Soundwhaleの使い方 1:基本設定とオーディオの入力・出力
2020.05.29
Soundwhaleの基本設定、入力・出力設定を確認しましょう。Soundwhaleはハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、そしてアプリケーション自身にオーディオストリームを入出力することができます。下記手順で基本設定と入出力の設定をお願いいたします。
Soundwhaleアプリケーションの起動前のご注意:
-Soundwhaleはイーサネットケーブルほか有線LANによるインターネット接続での使用に最適化されています。Wi-Fiなどの無線LAN環境でのご利用はノイズや音切れの要因となるため、有線接続でご利用ください。
-同一ネットワーク内にあるコンピューター上でSoundwhaleを起動・接続するとノイズや音切れの要因となります。一つのネットワーク内で起動するSoundwhaleは1インスタンスのみにするよう、ご注意ください。
-macOSのシステムオーディオ出力を下記デバイスに設定しないようご注意ください。Soundwhaleのオーディオの入出力が不安定になり、ノイズが発生するなど動作の不具合に繋がります。
- AirPodsほかBluetoothオーディオ機器
- Soundwhale
- オーディオ機器セット
アプリケーションの起動
アプリケーションフォルダからSoundwhaleを起動しましょう。アプリケーション起動時には新規プロジェクト作成画面が表示されます。Project Nameで名前を付け、保存します。続いて、基本設定を促すAudio Settiingsのウィンドウが表示されます。OKを押ストPreferences画面が開きます。
Preferences設定画面
Session欄でサンプルレート、バッファ、ハードウェア入出力デバイスと、ソフトウェア用バーチャル入出力項目を設定します。
Sample Rate
44.1kHz、48kHz、96kHzから選択できます。DAWやオーディオインターフェースを使う場合、リモートの接続先相手も、全て設定を揃えてください。
Buffer Size
これはネットワークへ送り出す際のバッファーです。オーディオが途切れる場合やビデオチャットを使用する場合は最大の1024に設定することが推奨されています。接続相手と同じ値に揃えてください。
Input Device/Output Device
Soundwhaleへの物理的な音の出入り口を選択します。Mac本体だけで利用する方はBulit-in MicとBuilt-in Outをそれぞれ入力と出力に設定してください。オーディオインターフェースを使う場合はそれをそれぞれ入出力に設定してください。
Input/Output Device Channels
上記で設定した入出力デバイスの物理的なポートを何chまでSoundwhaleで使えるようにするか、上限を設定できます。通常は最大でOKです。
Virtual Input/Output Channnels
SoundwhaleはPro ToolsなどのDAWやMACのAudio MID設定からはオーディオインターフェースとして見えるようになります。その際の入出力数をここで自由に決めることができます。例えば、DAWとSoundwhale間とのやり取りで、オケとテイクを別々のステレオトラックでやり取りしたいという場合は、ここを4chずつに設定することでそのようなルーティングが実現できます。
ここまで設定できればSoundwhaleで音を出す準備ができました。続いて再生の設定を確認していきましょう。
オーディオファイルを再生する-Fileパネル
Soundwhaleのミキサーセクションのチャンネルから、例えばリモートでネット越しに相手にもモニターしてもらいたい楽曲ファイルを読み込んで再生してみましょう。
WAV/AIFFなどの音声ファイルはFileパネルのBrowseをクリックして読み込みます。読み込むファイルのサンプルレートはPreferences設定のレートと一致させる必要があるので、ご注意ください。
読み込んだファイルの再生の出力先をFile/Take Outputで選択しましょう。この一覧はPreferencesの設定により表示が異なります。ここでは、system_playback=macOSシステムの内蔵出力に設定しています。ステレオ出力に設定するには、Out 1、Out2をそれぞれ選択します。
ファイルを再生してオーディオの出力を確認しましょう。
インターフェイスやDAWからサウンドを入力する-Sendパネル
SendパネルはオーディオインターフェイスやMac上のDAWソフトウェアといった入力ソースのオーディオを、リモートで接続したコンタクト先の相手にストリーミングするパネルです。ステレオソースを送るにはSnd1/Snd2両方を設定してください。
インターフェイスからの入力
Preferencesで設定したInput Device/Output Deviceのインターフェイスからの入力が表示され、メーターに反映されます。インターフェイスに接続したマイク、楽器のシグナル入力されない場合はPreferencesのDeviceおよびDevice Channelsをチェックしてください。
ソフトウェアからの入力
DAWアプリケーションではオーディオ入出力デバイスにSoundwhaleを設定することで、DAWからSoundwhaleへのオーディオの送出が可能です。
ソフトウェアでのデバイス設定が完了したら、SoundwhaleのSendパネルのSnd1/Snd2でDAWをソースとして選択します。
Fileパネルで読み込んだオーディオをSendに入力
前述の設定でお使いのコンピューターでFileパネルで読み込んだオーディオのモニターは行えますが、この後設定するリモート先の相手へFileパネルのオーディオストリームを送るには、Snd1/Snd2にSoundwhale: player_1/player_2を設定します。
モニター出力設定
モニターアイコンをクリックすると、Sendパネルで設定したリモートのコンタクト先へ送るソースを、自分のMacのヘッドフォンやインターフェイスへ出力することができます。ステレオ出力にはLeft/Right両方を設定してください。
以上で設定は完了です。インターフェイスやDAWからの入力をモニターでご確認ください。
次はリモート先となるコンタクトの相手にオーディオを送出・受信を設定しましょう。
下記パネルからSoundwhaleの使い方 2:リモート先の相手と接続、レコーディングするへお進みください。