2019.09.11
こんにちは、スタッフミッチーです。
前回に引き続き、現在プロモーション期間中のSpectrasonics Keyscapeに焦点を当ててみたいと思います。
Spectrasonicsが10年もの開発期間をかけて開発したKeyscape。
打鍵の強さによって再生するサンプルを切り替えるベロシティレイヤー。これが多いほど、細かな音量調節に伴う表現が可能となりますが、Keyscapeに搭載されているベロシティレイヤー数は32段階。
これによって、エモーショナルな動きに寄り添うようにマッチする音量変化を実現しています。
最高のサウンドを生み出すためのチューニングが施されたKeyscapeのグランドピアノ。「ピアノ音源」としての実力を把握していただくため、処理を施した状態ではなく、ドライな状態での演奏をお楽しみください。
では、今週の動画をご覧ください。
使用音源:Spectrasonics Keyscape LA Custom C7 Grand Piano
Keyscapeから、LA Custom C7 Grand Pianoを使用した演奏です。
高音のアルペジオを含む基本フレーズです。
ここでは鍵盤アクションに伴うノイズ音をご確認いただけます。
注意深く聴いていただくと、低音成分にピアノのメカニカルなノイズ音が含まれていることがわかります。
この音を含む全体のサウンドが、実際にC7を弾いている時の感覚と非常に近いため、鍵盤の重さのようなものも感じられます。
使用音源:Spectrasonics Keyscape LA Custom C7 Grand Piano
同じくKeyscapeから、LA Custom C7 Grand Pianoを使用した演奏です。
中低音のペダルポイントを用いたフレーズです。
ダンパーペダルを踏んでも濁ることのない、クリアなサウンドです。
柔らかい印象のサウンドですが、輪郭は非常にくっきりしています。
実際にレコーディングやミキシングに立ち会うと分かるのですが、ピアノの音において、メカニカルなノイズ成分は非常に重要です。
適度なノイズ成分が足されることで、ピアノの音が縁取りされるように輪郭を持つようになり、立体感を伴って聞こえてくるのが分かるかと思います。
Weekly Pianology、次回もお楽しみに!
⇦ Weekly Pianology 第1回
⇦ Weekly Pianology 第2回
⇨ Weekly Pianology 第4回
使用鍵盤について
今回の動画企画は株式会社河合楽器製作所(KAWAI)様にご協力いただき、キーボードにKAWAI VPC1を使用しています。
プロフェッショナルなマスターキーボードに求められる要求性能を高い次元で満足するKAWAI VPC1。
ピアノ音源の個性を100%活かしきることの可能な、究極のマスターキーボードです。
VPC1製品情報