたい」、「大きな音でバーンってやりたい」という場合は、かなりの覚悟が必要ですよね。そんな前提の中でも、MTP W950には艶やかな高域があり、かつ、ハウリング対策にも優れてるんです。今別の全国ホールツアーアーティストでも使用してるんですが、そのボーカリストの声はウィスパーボイスが大事なポイントだったりするので、繊細な表現を押さえるのに細心の注意を払ってるんですが、ここでもMTP W950は活躍しています。従来は、「ゲインを上げて余分な帯域を切って~」の繰り返しを重ねて調整してたんですが、「切らなきゃハウるけど、切ると美味しい部分がなくなっちゃう」というジレンマとの戦いだったです。でも、MTP W950を導入して、そういった問題も解決して、メンバー本人も「部屋の中で歌ってるみたい」と言ってくれてます(笑)。被りの音がなくなり「もはや寂しい」って言ってました(笑)。それで、ステージにエアーマイクを立てることにして、それをシンガーのモニターに返すようにしたんです。勿論それなりな処理を施しつつボーカルの繊細なニュアンスを出していっているのですが、前回のツアーよりマージンが5dBくらい余裕が出て、だいぶ処理が楽になりました。本番中、平常時はボーカル処理をほっといても大丈夫なくらい安定した音作りができるようになったので、他の楽器のミックスを触れる余裕が大分増えました。以前は、ずっと曲頭から終わりまで追っかけてたんで、もう歌詞も全部覚えてるレベルだったんです。ずっと一緒に歌ってたんで、、、(笑)。

MI

なるほど。そういうお話を聞くと、確かに、他のエンジニアに教えたくないというのも分かる気がします(笑)。

佐々木

そうなんですよ。しかも、あの品質であの値段なので「もう買うっしょ!」みたいな感じです。


ここで、別の日に、モニターエンジニアの前崎元気氏にお話をお伺いできたので紹介します。

モニターエンジニア:前崎 元気氏コメント

前崎 元気
(以下、前崎)

MTP W950を使った第1印象は、Hiroが、単純にIEM Mixの中で「1人になった」と思ったんですよ。それは他の楽器の被りが無くなったからなんですが。でも、周りの音に包まれないと気持ちが乗らないんじゃないかと、心配な部分がありました。実際にMTP W950を使ってもらったら「1人になる」という印象は一緒だったんです。それで、モニターのオケを大きめに返して、リバーブも少し増やし、包み込む感じの音を作りました。その結果、Aメロ~サビの声を張った時も自然に聞こえるので、問題がないと言ってくれました。被りがない部分はすごく良い、という印象だったそうです。

MI

MTP W950導入後で、モニターのミックスのやり方に変化はありましたか?

前崎

それまでは、バンドの音からボーカルを立たせる音作りをやっていましたが、今はイーブンぐらいのバランスでやってます。

MI

佐々木さんからもお話しをお伺いしましたが、表の音(ハウスPA)も中の音(モニター)も結構やり方が変わったみたいですね。

前崎

そうですね。イヤモニでモニターすると、ボーカルブースで1人で歌ってる感じになるでしょうね。

佐々木 優 氏(右)と前崎 元気 氏(左)

モニターミキサーの前崎元気氏(左)、FOHミキサーの佐々木優氏(右)


MY FIRST STORY Hiro氏コメント

MI

本番直前のスタジオリハでマイクをMTP W950に変えていただきましたが、印象はいかがでしたか?

MY FIRST STORY Hiro 氏

MY FIRST STORY
Hiro

ダントツでレベルが違う印象でした! 以前からこのマイクの情報は頂いてたんですけど、好みもあるので、実際に使ってみないとわからないと思ってましたが、音の被りが全然なく自分の声がダイレクトに聞こえます。以前だと、マイクを通した自分の声のローやミドルの感じが聞こえない時もあったりして、パフォーマンス中にフェイクを入れる時など、自分の声を一瞬見失なってしまうこともあったりして、そういう時は正直気持ちよくなかったんです。

「ちょっとロー欲しいな」とか「ハイを上げて」と細かく調整してモニターの音作りに時間をかけてたし、当日の会場の音響や、自分が前日まで聞いていた音楽による耳の状態など、細かい部分からも影響を受けてたんですが、MTP W950に変えてからは、全部がクリアに聞こえて、逆に外れたら瞬間でわかるぐらいクリアで、歌ってて気持ちいいんですよね。僕の声の倍音成分も綺麗にキャッチしてくれてるし、 耳の鳴りがめちゃくちゃいいので、本当に歌いやすいんです。音が早くて綺麗なので、変にリバーブをかけたりとかすると逆に濁ってしまうので、そのままクリアで歌った方が歌いやすいです。本当に手放せないマイクだなと思いました。「みんなこれにすればいいのに」ぐらい思ってます(笑)。

MY FIRST STORY

Nob(Ba.) / Hiro(Vo.) / Teru(Gu.) / Kid′z(Dr.)(L→R) 2011 年夏、東京渋谷で結成。2012 年 4 月に 1st FULL AL「MY FIRST STORY」でデビュー以降、 確かな楽曲、ライブパフォーマンスが話題を呼び、全国の大型フェス出演や海外アーティストとの共演も数多く務め、 着実に実力を付けた。

2016 年 4th FULL AL「ANTITHESE」をリリース。 自身最高位であるオリコンウィークリー初登場 4 位を記録し、 そのアルバムを携え、日本全国 47 都道府県を回るツアー。 最終公演は日本武道館にて開催し、12,000 人を動員し SOLD OUT。

2017 年 "MMA" TOUR を開催。その最終公演として 12 月千葉 幕張メッセ 国際展示場 9 ~ 11 ホールにて開催し、 外国人奏者による全曲フルオーケストラコンサートで、18,000 人のオーディエンスは驚愕した。

2018 年、S・S・S TOUR として全国ライブハウスを回り、 大阪、福岡、仙台、名古屋にて初のホールツアー。 最終公演はこちらも初となる横浜アリーナ 2days 公演を行った。

2019 年、「MY FIRST STORY TOUR 2019」として、 ライブハウス・ホール編に加え、神戸ワールド記念ホール・さいたまスーパーアリーナにてアリーナツアーを開催。

2020 年、「MY FIRST STORY TOUR 2020」の開催が発表された。 今年もライブハウス・ホールに加え、 ファイナルシリーズとして初の東名阪 3 都市でのアリーナツアーを開催!

2021 年、 「STORYTELLER TOUR 2021」を開催。 8 月にリリースした 6th Full Album「V」はオリコンウィークリーチャート自身最高位となる 2 位を獲得。TOUR FINAL として LINE CUBE SHIBUYA 公演を実施し、 MY FIRST STORY が結成された渋谷にて、初の都内ホール公演が行われた。7 月からは「MY FISRT STORY TOUR 2021」を開催。 1 月からは東名阪でのショートツアー「We promise, 4 you once again Tour 2021」、さらに TOUR FINAL として 2022 年 2 月 10 日に 5 年ぶりとなる日本武道館公演を開催した。

2022 年、 MY FIRST STORY デビュー10周年を記念して、ファンのリクエストによるベストアルバム「X」を発売! そして MY FIRST STORY TOUR 2022 をライブハウスとホールで全国 22 公演を開催した。 12 月にはツアーファイナルと自身の企画ライブ「Giant Killing」を横浜アリーナにて 2days で開催。

そして 2023 年、 「12ヶ月連続楽曲リリース」と7年ぶりの日本全国47都道府県ツアー「MY FIRST STORY -THE TWO-」の開催が決定!

絶えず進化を遂げる孤高のロックバンドMY FIRST STORYの躍進を見逃すわけにはいかないだろう。

https://myfirststory.net/

https://www.minet.jp/brand/lewitt/mtp-w950/]]>
Media Integration, Inc ja (function(i,s,o,g,r,a,m){i['GoogleAnalyticsObject']=r;i[r]=i[r]||function(){ (i[r].q=i[r].q||[]).push(arguments)},i[r].l=1*new Date();a=s.createElement(o), m=s.getElementsByTagName(o)[0];a.async=1;a.src=g;m.parentNode.insertBefore(a,m) })(window,document,'script','//www.google-analytics.com/analytics.js','ga'); ga('create', 'UA-1675668-8', 'auto'); ga('require', 'displayfeatures'); ga('set', 'referrer', 'http://www.smartnews.com/'); ga('send', 'pageview', 'https://www.minet.jp/contents/article/my-first-story_mtpw950_review/'); ]]>
Focal ST Solo 6 レビュー:Shingo Suzuki https://www.minet.jp/contents/article/focal-st-solo-6-review-shingo-suzuki/ https://www.minet.jp/contents/article/focal-st-solo-6-review-shingo-suzuki/ Thu, 08 Jun 2023 02:00:00 GMT active 実力派のミュージシャンが揃い、卓越したプロデュースワークでも評価の高いorigami PRODUCTIONS。その中でベーシストとしてだけでなく、キーボーディスト、プロデュース、トラックメイクやエンジニアリングまでマルチ…

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実力派のミュージシャンが揃い、卓越したプロデュースワークでも評価の高いorigami PRODUCTIONS。その中でベーシストとしてだけでなく、キーボーディスト、プロデュース、トラックメイクやエンジニアリングまでマルチな才能を発揮しているShingo Suzuki氏。

過去に様々なスピーカーを導入し、現在はFocal ProfessionalのSHAPE Seriesを使用している氏が、「ST Solo 6を聴いて改めてスピーカーは大事だと再確認させてもらった」という。

楽器プレイヤーでもあり、プロデュース、トラックメイクまで行うSuzuki氏に、現在のFocalが送る渾身のプロダクト「ST Solo 6」をレビューいただいた。


ひと回り大きくなった音像

- FocalのSHAPE 50を長らくご愛用いただいておりますが、率直にST Solo 6のサウンドを聴いてみていかがでしたか?

Focalの音はすごく好きで、実はSolo6の発売当初からずっと気になっていたんですよ。 実際サウンドを聴いてみて、高域の伸びや奥行き、音の深みみたいなものがひと回り大きくなっているなと。Shapeとくらべて大きくなっているウーファーのサイズ以上に、低音の余裕感を感じました。

- 低音部分のチューニングに関しては、メーカーが今回一番力を入れて設計したポイントでもあります。前モデルであるSolo 6 beの時「低音がもう少しほしい」とリクエストがあり再設計にも活かされています。

やっぱそうですよね。1個前のSM Solo6の音を聴いたことがありますが。ST Solo6は低域をこんなに出していいのかってくらい出ていますよね。笑

Focal ST Solo 6 レビュー:Shingo Suzuki

- ウーファーのボイスコイル自体は全モデルSM Solo6と同じサイズなんですが、奥行きが40%ほど増えていて、駆動範囲が広がった分、反応や特性もすごく向上しているんです。

なるほど。イメージとしては8畳から10畳くらいの部屋で、ある程度音量をしっかり出すことで、本量発揮できる感じがするんですよね。オールジャンルに対応できる繊細さと、パワフルさがあるような気がしました。

ローエンドのミックスってよく耳にしますよね。 サンレコでも特集されてたりとか、キックとベース、モノラルとステレオみたいな。そういうシビアなミックスをするトレンドがあると思うんです。

けど、なかなか大きいスタジオやスピーカーじゃないとローエンドって見えてこなくって。 ST Solo 6であれば、割と小規模のスペースでもそういった処理を追い込みやすいんじゃないかと感じました。

周波数特性を見てもちゃんと低いところまで出ているし、ミックスするにあたっては、非常に素晴らしいスピーカーなんじゃないかなって感じましたね。本当にいい音でびっくりしました。

- ありがとうございます。サブベースの部分も前モデルであるSolo 6 beからアップデートがあったポイントです。超低域の歪みを抑える設計・チューニングが施されています。

最近は、2.1でサブウーファーを入れて、低域の再現性を良くするみたいなのが流行っていると思うんですよ。だけどやっぱりステレオのスピーカーだけの方がなんか気持ちいいっていうか、繋がりがあるって感じるんですよ。

僕はそっち派なので迷うところではあるんですけどね。だから、ステレオスピーカー2つで十分にパワフルな低域が再現されてるのは本当に嬉しいですね。

Focal ST Solo 6 レビュー:Shingo Suzuki

- 高域や定位の印象はいかがでしょうか?

曲全体がかなりしっかり見える印象です。加えてワイドレンジでオープンなサウンドだから聴いてて気持ちいい。ミックスしていても、作曲していても気持ちよく作業ができます。

定位感もすごく良くて、座る位置を変えてみてもハイハットとか目の前にあるみたいに感じますね。驚きました。

スピーカー自体が持つパワフル感というか、個人の主観ですがボリュームを上げていくとよりキャラクターを感じることができて、生き生きした音が出てくる感じがしますね。

昨今のトレンドサウンドを十分に再現できるような開発をされたんじゃないかなって感じます。

今まで色んなメーカーのいろんなスピーカーを使ってきたんですけど、Focalはやっぱりバランスが取れてる、かつ量感があるっていう印象があります。1番好きなところはそういうバランスの良さ。プラス、トレンドの音をしっかりキャッチしてアウトプットしてくれるっていう。 すごい丁寧な作りですね。

- Focalは本当に作りが丁寧なんですよね。実は、ツイーター部分も改良されていて。音の流れをうまく拡散できるよう設計されています。音の拡散力が増し、結果スイートスポットも広がっているんです。

だから座る位置とか確認する位置がちょっとずれても、 それなりによく聴こえるんですね。 ツイーターに使われている素材って、ベリリウムでしたっけ?すごいレアな金属ですよね。

- そうですね。ベリリウムが選ばれた理由は、物質的な硬さと軽さを特徴として持っているからなんです。硬いことでいわゆるセトリングタイム、1回振れて止まるまでの時間が短くてすむので。

スピード感もそういうところにも関連してるんですかね。スピード感、定位感ありますもんね。 そういうことなんだろうな。

- ここに起因してると思いますね。で、軽いので必要以上の負荷をかけなくても、ドライバを駆動できるメリットが生まれるんです。

なるほど、なるほど。

- そうすると今度は、歪みがなくなるんですよね。加工は難しいんですが。Focalの技術力でスピーカーとして実現させています。

確かに軽くて固い素材ということは、なかなか真似しづらい技術ですよね。さすがですよ。 そういうオリジナリティのある方に行くFocalがやっぱり好きですね。

Focal ST Solo 6 レビュー:Shingo Suzuki

- 現在の作業部屋はどれくらいの広さですか?

今の部屋は6畳の部屋、ちょうど長方形でマンションの中にある一室なんです。

ST Solo6を使うなら低音がしっかり出る分、 防音対策を調整していかないといけないかな。そこが苦労しつつも、スピーカーの楽しい部分で、いいところだと思いましたね。

- Shingoさんがモニタースピーカーを選ぶ上で基準にしていることはなんでしょうか?

僕自身は、エンジニアではなくてミュージシャンで、アレンジしたり、楽曲を制作する方なので、聴いた瞬間に直感で「これかっこいいな」って思えるようなスピーカーが好きですね。

つまらない音ではあるけど、ミックスには適している。みたいなスピーカーもありますよね。そうではなくて、サブスクリプションで再生した音を聴いても、自分で作った音を出しても気持ちいい音を出してくれる... そんなスピーカーを選んでいます。

- 「これかっこいいな」って思えるスピーカーはどんな音でしょうか?

フルレンジでしっかり低域から高域まで出て、奥行きとか空気感を感じられるスピーカーを求めてますね。抽象的ですが。笑

もちろん正確性の部分は、どこのスピーカーブランドさんも探求していて、それぞれ持ち合わせていると思うんですけど。

Focal ST Solo 6 レビュー:Shingo Suzuki

- 最後にST Solo 6はどんな方におすすめのスピーカーでしょうか?

クリエイターとしては、特にDTMをしていて2発目のスピーカーを買おうとしている人には絶対おすすめですね。1発目はやっぱり10万付近の価格帯のものを奮発して買って。ちょっと次欲しいなっていう時に2発目で買うと、これ本当に間違いない音なんで、感動すると思います。

ミュージシャンとしても曲を作ってるって人におすすめです。聴いててつまらない音じゃなくて非常に楽しい音で、生々しさとか、臨場感というか、目の前で鳴っている声とか、楽器とか、ドラムの乾いた感じとか、そういうのを本当にキャッチして出してくれるスピーカーです。

エンジニアよりになりがちな値段帯なんですけど、「やっぱりスピーカーは大事」ということを再確認させてもらいました。


製品情報


Shingo Suzuki
Shingo Suzuki

アーティスト

HIP-HOP、JAZZ、SOULのグルーヴを軸に、卓越した演奏力と唯一無二のサンプリングセンスを持ち合わせたベーシスト、トラックメーカー、プロデューサー。 1stアルバム『The Abstract Truth』は日本のみならずフランス、デンマークなどヨーロッパのHIP-HOPチャートでTOP10入り。 世界中のLo-Fi Hip-Hopファンの間で話題になった「Night Lights with thirdiq」は累計300万回を超えるストリーミング再生数を記録。

また、mabanua、関口シンゴと共にバンド、Ovall(オーバル)としても活動。 フランスの国民的HIP-HOPバンド、HOCUS POCUSやIAM、フィリピンの人気バンド、UDDのボーカルArmi、青葉市子、SIRUPなど世界中のアーティストを招き音源をリリース。さらにヒップホップグループ GAGLEとのコラボ GAGLE×Ovallや、田島貴男(Original Love)とのジョイントプロジェクトなど様々なスタイルのコラボレーションを展開。 FUJI ROCK FESTIVAL 、GREENROOM FESTIVAL、RISING SUN ROCK FESTIVAL、Sunset Liveなど日本全国の大型フェスや、台湾、フィリピンなどアジアツアーも成功させる。

プロデューサー、ベーシストとしてもBTS (防弾少年団)、矢野顕子、七尾旅人、さかいゆう、20syl(HOCUS POCUS)など世界中のアーティストをサポート。 さらに多数のCM楽曲やジングル、ドラマや映画の劇伴などを手がけている。

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Apogee Presents: :ボブ・クリアマウンテン・イマーシブ・ミックス・セミナー https://www.minet.jp/contents/event/apogee-presents-bob-clearmountain-immersive-mix-seminar/ https://www.minet.jp/contents/event/apogee-presents-bob-clearmountain-immersive-mix-seminar/ Fri, 19 May 2023 06:46:35 GMT active 伝説的エンジニア、ボブ・クリアマウンテンが近年、積極的に取り組んでいるDolby Atmos ミックス。ボブ・クリアマウンテン氏の探求、経験から培ってきた最新テクニック、ノウハウを公開する本セミナーでは氏が手掛けた作品の…

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伝説的エンジニア、ボブ・クリアマウンテンが近年、積極的に取り組んでいるDolby Atmos ミックス。ボブ・クリアマウンテン氏の探求、経験から培ってきた最新テクニック、ノウハウを公開する本セミナーでは氏が手掛けた作品のマルチトラックを使用し、各トラックの配置、エフェクト処理などのワークフローをご紹介。またゲスト・エンジニアに多数のイマーシブ作品を手掛ける加納洋一郎氏をお招きし、日本の制作現場目線でインタラクティブにセミナーを進めます。

概要

日時:2023年5月27日:10:00 配信開始 視聴無料
  • 講師:ボブ・クリアマウンテン
  • ゲスト:加納洋一郎
  • アーカイブ:アーカイブの予定はありません。当日の配信をご視聴いただけますようお願いします。
  • 開催URL:下記YouTubeよりご覧いただけます。配信は終了しました

当日のプログラム(予定)*

  • ボブ・クリアマウンテンのイマーシブ制作環境のご紹介
  • イマーシブ制作の基本ワークフロー
  • イマーシブ・ミックスのテクニック(Vocal の配置と空間系処理など)
  • 質疑応答

*内容は変更になることがあります。

このセミナーの見どころ

  • 多数のイマーシブ・オーディオ制作を手がけるボブ・クリアマウンテンのテクニックをマルチトラックを用いて解説
  • イマーシブの制作を進めていくに従ってステレオとは異なる手法、アプローチ
  • ボブ・クリアマウンテンの制作環境環境、ツールをご紹介

本セミナーの質問を大募集

ボブ・クリアマウンテン氏、加納洋一郎氏へのご質問を特設フォームにて承ります。ご質問をいただきました方全員にお礼としてApogeeソフトウェア5%OFFクーポンをご提供させていただきます。ご質問募集は締め切りました。

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出演者プロフィール

Bob Clearmountain
ボブ・クリアマウンテン

Bob Clearmountain

Music Producer/ Mixing ,Recording Engineer

デビッド・ボウイの「レッツ・ダンス」ブルース・スプリングスティーンの「Born in the U.S.A.」ブライアン・アダムス「カッツ・ライク・ア・ナイフ」、ローリング・ストーンズ「 刺青の男」をはじめ無数の名盤を手掛けてきた伝説的なエンジニア。彼のシグネーチャーサウンドとも言える磨き抜かれた空間処理によるクリアなミックスは世界中のエンジニアに多大な影響を与えています。かつて彼が愛用したYAMAHA NS-10Mが世界中のエンジニアに影響を与え、モニタースピーカ−のスタンダードとなった逸話も有名。
ボブ・クリアマウンテン氏が手掛けた作品はこちら(MIX THIS! WEBページ

加納 洋一郎
加納 洋一郎

Yoichiro Kano

Music Producer/ Mixing ,Recording Engineer

株式会社Mixer’s Lab にてWestside、旧 Warner Music Recording Studio(現 LabRecorders Studio) チーフEngineer歴任後、独立。
Bandサウンド、Vocalもの作品を得意としており、生きた声、艶やかな 楽器の音色は数多くのLiveレコー ディング、劇伴、大編成録音の経験からきており、Sound&Recording Magazine で3年間にわたるサラウ ンド記事連載、専門誌などへの執筆活動をこなす一方、 日本工学院専門学校非常勤講師を長く経験、現在 は専門学校(HAL東京、HAL大阪、HAL名古屋、東放音響専門学校)などの特別講師 として現場で培った知 識や経験を学生に伝えながら、近年はイマーシヴ作品に活躍の場を広げている。
株式会社ワイルドオレンジアーティスツにて音楽プロデューサーや作家マネージメントとしても活動中。

紹介予定の製品

Apogee

Symphony I/O mk 2
(immersive 対応ソフトウエア)

価格は製品ページよりご確認ください

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Apogee

Clearmountain’s Domain

¥53,900 (税込)

¥35,200 (税込)

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Clearmountain’s Space

¥7,700 (税込)

¥4,950 (税込)

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Apogee

Clearmountain’s Phase

¥23,100 (税込)

¥14,850 (税込)

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Apogee Presents: ボブ・クリアマウンテン×森元浩二 トークセッション https://www.minet.jp/contents/article/apogee-clearmountain-morimoto-talksession/ https://www.minet.jp/contents/article/apogee-clearmountain-morimoto-talksession/ Fri, 19 May 2023 06:46:16 GMT active 「ボブ・クリアマウンテン」といえばボンジョビ,デビット・ボウイ,ザ・ローリング・ストーンズ…など数々の名作、傑作を生み出してきた伝説的エンジニア。世界中で活躍する多くのミュージシャンやエンジニアがボブ・クリアマウンテ…

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「ボブ・クリアマウンテン」といえばボンジョビ,デビット・ボウイ,ザ・ローリング・ストーンズ...など数々の名作、傑作を生み出してきた伝説的エンジニア。世界中で活躍する多くのミュージシャンやエンジニアがボブ・クリアマウンテン氏の影響を受けていることは間違いありません。

レコーディングエンジニアという仕事をボブ・クリアマウンテン氏から知ったと語る森元浩二氏は、日本を代表するアーティスト、浜崎あゆみ,DA PUMP,三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBEなどの作品に携わり日本の音楽シーンを代表するエンジニア。

本トークセッションでは森本浩二氏が、生ける伝説ボブクリアマウンテン氏にミックスに関する疑問をぶつけます。お見逃しなく!


プロフィール

Bob Clearmountain
ボブ・クリアマウンテン

Bob Clearmountain

Music Producer/ Mixing ,Recording Engineer

デビッド・ボウイの「レッツ・ダンス」ブルース・スプリングスティーンの「Born in the U.S.A.」ブライアン・アダムス「カッツ・ライク・ア・ナイフ」、ローリング・ストーンズ「 刺青の男」をはじめ無数の名盤を手掛けてきた伝説的なエンジニア。彼のシグネーチャーサウンドとも言える磨き抜かれた空間処理によるクリアなミックスは世界中のエンジニアに多大な影響を与えています。かつて彼が愛用したYAMAHA NS-10Mが世界中のエンジニアに影響を与え、モニタースピーカ−のスタンダードとなった逸話も有名。
ボブ・クリアマウンテン氏が手掛けた作品はこちら(MIX THIS! WEBページ

森元浩二.
森元浩二.

Koji Morimoto

エンジニア、ミキサー

1985年〜リットーミュジック Avic Studio。1987年〜サンセット・ミュージック。
1991年〜Studio Sound DALI。1999年〜I to I Communications。
2002年にavex entertainmentのスタジオ、prime sound studio formを設立。
チーフエンジニアとして、浜崎あゆみ,DA PUMP,三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBEなどの作品に携わる。
現在、特定非営利活動法人日本レコーディングエンジニア協会の副理事を務める。


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Marshall Studioの心臓部 – Focusrite RedNet https://www.minet.jp/contents/article/focusrite-rednet-marshall/ https://www.minet.jp/contents/article/focusrite-rednet-marshall/ Wed, 28 Dec 2022 08:04:46 GMT active 世界的ギターアンプメーカー、Marshallの最新鋭スタジオを見学 Marshall Amplificationは1962年以来ギターアンプの代名詞であり、その製品は長年に渡り人気を博しています。 アンプに書かれたMar…

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世界的ギターアンプメーカー、Marshallの最新鋭スタジオを見学

Marshall Amplificationは1962年以来ギターアンプの代名詞であり、その製品は長年に渡り人気を博しています。 アンプに書かれたMarshallのロゴは、今やギタリストに止まらず、多くの方に認知されているブランドです。

オーディオに関しての知識は深く、Marshallが保有する最先端のレコーディング&ミキシングスタジオはその専門知識の深さを表す証として存在しています。しかしMarshallのような企業にとっても、完璧なスタジオを作ることは簡単なことではありませんでした。

Marshallのスタジオマネージャーであるアダム・ビアは「私を含め、Marshallの誰もが世界クラスのレコーディングスタジオの建設がどれだけハードルが高いことなのか、想像出来ていませんでした。」と述べています。その困難な作業をより複雑にしたのは、ビンテージのNeve 8048コンソールの設置でした。元々はパリのパテ・マルコーニ・スタジオDにあったMarshallの70年代のクラシックなNeveは、暖かさと透明感、そしてあの人気の高いNeveサウンドを提供してくれます。

Marshall Studioの心臓部

RedNetが機器同士の接続を容易した

「Neveのコンソールを2つに分割し、パッチベイを中心に据えることにしました。これにより、Pro Tools、マウス、キーボードとコンソールをまっすぐ見渡せるようになったのです。」とアダムは続けます。

Marshall Studioの心臓部

「そのように配置することで、巨大なパッチベイをRedNetシステムの隣に追加することができました。これは2台のコンソールをミックスするもので、これまで聴いたことのないような素晴らしいサウンドを得ることができました。ドラムもギターも、このシステムに通されます。また、専門家により完璧に作り直されたものなので、すべてのセクションが正しく機能しています。」

「RedNetを使用して、素晴らしい機材たちをPro Tools Ultimateに接続しています。これにより、ビンテージ機材をセンスよく柔軟に使用できるようになりました」 - スタジオ・マネージャー アダム・ビア

Neveコンソールはスタジオの中心的存在ですが、Marshallが使用しているビンテージ機材はそれだけではありません。「LA2Aや1176といった一般的なものだけでなく、BBC Neveのパッシブ320ミリ秒ディレイを搭載した特別なコンプレッサーもありますよ。いつも使っているのですが、すべての音が重厚になります。放送用PYEから自作したPYEコンプレッサーも数台使用していますが、これは本当にすばらしい。このように素晴らしい機材が揃っていますが、Pro Tools UltimateにRedNetを接続して使うことで、ビンテージ機材をセンスよく柔軟に使うことができます。」

Marshall Studioの心臓部

すべてを統合するもの

印象的な機材のリストだけでなく、Marshall Studioはすばらしい施設を多く提供しています。「この建物自体が通常のレコーディングスタジオの枠を超えているのです。巨大なライブルームがあり、250人を収容できる巨大なライブスペースがあります。他にもバーや、2階に用意された部屋は、アーティストの開発スペースやミックスルームとして使用されています。」

このような包括的なスタジオレイアウトですべてを完璧に動作させることが、Marshall Studioの成功の鍵です。4台のFocusrite RedNet A16R、6台のFocusrite RedNet AM2、2台のFocusrite RedNet HD32Rがシステムの中核として使用されています。

「私たちにとって、最も重要なのは『変換』です。Focusriteのコンバージョンに対する最大の賛辞は『その存在が気にならない、気づかせない』ということです。- スタジオマネージャー アダム・ビア

「この会社に入るまで、RedNetの使用経験は全くありませんでした。RedNetはいいシステムだと聞いていたので、試してみようと思ったのですが、正直言って驚きました。」とアダムは語ります。

「私たちにとって、最も重要なのは変換です。Focusriteのコンバージョンに対する最大の賛辞は、その存在が気にならない、気づかせないということです。私たちがここで行うすべての作業には、美しく、暖かいNeveのパンチがあります。マイクも、何もかもがすばらしい音です。私たちが望むNeveのサウンドを維持するために、本当に役立っています。またDanteのおかげで、ライブルームの屋根の上にMartin Audioのスピーカーを置いて再生することができるようになりました。」

Marshall Studioの心臓部

MarshallはライブルームにMartin Audio Blackline X10とMartin Audio iKON iK81を使用していますが、これは主にMartin Audio Danteアンプを使用できるようにするためです。

アダムは続けます。「私たちにとって完璧なソリューションでした。バーエリアに設置した天井スピーカーはDanteに対応しており、コントロールルームで行っていることを、ドリンクを飲んでいる人やバンドのメンバーと共有することができるのです。Danteはこの場所を多機能化するのに役立つすばらしいテクノロジーとなりました。」

Marshall Studioの心臓部

次の展望

「スタジオが将来に向けてやるべきこと、それは自分たちのためだけでなく、他社や他のプロデューサーのためにもすばらしいレコードを作り続けることだ」とMarshall Amplificationの音楽ディレクターであるスティーブ・タネットはコメントしています。

Marshall Studioの心臓部

「私たちは世界最高水準のレコーディングスタジオにするためにこの空間を作りました。アーティストやプロデューサーがスタジオを使いたいと思ったら『いつなら空いてる?』と予約の電話をかけてもらうだけでいいのです。」

「私たちが目指すのは、このレコーディングスタジオからすばらしいクオリティの音楽を生み出し続けることです。レコーディングのためにMarshallを訪れた人たちが、最高のメンバー、スタッフと最高の時間を過ごし、最高の結果を得たという実感を持って作品を作って欲しい。それが私たちの使命です。」

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Media Integration, Inc ja (function(i,s,o,g,r,a,m){i['GoogleAnalyticsObject']=r;i[r]=i[r]||function(){ (i[r].q=i[r].q||[]).push(arguments)},i[r].l=1*new Date();a=s.createElement(o), m=s.getElementsByTagName(o)[0];a.async=1;a.src=g;m.parentNode.insertBefore(a,m) })(window,document,'script','//www.google-analytics.com/analytics.js','ga'); ga('create', 'UA-1675668-8', 'auto'); ga('require', 'displayfeatures'); ga('set', 'referrer', 'http://www.smartnews.com/'); ga('send', 'pageview', 'https://www.minet.jp/contents/article/focusrite-rednet-marshall/'); ]]>
Sonarworks Reference 4からSoundID Referenceにアップグレードするべき5つの理由 https://www.minet.jp/contents/article/sonarworks-upgrade-5-reasons/ https://www.minet.jp/contents/article/sonarworks-upgrade-5-reasons/ Wed, 28 Dec 2022 07:28:59 GMT active SonarworksではSonarworks Reference 4により、数年にわたりクリエイターのモニタリングシステムの最適化を支援してきました。その後継であるSoundID Referenceは、いくつかの重要な新…

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SonarworksではSonarworks Reference 4により、数年にわたりクリエイターのモニタリングシステムの最適化を支援してきました。その後継であるSoundID Referenceは、いくつかの重要な新機能とワークフローが追加されています。また、SoundID Referenceのスタンドアロンアプリケーションとプラグインを使いこなすことで、モニターやヘッドホンを強化し、世界に発信するミックスの信頼性を格段に上げることが可能となりました。


ユーザーのリクエストによって生まれた新機能

SoundID Referenceは、すべてのプリセットに対してターゲットカーブをカスタマイズできる機能を追加しました。ターゲットカーブは、非常に柔軟性の高いパラメトリックEQで調整可能で、モニターとヘッドフォンのプリセットに独自のカーブを作成することができます。カスタムターゲットEQのプリセットの保存、名前変更、削除も自由に行なえます。

また、SoundID Referenceがキャリブレーションする周波数帯域を制御することができます。これは各カスタムターゲットプリセットに対して個別に適用可能です。SoundID Referenceのキャリブレーションを低域と中域のみに適用させるなど、自由に設定を行うことができます。

sonarworks-upgrade-5-reasons01

高域のレンジ調整スライダーを動かして、低域のみにキャリブレーションを適用しています。同様に低域のレンジ調整スライダーも用意されています。

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カスタムターゲット機能では、ベルフィルターやシェルフフィルターを作成し、そのQ値を調整することで、特定の周波数をブーストまたはカットすることができます。

SoundID Referenceでは、独自のカスタムターゲットカーブを構築する以外に、トランスレーションチェックのプリセットも用意されています。これらのプリセットは、カーステレオ、携帯電話、ラップトップ、テレビのスピーカー、ヘッドホン、イヤホンで再生したときにミックスがどのように聞こえるかをエミュレートします。20以上のシミュレーションにより、ミックスをチェックするために車まで行き来するなど、余計な手間を大幅に減らすことができます。

sonarworks-upgrade-5-reasons03

トランスレーションチェックのオプションには、カーステレオ、インイヤーフォン、テレビのスピーカーなどがあります。

モノラルでモニターする機能はそのままに、左右のチャンネルを入れ替える機能を追加しました。これらのコントロールとバイパス・コントロールは、入力/出力メーターと出力レベル・コントロールのすぐ下に配置されています。MIDIコントローラーをマッピングして、キャリブレーションのオン/オフ、ターゲットモード、プリセット選択、モノ/ステレオ切り替え、ゲイン、ドライ/ウェットミックスなど、SoundID Referenceのパラメーターや機能をコントロールすることが可能です。


Windowsアップデート

Windowsユーザーは、ニア・ゼロレイテンシーのデバイスドライバをお使いいただけます。SoundID Referenceは、Windowsのオーディオデバイスインサートとしてオーディオのキャリブレーションに使用できるようになりました。これにより、仮想デバイスドライバの使用を省略することができます。

SoundID Referenceプラグイン、SoundID Referenceアプリケーションのセットアップ、SoundID ReferenceとWindowsオーディオの統合、オーディオドライバの種類については、こちらの記事で詳しく解説しています(英語サイト www.sonarworks.com)。


サードパーティ製ハードウェアの統合

SoundID Reference 5.1.0バージョンにて、ヘッドホンやスピーカーのキャリブレーションプロファイルをエクスポートできるようになりました。エクスポートされたファイルには、SoundID Referenceで選択したデータ/情報が含まれます。エクスポートされたキャリブレーションプロファイルは、対応したハードウェアにインポートすることができます。


アクセシビリティとコスメティック

インストール、オーソライズ、アップデート、アップグレードは、アプリケーションから直接Sonarworksアカウントにログインすることで実行可能となりました。同様に、アプリケーションのメインページからヘッドホンキャリブレーションプロファイルの検索と読み込みが行えるようになりました。

どのプラグインを使用するかは、他のプラグインと比較してどれだけ魅力的で使いやすいかということが決め手となることがよくあります。SoundID ReferenceではDAWに合わせて、LightテーマとDarkテーマを選択することができます。また、画面に合わせてウィンドウサイズを変更することも可能です。ノートPCのスペースを節約するために縮小したり、Custom TargetパラメトリックEQを正確に調整するために表示を拡大したりできます。

プリセットの作成もわかりやすくなりました。各オーディオ出力デバイスごとに、SoundID Referenceアプリのメインウィンドウ上で複数の設定プリセットを保存することも可能です。例えば、コンピュータの内蔵オーディオ出力に特定のヘッドフォン用のプリセットを関連付けて保存することができます。これらのプリセットは、ターゲットカーブやトランスレーションチェックカーブを使ってさらにカスタマイズし、保存することができます。


その他の機能

上記の機能に加えて、SoundID Referenceは532のヘッドホンキャリブレーションプロファイルを提供しています。またスタジオモニタのプロファイルを作成するための測定用マイクも引き続き提供しています。

Reference 4の既存ユーザーはアップグレードの検討に、ぜひSoundID Referenceの無料トライアルをお試しください。SoundID Referenceは、過去にインストールされたReference 3またはReference 4のすべての製品コンポーネントを完全に置き換えるものであることにご注意ください。SoundID Referenceにアップグレードした後は、2つのソフトウェアバージョン間のコンフリクトを避けるため、以前のバージョンのReferenceをアンインストールすることをお薦めします。

私たちはReference 4のサポートを継続し、今後も必要な改良を加えたアップデートをリリースする予定です。最終的には製品開発は停止に向かいますが、ユーザーが期待する法的ポリシーと要件の範囲内で、製品サポートは継続される予定です。

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紹介動画

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OP-1 field feat Yumi Iwaki Chapter 7 https://www.minet.jp/contents/article/op-1-field-feat-yumi-iwaki-vol7/ https://www.minet.jp/contents/article/op-1-field-feat-yumi-iwaki-vol7/ Mon, 21 Nov 2022 10:31:21 GMT active iPadと連携編 teenage engineeringが永年にわたって蓄積してきた「アイデア」と「改良」を投入した、まったく新しいOP-1field。本記事では作詞家、電子音楽作家のYumi Iwaki氏にさまざまな新…

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iPadと連携編

teenage engineeringが永年にわたって蓄積してきた「アイデア」と「改良」を投入した、まったく新しいOP-1field。本記事では作詞家、電子音楽作家のYumi Iwaki氏にさまざまな新機能、音色、シーケンサを交えつつ演奏してもらいました。

これまでの動画の総括として、今回はiPadも取り入れてトラックを制作してみました。
 テープスタイルはporta 4-trackを使用しました。録音されたローファイなカセットテープの音と、リアルタイムで鳴らしたクリアな音の違いで、少し奥行きを作るのが気に入っています。

トラック1にはシンセパッドとギター、トラック2にはChapter 6でサンプリングしたグロッケンの音とピアノ、トラック3はベース、トラック4はリズムを録音しました。ライブを想定して、8小節のループ設定を1ブロックとして4つのブロックを作り、Shift + ←→でブロック間を移動させて演奏します。Shift + →で次のブロック、Shift + →2回クリックで次の次のブロック、Shift + ←3回クリックなら3つ前のブロックに移動といった要領です。
マスターモードのエフェクトには、お気に入りのエフェクトPhoneのtelemetry(mixのような機能)の数値を0にしておき、テープモードのテープトリックM1にtelemetryの数値50、その他は高めの数値に設定して、次のブロックへのフックになるように使いました。

OP-1は4トラックしかないので、同じトラックにダビングしたり、ブロックごとに音をやりくりし工夫して録音を進めていきますが、DAWを使わなくても他のシンセやiPhone、iPadと併用することで、より可能性は広がります。

今回iPadで使用している音源はグラニューラシンセのTardigrain、Moog Animoog Z、それぞれにユニークなエフェクトRymdigareを挿し、ミキサーアプリAUMに立ち上げ、それぞれの音源のアウトを、USBで繋いだTX-6のトラック1と3に設定しました。(AUM上でのoutはUSB1,2とUSB5,6となります。)
OP-1Fの鍵盤でAnimoogをmidiコントロールもしたかったので、USBハブを使ってOP-1Fも繋げば、全てのシンクが可能です。私の認識では今のところ、OP-1 FはBluetooth機器を一つしか認識しないので、3つ以上シンクさせたい場合はUSBが有効かと思います。

あとは思いつくままに演奏を楽しんだり、アイデアを形にするだけ。今回のセットなら電源を気にせずどこででも、バッテリーが続く限り音楽制作を楽しめますね。

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Chapter 1 - イントロダクション編
Chapter 2 - 新たなシンセエンジン編
Chapter 3 - 新たなシーケンサー編
Chapter 4 - TX-6とPOシリーズ連携編
Chapter 5 - 新たなエフェクター編
Chapter 6 - サンプリング編
Chapter 7 - iPadと連携編

プロフィール

Yumi Iwaki

Yumi Iwaki

作詞家、電子音楽作家。 2017年末、移り住んだロサンゼルスでDAWを使わない小さなシンセサイザー特にOP-1での音楽制作をきっかけに、翌年春にはモジュラーシンセ沼にハマる。 自身の声やピアノなどの生楽器、環境音をサンプリングしたものと、有機的に影響しあって変容していく電子音をレイアーして音楽制作していく中、2018年11月Modular on the Spot LA 、 2019年Synthplexなどでライブパフォーマンスを行う。以降コンピレーションやスプリットアル バムに参加。2021年夏、Muzan Editionsよりアルバムをリリース。 現在は東京を拠点に音楽制作を続けている。



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唯一無二のシンセサイザーOP-1。8ビットからFMまで多岐にわたるエンジン、内蔵マイクやFMラジオで気軽に使えるサンプラー、モーション・センサーでコントロール可能なエンベロープやエフェクターも搭載。

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OP-1 field feat Yumi Iwaki Chapter 6 https://www.minet.jp/contents/article/op-1-field-feat-yumi-iwaki-vol6/ https://www.minet.jp/contents/article/op-1-field-feat-yumi-iwaki-vol6/ Thu, 17 Nov 2022 09:33:44 GMT active サンプリング編 teenage engineeringが永年にわたって蓄積してきた「アイデア」と「改良」を投入した、まったく新しいOP-1field。本記事では作詞家、電子音楽作家のYumi Iwaki氏にさまざまな新機…

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サンプリング編

teenage engineeringが永年にわたって蓄積してきた「アイデア」と「改良」を投入した、まったく新しいOP-1field。本記事では作詞家、電子音楽作家のYumi Iwaki氏にさまざまな新機能、音色、シーケンサを交えつつ演奏してもらいました。

今回はステレオになったサンプラーエンジンを使って、これまた性能が向上した内蔵マイクでグロッケンの音をサンプリングするところから始めました。
動画ではやっていませんが、スタートエンドポイントにズームできたり細かいエディットがしやすくなりました。プリセットキーを長押しすることでサンプリングした音を保存できて、名前もすぐOP-1上でエディットできるように!地味ですがこれも嬉しいアップデートです。

シンセモードのサンプリングの時に気をつけたいのが、当たり前ですが音程です。OP-1 F上でサンプリングした後に細かくチューニングはできますが、鍵盤の位置と音源の音程はあらかじめ合わせておいた方が手間が省けます。

シーケンサーはTombola。オリジナルのOP-1から搭載されていて、個人的には一番使っているシーケンサーかもしれません。図形に音の球が当たって音を出します。それぞれのエンコーダーで、図形の形や回るスピード、球が落ちるスピード、球が図形に当たった時のバウンドの強弱を調節します。6本の線が図形を作っているのですが、今回のように六角形にして音を中に閉じ込めてシーケンスを作るも良し、適度に球が逃げるような図形にして常に新しい音を鳴らすも良し。
たまにはクリックに縛られず、気の向くままに録音してみるのも面白い、そんな気にさせてくれるゆるふわシーケンサーがTombolaです。

今回はトラック1にサンプリングしたままのグロッケンの音と、トラック4にその音にRandom LFOとエフェクトPhoneで音を加工したものを使っています。
他のトラックが4小節のループでも、2度と同じフレーズにならないちょっとしたジェネレーティブな音楽を楽しむことができますね。

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Chapter 1 - イントロダクション編
Chapter 2 - 新たなシンセエンジン編
Chapter 3 - 新たなシーケンサー編
Chapter 4 - TX-6とPOシリーズ連携編
Chapter 5 - 新たなエフェクター編
Chapter 6 - サンプリング編
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作詞家、電子音楽作家。 2017年末、移り住んだロサンゼルスでDAWを使わない小さなシンセサイザー特にOP-1での音楽制作をきっかけに、翌年春にはモジュラーシンセ沼にハマる。 自身の声やピアノなどの生楽器、環境音をサンプリングしたものと、有機的に影響しあって変容していく電子音をレイアーして音楽制作していく中、2018年11月Modular on the Spot LA 、 2019年Synthplexなどでライブパフォーマンスを行う。以降コンピレーションやスプリットアル バムに参加。2021年夏、Muzan Editionsよりアルバムをリリース。 現在は東京を拠点に音楽制作を続けている。


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OP-1 field feat Yumi Iwaki Chapter 5 https://www.minet.jp/contents/article/op-1-field-feat-yumi-iwaki-vol5/ https://www.minet.jp/contents/article/op-1-field-feat-yumi-iwaki-vol5/ Tue, 08 Nov 2022 04:48:51 GMT active 新たなエフェクター編 teenage engineeringが永年にわたって蓄積してきた「アイデア」と「改良」を投入した、まったく新しいOP-1field。本記事では作詞家、電子音楽作家のYumi Iwaki氏にさまざま…

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新たなエフェクター編

teenage engineeringが永年にわたって蓄積してきた「アイデア」と「改良」を投入した、まったく新しいOP-1field。本記事では作詞家、電子音楽作家のYumi Iwaki氏にさまざまな新機能、音色、シーケンサを交えつつ演奏してもらいました。

今回は新しいエフェクターMotherが主役です。OP-1 FieldにはオリジナルのOP-1よりも100の新機能を搭載したとされていますが、個人的には最も魅力的に感じたアップデートの一つです。美しいアンビエンスを作る効果はもちろん、ちょっと不気味なグラフィックも見ているだけで気分が上がります。

シーケンサーはFinger。シンセエンジンとドラムエンジンとでグラフィックは違いますが、機能は同じです。シンセエンジンのグラフィックでは、あの愉快なブラザースが健在。白鍵それぞれに32ステップまでのパターンを保存できて、2つのシーケンサーでパターンをjoinで混ぜたり、リプレイスしたり、fill-inのように割り込んだりさせることができます。一つのトラックでフレーズに変化を持たせるのにとても効果的な使い方が可能です。

シンセはSamplerのピアノ音源Uprightを使ってみました。オリジナルのOP-1にもピアノのサンプル音源はありましたが、率直に言ってほとんど使っていませんでした。ステレオになった今回のUprightは音が格段に良くなってMotherとの相性もバッチリ。今回のようにDelayと合わせて使うのもおすすめです。
Motherのcolorは下げるとローパス、上げるとハイパスのような効果で、特にmixもcolorも上げた時のシュワシュワ感がたまりません。
グラフィックの男の子に戸を立てていくgateは文字通りゲートリバーブの効果を得られます。今回はエンベロープで音を短くしてその面白い効果を得ましたが、ドラムやパーカッションなどに使うのももちろん良いですよね。
そしてMotherのもう一つのお気に入りポイント、distanceを上げていくとお母さんが男の子から遠ざかるのですが、遠ざかり切った時の男の子に注目してください!守ってあげたくなるほど可愛いのです。

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Chapter 1 - イントロダクション編
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OP-1 field feat Yumi Iwaki Chapter 4 https://www.minet.jp/contents/article/op-1-field-feat-yumi-iwaki-vol4/ https://www.minet.jp/contents/article/op-1-field-feat-yumi-iwaki-vol4/ Fri, 04 Nov 2022 03:10:43 GMT active TX-6とPOシリーズ連携編 teenage engineeringが永年にわたって蓄積してきた「アイデア」と「改良」を投入した、まったく新しいOP-1field。本記事では作詞家、電子音楽作家のYumi Iwaki氏に…

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TX-6とPOシリーズ連携編

teenage engineeringが永年にわたって蓄積してきた「アイデア」と「改良」を投入した、まったく新しいOP-1field。本記事では作詞家、電子音楽作家のYumi Iwaki氏にさまざまな新機能、音色、シーケンサを交えつつ演奏してもらいました。

今回はPO35 speakとエフェクターにHologram Microcosm、TX-6も一緒に使って演奏してみました。
TX-6とOP-1FieldをBluetoothでペアリング、TX-6のcue outからのクロックシグナルをPO35に送って同期させています。

OP-1 Fieldの1トラック目にはDimensionのPadサウンド、2トラック目には新しいDrum Samplerをお茶目な2匹のゴリラくんシーケンサーFingerで鳴らし、Random LFOでサンプルのパラメータallを選んで、Pan、音程、トリガーなどがランダムにバラけるようにし、エフェクトPhoneをかけてちょっとグリッチーになっています。3トラック目はベース、4トラック目にはピアノをシーケンサーのArpeggioを使って録音しました。

POシリーズの中でも一番気に入ってるspeakはヴォーカルに徹してもらい、パターンをいくつか作ってから、それを繋げてソングにしました。
TX-6のAux OutからMicrocosmに送り、MicrocosmをTX-6のトラック6のINにもどして、トラック5のspeakのAux Sendを目一杯上げています。

トラック数に制約はありますが、リアルタイムで、DimensionのCelestaを弾いてみたり、Tapeモードで、tape trickやM1にアサインしていたエフェクトCwo、M2にアサインしたEqualizerで音変させたりして、工夫とアイデア次第で曲を展開させられるのも、OP-1が世界一楽しいシンセと言われる所以の一つですね。

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OP-1 field feat Yumi Iwaki Chapter 3 https://www.minet.jp/contents/article/op-1-field-feat-yumi-iwaki-vol3/ https://www.minet.jp/contents/article/op-1-field-feat-yumi-iwaki-vol3/ Tue, 01 Nov 2022 08:33:50 GMT active 新たなシーケンサー編 teenage engineeringが永年にわたって蓄積してきた「アイデア」と「改良」を投入した、まったく新しいOP-1field。本記事では作詞家、電子音楽作家のYumi Iwaki氏にさまざま…

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新たなシーケンサー編

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今回は新しいシーケンサーHoldでトラック制作をしています。Padサウンドやdroneを作るのもお手のものですが、greyのエンコーダーをリアルタイムに回して、思いつきでフレーズを作っていくのも新しいプレイスタイルとなって楽しいですね。

テープに8小節のループを作って、ルーパーのように録音。
1周目は中くらいのレンジで、2周目は少し低いレンジで、3周目はちょっと高め、そして今回エフェクトに使用しているDelayで遊んでみようと考えました。

Holdで演奏している時は他のシンセのパラメーターにはアクセスできないので、やはりLFOは使いたいところです。
それならばと今回は外部のmidi ccをソースにできるMidi LFOに、Bluetoothで繋いだTX-6のフェーダーを使おうと思いたちました。
Midi LFOの1のDESTにはFX(前述のように今回はDelayを使用) - Range、2にはDESTはFX -Speedにアサインしています。それぞれTX-6の1と2のフェーダーに割り当てられています。
もちろん3と4にもアサインできますが、今回はわかりやすいよう1と2だけを使っています。

BluetoothでOP-1を他の機材と繋ぐのは初めてでしたが、さすが同じTE同士、すぐに認識しました。設定はとても簡単です。ただ複雑にフェーダーを弄ると、時々OP-1 fieldがフリーズしました(笑)これは今後双方のアプデで解決されるかもしれません。

あらかじめ録音したところで、テープスピードを落としました。オリジナルのOP-1からの定番のテクニックで私も多用しています。テープスピードを上げて録ったものを下げることもよくあります。トラック毎に違うスピードで録ると、ノイズもいい感じに厚みが出て好きなテクスチャーになる気がします。特に今回使用したVintage 4-trackやカセットをエミュレートしたPorta 4-trackでは、その効果が高いと感じました。それはもう人それぞれの好みにはなってしまうんですけどね。

こうしてHoldで作った音のベッドに、他のシーケンサーを使って上物をリアルタイムで演奏するのも楽しいですね。

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OP-1 field feat Yumi Iwaki Chapter 2 https://www.minet.jp/contents/article/op-1-field-feat-yumi-iwaki-vol2/ https://www.minet.jp/contents/article/op-1-field-feat-yumi-iwaki-vol2/ Fri, 28 Oct 2022 12:22:22 GMT active 新たなシンセエンジン編 teenage engineeringが永年にわたって蓄積してきた「アイデア」と「改良」を投入した、まったく新しいOP-1field。本記事では作詞家、電子音楽作家のYumi Iwaki氏にさまざ…

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新たなシンセエンジン編

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今回は新しいシンセエンジンDimensionと、LFOで音色にどのような効果が得られるかをお伝えできたらと思いました。

音作りに集中するために使ったEndlessは、とてもフレキシブルで使いやすいシーケンサーです。128音まで入力でき、トリガーパターンやdirectionを変えることでも様々なシーケンスを作り出すことができます。
OP-1 Fieldのシーケンサーでは、オレンジのエンコーダーをクリックでもholdのon/offができるようになりました。

OP-1にはそれぞれのシンセエンジンにたくさんのプリセットがあり、個性的なパッチも多くて楽しめますが、Dimensionはとてもシンプルでわかりやすいシンセエンジンで、もちろんステレオのサウンドも素晴らしくて汎用性が高いと感じました。新しいエフェクトMotherとの相性は抜群で、触りながらもずっと聴いていたいと思うほど心地良いのです。是非このステレオ感をヘッドフォンで味わって頂きたいですね。

エンコーダーでその都度音を変えていくのも楽しいものですが、自分の手ではできないことをLFOはやってくれます。
今回使用したValueは、オリジナルのOP-1にも搭載されていましたが、Fieldではソースとなる波形を選べるようになりました。今回はサイン波を使っています。
Waveformをゆっくりとモーフィングさせ、音楽的にsubとnoiseにかかるよう、amountとspeedを調節しています。
ターゲットにpanが加わったことも嬉しいアップグレードです。
LFOをエフェクトやエンベロープなど、いろんな場所に試してみると思わぬ効果を見つけて、より一層トラック作りの可能性が広がりますね。

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Spark MINIを使った練習方法解説:ギターの練習を自由にデザインしよう https://www.minet.jp/contents/article/practice_method_explanation_using_spark_mini/ https://www.minet.jp/contents/article/practice_method_explanation_using_spark_mini/ Fri, 21 Oct 2022 12:03:56 GMT active Spark MINIを使った練習方法解説 ギターの練習を自由にデザインしよう ギターの練習をサポートする機能が充実しているPositive Grid Spark MINI。今や、僕のギター生活になくてはならない存在になっ…

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Spark MINIを使った練習方法解説 ギターの練習を自由にデザインしよう

ギターの練習をサポートする機能が充実しているPositive Grid Spark MINI。今や、僕のギター生活になくてはならない存在になっています。

Spark MINIは「ギターの練習を自由にデザインできる」ギターアンプ。その人に合った練習はそれぞれ違いますが、どんな練習であっても、自分好みに楽しくデザインできるのが特徴です。

今回はSpark MINIの練習サポート機能と、それらの機能を使って僕が実際に行っているギターの練習方法を解説したいと思います。この記事を読み終わった後、きっと「Spark MINIでギターの練習がしたい!」と思って頂けるはずです。


ギターの練習をサポートする充実した機能

Spark MINIは練習サポート機能が充実しているのがポイント。iOSとAndroidで無料配布されているSpark専用アプリと連動させることで、ギターの練習をサポートしてくれます。正直、Spark MINIを使う目的は、これらの練習サポート機能にあると言ってもいいほどです。


ひとりでセッションが楽しめるSmart JamとQuick Jam

Spark MINIとSpark専用アプリを連動させることで、バッキングトラックを自動生成するSmart JamとQuick Jamが使えます。バッキングトラックに合わせてひとりでセッションが楽しめます。

Smart Jamは自分の演奏をもとに、ドラムとベースのバッキングトラックを作ってくれる機能。思い付いたリフやコード進行を弾くだけで、オリジナルのバッキングトラックを作ってくれます。

セッションの相手として4名のAIドラマーが用意されており、ロックが得意なドラマーやファンキーなグルーブを叩いてくれるドラマーなど、それぞれ得意としているジャンルや個性があるのが面白い。シンプルでストレートなロックが好きな僕は、Daveさんにいつもお世話になっています

使い方はいたって簡単。好きなAIドラマーを選んでテンポを設定したらリフやコードを弾くだけ。それだけで、自分が弾いたギターフレーズにマッチしたバッキングトラックを作ってくれます。

上記デモはシンプルな4小節のギターフレーズからバッキングトラックを作っています。演奏したフレーズのコード進行を読み取ってくれるのは当然として、きちんと楽曲として構成されているのが面白い。Aメロ、Bメロ、サビといったセクションで構成されており、リズムパターンとして展開が付けられています。

もちろん、キーやテンポ、コード進行を後から変更可能。上記デモではBPM142でギターフレーズを弾き、最終的にバッキングトラックはBPM178にしています。より自分のイメージに合ったバッキングトラックに仕上げることができますよ。

このように、Smart Jamは自分のギターフレーズをもとにセッションを楽しむ、ある意味では自分主体のセッションですが、一方でQuick Jamは完全に相手主体のセッションです。ジャンルを選ぶだけで即座にバッキングトラックが作成され、相手の演奏に合わせてセッションします。

Pop、Rock、Funk、Bluesとギターの練習で必要になる主要なジャンルをカバーしている上に、演奏されるバッキングトラックも豊富。Smart Jamと同様に楽曲として展開が構成されており、イントロとアウトロまで備えている充実っぷり。もちろん、キーやテンポ、コード進行を後から変更可能。より自分のイメージに合ったバッキングトラックに仕上げることもできます。

相手の演奏に合わせてギターを演奏する感覚は、自宅でギターを練習しているだけでは絶対に味わえません。とはいえ、実際のセッションには必ず”人”が絡んでくるためハードルが高い。Smart JamとQuick Jamのポイントは、そのハードルが高いセッションをひとりで気軽に楽しめることですね。


YouTube上の音楽を解析して練習に活かすAuto Chords

Auto Chordsとは、YouTubeにアップされている楽曲を解析し、コード進行やコードダイアグラムをリアルタイムに表示してくれる機能。YouTubeを活用したギターの練習がめちゃくちゃ捗ります。

Auto Chordsを語る上で「楽曲を解析してコード進行を提示してくれる」ことがクローズアップされがちですが、この機能のポイントは、「動画内の気になった箇所のループ再生」と「テンポダウン」にあると思っています。

ギターを練習する上で大切なことは、「弾けない箇所を」「テンポを落として」練習すること。それをAuto Chordsのループ再生とテンポダウンで担うことができます。もちろん、動画に合わせてリアルタイムにコード進行を提示してくれるのも助かります。コード進行が分かれば、セッションやコピーする際のアプローチの指針になりますからね。

上記動画では、Media Integration主催「AssHのバッキングで、最高のギターソロ動画をキメろ!」で人気ギタリストAssHさんが弾いていた課題曲のリフを、Auto Chordsでループ再生しながら繰り返し弾いています。ぜひ、皆さんも気になったフレーズをループ再生で重点的に弾いてみましょう。(AssHさんのようにノリノリで弾けなくて萎える・・・苦笑。)

個人的にYouTubeはギター教材の宝庫だと思っており、YouTubeなくしてギターの練習は成り立たないとすら感じています。この記事を読んでいる方の中にも、YouTubeを活用してギターの練習に励んでいる方がいらっしゃるはず。Auto Chordsを使えば、YouTubeを活用したギターの練習がすごく捗りますよ。


Spark MINIでギターの練習を自由にデザインしよう

練習サポート機能について紹介しましたが、「やれることは分かった。でも、自分のギターの練習にどうやって活かしたらいいのか分からない」と、いまいちピンときていない方がいらっしゃるかもしれませんね。

冒頭で書いたように、Spark MINIは「ギターの練習を自由にデザインできる」ギターアンプ。練習サポート機能を使うことで、どんな練習であっても自分好みに自由にデザインできるのが特徴です。

ここからは、僕自身が実際に行っているギターの練習を例にして、Spark MINIを使った練習方法の一例を紹介したいと思います。


つまらない基礎練習を音楽的で楽しい練習にする

数あるギターの練習の中で、最も嫌われている練習が基礎練習だと思います。

メトロノームにあわせて指板のポジションを追うだけのスケール練習や、オルタネイトピッキングをキープし続けるリズム練習など。なぜ嫌われているのかというと、退屈でつまらないからですよね。この退屈でつまらない基礎練習を、Spark MINIを使って音楽的で楽しい練習にデザインしてみましょう。

例えば、Quick Jamでバッキングトラックを流しながらスケールをなぞるだけでも、楽曲の展開によってアクセントの位置が変わり音楽的な練習になります。Quick Jamはジャンルやリズムパターンの切り替え、テンポ、キーの調整も簡単。僕自身、メトロノームの代わりにQuick Jamで作ったバッキングトラックをよく使っています。

特定のリズムパターンを重点的に練習したい場合は、自分が弾いたフレーズに合わせてバッキングトラックを作ってくれるSmart Jamが役に立ちます。

このように、退屈でつまらない基礎練習を音楽的で楽しい練習にデザインできます。

メトロノームを使ったプリミティブな練習も大切ですが、作業的になりすぎて楽しさが感じられないことも多いですよね。是非、退屈でつまらない基礎練習を音楽的で楽しい練習にデザインしてください。


かっこいいワンフレーズをコピーする

サラッとカッコいいフレーズが弾けるギタリストになるために、リフやリックといったギターフレーズをコピーしている方も多いはず。

YouTubeにはかっこいいフレーズを弾いている動画が豊富にあるので、Spark専用アプリから弾きたいフレーズを検索して探し、Auto Chordsで解析して練習してみましょう。

先に書いたように、Auto Chordsを使うメリットはループ再生とテンポダウン。コピーしたいフレーズを弾いている箇所をループ再生しながら、時にはテンポダウンして練習できます。教材は実際に弾いている動画のため、弾き方を目で見ながら確認できるのもポイント。

ここから大事なことだけど、コピーしたフレーズは実際に楽曲で使わないと身につかない。コピーしたフレーズを自分の血肉にするために、Quick Jamを使って様々なジャンルやキー、テンポで弾いてみよう。曲調に合わせて弾くことで、コピーしたフレーズをどんどん発展させることができます。


もちろん、YouTubeで公開されているバッキングトラックを使って弾いてみるのもオーケー。Auto Chordsを使えばコード進行が表示されるので、フレーズを弾く際の指針として大いに役立ちます。Spark専用アプリには様々なバッキングトラックが用意されているので、検索して探す手間もないですよ。

上記動画はペンタトニックスケールのリックを実際に楽曲内で弾いてみた例。こんな感じで楽曲内の一部で弾いてみるだけでも大丈夫。Quick JamやYouTubeで公開されているバッキングトラックを使ってどんどん弾いてみよう。

コピーしたフレーズを様々な形で練習できるのがSpark MINIのポイント。フレーズをコピーするインプットと実際に使って弾いてみるアウトプットが上手くデザインできてるよね。ただのコピーではなく、とても音楽的で楽しい練習になっているのが分かると思います。


楽曲をコピーする

自分の好きな曲のコピーもSpark専用アプリから検索し、Auto Chordsで解析して練習してみよう。

YouTubeにあるアーティストの公式PVとかライブ動画などで練習してもいいけど、僕がオススメしたいのは、いわゆるギター弾いてみた動画。他の人がどうやって弾いてるのか目や耳で確認しながら練習できるのがポイント。中にはタブ譜と一緒に弾いている方もいるので、それに合わせて練習するのもアリですね。

弾けない箇所はテンポを落としてループ再生しよう。一部分だけ重点的に練習できるのがAuto Chordsのメリット。仮にタブ譜やスコアがなくても、Auto Chordsでコード進行やコードダイアグラムをリアルタイムに表示してくれるので、耳コピの助けとして大いに役立ちます。ぜひ、耳コピにもチャレンジしてみましょう。


アドリブの練習をする

ギタープレーの花形といえばアドリブ演奏。アドリブ演奏するためには、必ずバッキングトラックが必要になります。

Spark MINIの強みは、必要なバッキングトラックを手間なくすぐに用意できること。Smart JamやQuick Jamを使えば、自分が弾きたいキーやテンポで様々なジャンルのバッキングトラックが使えます。また、YouTube上にある数多くのバッキングトラックをAuto Chordsで解析して使うこともできます。

アドリブ演奏で一番大事なことは、いかにトライアンドエラーを繰り返すか。

Spark MINIで自分の好きな時間に自由にセッションを繰り返すことができる。そして、何より声を大にして言いたいことは、仮にミスってもセッションプレーヤーから白い目で見られることがない。人前でギターを弾くことに慣れていない僕にとって、これはかなり大事なポイント。

僕は好きな曲が弾きたい人なので、アドリブ演奏自体にそれほど興味はありません。でも、人から「ちょっと弾いてよ」と言われた時にサラッと弾けるようになりたいので、空いた時間に気軽にアドリブの練習をしています。


練習の成果をアウトプットしよう

このように、充実した練習サポート機能によって、ギターの練習を自由にデザインできるのがSpark MINIの魅力。ここからは少し本題から逸れてしまうけど、その練習の成果を目で見える形で、耳で聴こえる形でアウトプットして欲しい。

Spark専用アプリには、ギターの演奏を動画として収録できるビデオキャプチャ機能が付いています。著作権の関係でYouTube上にあるバッキングトラックをそのまま使うことはできませんが、Smart JamやQuick Jamで作ったバッキングトラックやWavファイルは使用可能。ぜひ日々の練習の成果をアウトプットしてみよう。

「いやいや、自分の演奏を他人に見せるなんて・・・」と躊躇する方がいると思うけど、ネット上に公開するのが目的ではなく、あくまで練習の成果をアウトプットすることが目的。後で「ここのリズムヘタってるな」とか、「ここのフレーズいい感じだな」みたいに聴き返してみるんだ。

すると、「もっとこうしたい」というフィードバックが得られるから、それをもとに練習をする。このインプットとアウトプットの循環を気軽に回せるのもSpark MINIの魅力です。


最後に

自宅練習用ギターアンプとして多くの製品がありますが、今回紹介したSpark MINIはそれらの中でも群を抜いてオススメしたい。

正直、今や良い音で鳴らすのは当たり前だと思っており、それ以上の付加価値があるのかどうかがギターアンプの重要なポイントだと思っています。そして、Spark MINIはその付加価値の部分が本当に素晴らしい!!

ぜひ、皆さんもSpark MINIで楽しいギター生活を体感してみてください。


Yuuki-T

「心から音楽を楽しむ」をモットーに、毎日音楽と接しています。
ひとりでも多くの人が「自分もまた音楽やってみようかな?」と思ってもらえるような記事にしたいと思っています。
どん底からのDTM生活 ~リターンズ~

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