2024.09.02
皆さん、ミックス中にこんな悩みにぶつかった事はないですか?
「各楽器の音は完璧。低音のEQもボーカルのオートメションもパーフェクト。なのに、カッティングしているギターが埋もれてしまう…コンプで前に出そうとしたものの、”潰れ感” が強くなってしまうだけで音が抜けてこない…」
「ベーシストから送られてきたベーストラックがメリハリがなさすぎ。ミックスで全然存在感がない」
「スタジオで録ったドラム。どこどなく “耳にイタい” 感じがする。EQではイメージとは違う。いい具合に”マイルドにする” 事はできないか」
「マキシマイザーをマスターチャンネルに使っているが、これ以上音をつぶさずにミックス全体に “存在感” が欲しい…」
そんなわがままな要求に答えてくれる魔法のプラグインが「Sonnox Inflator」。音のニュアンスを潰さずに、存在感や音圧を稼ぐことができます。設定次第で派手にしたりマイルドにしたり、チューブのような倍音感を稼ぐこともできるミックス必携の製品です。
僕がジャズのミックスをするとき、ほとんどのトラックにInflatorを使っています。あるトラックは激しく、あるトラックは誰も気がつかないほど軽くと差はあるものの、普通のデジタルレコーディングでは得られない「何か」があるように思うからです。
僕がレコーディングをするジャズバンドはみなさん熟練のいい音を出す方たちばかりだから、コンプで潰して音を作ったり、EQで大胆な加工をする必要があまりないんですね。だけど、例えば目の前で演奏されているウッドベース。これを耳で直接聞くと、もっともっとディープで良い箱鳴りをしてたりするんですよ。弦を震わせる指の感じまで聞こえそうな迫力があったりする。これを普通にレコーディングしてしまうと、なぜだか冷めた音になっちゃう。そんなときにInflatorを使って、ちょっとだけインプットを突っ込んで、EFFECTをマイナス側(編注:ビデオの中で言う、マイルド側)にするんです。そうすると目の前の演奏とレコードの差がなくなる。今のところ、これに変わるツールは僕にはありません。
― Rich Tozzoli (グラミー賞ノミネートプロデューサー/エンジニア/コンポーザー)
「Sonnox Inflator」は76%オフ 5,980円(税込)にて。9月30日 17時までの限定価格です。