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My Favorite WAVES – 佐藤 洋介 氏

2017.06.22

Reviewer

佐藤 洋介

Sato Yosuke

サウンドプロデューサー、エンジニア

岡本定義とのユニット、COILとして1998年「天才ヴァガボンド」デビュー。エンジニアとしてサウンド面の中核を担い、COILのみならず外部アーティストからもそのサウンドメインキングのクオリティは高く評価されてきた。また、ソロユニットPropo名義で2002年にはアルバムをリリース。2005年にRCサクセションのライブ盤「ラプソディーネイキッド」のミックスではその臨場感溢れる音作りで高い評価を得る。2006年はCOILとして初めて映画『初恋』(主演:宮﨑あおい)のサウンドトラックを担当。元ちとせ、杏子、福耳、長澤知之、竹原ピストル他への楽曲提供やエンジニアリング、プロデュースも手がける。2013年COILはデビュー15周年を迎え、ニューアルバム「15」をリリース。2014年4月にCOILを脱退。脱退後は幅広い視点からサウンドプロデュースができるエンジニアとして、活動の場を広げている。

Owns Bundle

Mercury

SSL4000 Collection

Abbey Road Collection

Favorite Plug-ins

Favorite 1
SSL4000

スタジオでも使い慣れているこのコンソールですが、そんな僕から見ても「いい作業ができる」素晴らしい完成度です。

Favorite 2
Abbey Road J37 Tape

(もちろん)この実機は一度も使ったことはないので「似ているか、似ていないか」なんて分かりませんが、何より出音がいい。

Favorite 3
Abbey Road Plate Reverb

スタジオにプレートリバーブがあれば実機を使うようにしていますが、これは素晴らしい完成度のプラグイン。ホールリバーブのような暑苦しい感じではなく、クールに、さりげなく、でもロングに設定しても邪魔にならないところが気に入ってます。

Favorite 4
Manny Marroquin Delay

ボーカルのディレイに多用しています。長年、主役であるボーカルに使うディレイのチョイスに悩んでいたのですが、このディレイを使った瞬間、嘘のように全ての悩みが解決されたほど。

Favorite 5
CLA-3A

この実機がスタジオにあってもあまり使用しないのですが、WAVES CLA-3Aはよく使います。たった2つのパラメータしかないのに、細かいこと気にしなくても安定していい結果を出してくれるから素晴らしい。

Comment & Review

僕はこのプライベートスタジオでの作業もしますが、外のスタジオなどに行ってレコーディングやミックスダウンなどの作業をすることもあります。外のスタジオではメンテナンスの行き届いたコンソールやアウトボードが揃っていて、よく使うんですね。そういった使い慣れたアウトボードをWAVESは数多くモデリングしているので、お気に入りのプラグインといえばモデリング系のものが中心になります。

一番よく使っているのは、SSL4000 Collection。SSLはスタジオでもよく使うので慣れているからです。僕の場合、SSLのコンソールを使ってレコーディングを行うときにも、SSLを通したものを録音するのではなく、レコーダーを通ったあとのシグナルをコンソールに立ち上げて、その場で大まかなイメージを作っていきます。その場で音が決まれば実際にSSLを通した音をレコーディングしてしまいますが、決まらないときにはセッションデータを持ち帰って、WAVES SSL4000 Collectionを使って作業を進めるんですね。このプラグインはSSLの特徴だけでなく、掛かり方までも再現しているから、この手法が成り立つとも言えます。他社のSSLモデリング系プラグインと比較してもローエンドとトップエンドが明らかに探りやすい。正直なところ、SSLと一口に言っても個体差やメンテナンスの状態で音は一台一台違うわけですから、似てるとか似ていないの話はどうでもいいんです。いい作業ができるかどうか。このプラグインはその観点でいえば、素晴らしい。

Abbey Road Collectionのプラグインも気に入っています。これらはもちろん実機を使ったことはないのですが、ビートルズも大好きですし、一種の憧れですよね。使ったこともありませんから似てるのか似てないのかなんてもちろん分かりませんが(笑)、なにより出音がいい。J37 Tapeは同じくWAVESのテープ系プラグインであるKramer Tapeよりもまろやかな印象で、僕の経験からいうと「新品のテープじゃなくて、何度か使われたテープ」みたいな変化が好きです。各社から出ているテープ系の中ではもっとも欲しい変化が得られますね。ドラムのバスマスターや、ベースだったらプラグインスロットの1番最初に使って、ベースの最も大事な部分を取り出すかのような効果が得られますよ。これはEQやコンプなどでは得られない効果ですね。

Abbey Road Plateも気に入っていますね。外のスタジオを使えるときには、スタジオに設置されている(実際の)プレートリバーブを使わせてもらうんです。当たり前だけど、パラメータなんてないに等しい(笑)その潔さからか、やっぱり音を決めるときに迷いがないんですよ。このアナログな手法で生み出されたプレートリバーブが好きなんですが、Abbey Road Plateは質感を含めて素晴らしい完成度だなって思いました。美しいリバーブとは違って、独特の揺れのようなものもあって、これがボーカルによく合います。一般的なプレート系リバーブよりも少しエフェクティブなんですね。ホールリバーブのような暑苦しい感じではなく、クールに、さりげなく、でもロングに設定しても邪魔にならないところが気に入ってます。

Manny Marroquinのシグネチャープラグイン、MM Delayも最近気に入って使っています。ボーカルに使いますね。ボーカルに使うディレイは悩むことが多くて、単体で聞いた時によくても、オケと一緒に聞いたときに埋もれてしまったり、反対に主張しすぎていたり、質感を整えるのに調整がしきれなかったり、掛けたあとに細かいオートメーションで対応する必要もあったり。ボーカルは曲の主役なので、特に毎回一番悩むところで、数多くのディレイを使ってきました。WAVESのシグネチャーシリーズはあまり積極的に使っていなかったのですが、このディレイを試しで使ってみたら、今まで悩んでいたものが嘘だったかのようにピッタリハマった。もちろん曲調によっても違いはありますが、最近はこのMM Delayの稼働率が高いですね。パラメータもシンプルなのに、だいたい欲しいディレイの質感が得られるし、細かなオートメーションを書かなくても埋もれたり、浮きすぎたりもしない。いいディレイです。

CLA-3A(CLA Classic Compressorに収録)は、かなり長いこと愛用しています。実機がスタジオにあっても殆ど使いませんが、WAVES CLA-3Aはよく使います。このコンプはパラメータらしいパラメータがないんです。入力ゲインと、リダクションだけ。細かいこと気にしなくても、このコンプは安定していい結果を出してくれるから素晴らしい。ラインアンプっぽく殆どコンプレッションがかからない状態で使っても「なんだかいい」音にしてくれるし、結構派手に潰しても音が破綻しない。プラグインでこの破綻のなさが得られるのはなかなかありません。スタジオでは殆ど使わないと言いましたが、スタジオでは1176の方を好んで使っているからなんです。でも、このモデリング元になったLA-3Aがあるなら使いたいくらいですね。パラメータが2つだけ、ということに不足や不満を感じる方もいるのかもしれませんが、僕からしてみれば「たった2つのツマミだけで好きな音を作ることができる」最高のコンプですよ。ちなみに、このプラグインだけはノイズ(WAVESプラグインに搭載されている、実機のノイズまでを再現した機能)をオンにして使います。僕は世代的にもアナログの時代を通過してきた人間なので、ノイズも音の一部とどこかで考えているところがあります。で、このCLA-3Aのノイズだけはすごく音楽的で好きです。フルデジタルの環境で全くノイズのない音楽を聞くと、時おり「空間のせまさ」みたいなものを感じます。わずかにもノイズが入ることで、空間の広さ、天井の高さを感じますよね。機器が発するノイズも、やはり音の一部なんですよ。

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