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Ableton Liveユーザーのための、7つの必須プラグイン

Waves Plugins for Ableton Live User

2019.11.18

Ableton Live上での音色の幅を広げたいと思ったことはありませんか?これからご紹介する7つの基礎的なプラグインは、Abletonのワークフローを補完し、Ableton Liveに付属するプラグイン・エフェクトには含まれない効果が得られます。これらのプラグインを使用することで、新しい制作の可能性を切り開くことができます。

By Martin Delaney,(Ableton 認定トレーナー)

Waves Plugins for Ableton Live

 


はじめに

Ableton Liveは、独自性に富むDAWとしての評判を長い年月をかけて確立してきました。ユニークなワークフローと機能により、音楽のアイデアを発展させ、曲を最後まで完成させライブで演奏する全く新しい方法を提供しています。エレクトロニック・ミュージックの世界におけるAbleton Live 10のステータスには議論の余地がありませんが、Liveに含まれる大量のエフェクトを補完するユニークなプラグインについては、間違いなく可能性が残されています。ここでは、その空白を埋めることができるいくつかの選択について解説し、求めているサウンドにより近づくためのTipsをご紹介いたします。


1.Vocal Rider

このプラグインは、歌、ポエトリーなどのスポークンワード、ナレーションなど、あらゆる種類の音声録音に適しています。ボーカル・トラックの音量の上限と下限を制限することで、コンプレッサーを使用することで生じる副作用を発生させることなく、パフォーマンスをスムーズで心地良いサウンドに保ちます。

Vocal Riderは、ミックス内の他の要素に関連してボーカルレベルのターゲットレンジを設定することで機能します。ボーカル・トラックのゲインを自動的に上下させることで、ターゲットレンジから外れた場合にインテリジェントに反応します。レンジコントロールを使用してダイナミックレンジを狭めたり、アウトプットコントロールを使用して全体的なレベルを上下できます。これは、ボーカルのサウンドを素早く効果的にコントロールし、完成形に近づけるワンストップの方式です。また、音声素材によって、モノラルやステレオ、さらにはライブバージョンを選択できるため、Abletonを使ったライブパフォーマンスにも特に適しています。 Vocal Riderを使用した音声のダイナミクスコントロールは、コンプレッサーとリミッターを純粋にトーンシェーピングツールとして使用した場合とは別に、ボーカルを不必要につぶすことなく、より自然にならすことができます。コンプレッサーやリミッターと合わせて使い分けてみましょう。

Waves Vocal Rider

 


2.Bass Rider

Bass Riderは、Vocal Riderと同様のコンセプトを、ベーストラックに反映させます。あらゆるミックスの「背骨」ともいえる低域、ベーストラックは、リズムと和音の両方の役割において必要不可欠なものです。リスナーを立ち​​上がらせたり、体を揺らして踊りたくなるようなグルーヴを生み出す際に大きな役割を果たします。Bass Riderは、ベースが常に存在感を持ち、ミックスに埋もれないようにします。もう一度繰り返しますが、Bass Riderはコンプレッション・テクニックに依存せずに動作し、既存のサウンドをレベリング(ゲイン・コントロール)するというものです。不必要なコンプレッションを行うことなく、ベース・トラックが持つエネルギーを維持しながら、より均一なサウンドを得ることが可能になります。

Ableton Liveにはこれらの「Riderエフェクト」のようなツールは搭載されていません。これらのプラグインを使うことで、かなりの時間を節約でき、パフォーマンスを改善することができます。

Waves Bass Rider

 


3 & 4. Kramer Master Tape vs. Abbey Road J37 Tape

ソフトウェア音源や電子楽器に、有機的かつアナログなフィールを加えようとする場合、テープエミュレーション系のプラグインは驚くほどうまく機能することでしょう。Wavesには2つの異なるテープシミュレーション・プラグインが用意されており、プロジェクトに合ったものを使用できます。例えば、ガレージサウンドのレトロなギター・トラックにはAbbey Road J37 Tapeが向いている一方、Kramer Master Tapeは、シンセサイザー・トラックに少しスムーズな響きが必要な時など、エレクトロニックサウンドにマッチする機会が多くあります。これらのプラグインはオーガニックなテープの質感を加え、ローエンドに輝きを与えます。使い方のコツとして、本当に必要でない限り、ノイズエミュレーションはオフのままにしてください。特に複数のアナログスタイルのプラグインを使用している場合、ノイズが増え過ぎてしまいます。

Waves Kramer Master Tape Waves Abbey Road J37 Tape

 


5.Waves Tune

Ableton Liveのプラグイン・ライブラリに目を通してみると、欠けている機能の一つにピッチ補正があげられることでしょう。ピッチコントロール系のプラグインは、ボーカルの微細な補正、もしくは完全なチューニング、またはフォルマントのエフェクトとして、現代の音楽のほとんどのジャンルでほぼ定番になっています。Waves Tuneはそのような用途にぴったり当てはまることでしょう。

Waves Tuneを使用する際、楽曲のキーが分かる場合には「Scale」メニューからキーを設定し、分からない場合にはクロマティック(chromatic)を選択します。Waves Tuneをインサートしたトラックを再生することで、オーディオのピッチ情報がスキャンされます。スキャンの結果は中央に緑色の線で表示されます。パフォーマンスがどれだけ正確な音程を捉えているかをここで確認できます。必要に応じ手動で微調整を行ってください。レシオコントロールで補正量をミックスすることで、より自然なサウンドに近づきます。 Waves Tuneは、ボーカルのハーモニーやバッキングボーカルを重ねたい場合や、ミックス内のハーモニーをタイトにしたい場合など、あらゆる制作で非常に役立ちます。

Waves Tune

 


6. Waves Tune Real-Time

Waves Tune Real-Timeは、Waves Tuneと同様にボーカル等のピッチ修正を行うプラグインですが、非常に低いレイテンシーで動作するため、リアルタイムでのパフォーマンスにも使用することができます。スピードノブの設定次第で、非常に透明で自然なサウンドから、「ケロケロボイス」のようなロボットサウンドまで、ニーズに合ったサウンドを提供します。

Waves Tune Real-Timeにおいても、作業中のトラックに合わせたキーとレンジを設定してもお使いいただけるほか、全てに対応できるクロマチックモードでもよい効果を得られます。より正確なWaves Tuneプラグインと組み合わせて使用することで、不安定なプロダクションを修正、回避し、明瞭で音程の整ったパフォーマンスを得ることも可能です。

Waves Tune Real-Time

 


7.Center

Centerは、興味深い効果が得られるプラグインの一つです。ミックスやマスタリング、さらにはライブパフォーマンスまでをカバーする強力なマニピュレーションツールともいえます。ステレオ素材から分解したセンターとサイドのサウンド・イメージをそれぞれコントロールすることで、音の広がりを繊細に、もしくは大胆に変化させることができます。 Centerを使用することで、トラック、もしくはミックス内のサイドやセンターの要素を再配置、分離、さらには取り除くことが可能になります。

Centerは、ライブサウンドのコントロールにも有効です。例えば、音がまばらで静かなセクションから、クレッシェンドで全ての楽器が演奏されるような劇的な変化を付ける場合、サイドイメージにオートメーションをかけて楽曲の起伏を表現することが可能です。またシンプルなEQ機能とパンチコントロールも備えています。

Waves Center

 

 


いかがでしたでしょうか。これらのプラグインはAbleton Live 10にユニークで役立つ機能を追加し、非常にうまく機能します。この記事ではWavesが提供するサウンドツールのほんの一部しか取り上げていませんが、それでも非常に有用なツールであり、Ableton Liveのみの作業では得られないユーティリティを獲得することができます。

他にも最適なコンプレッサーの使用方法やローエンドを強化する方法など、様々なTips記事を公開しています。よろしければ本記事と合わせて関連記事もご一読ください。

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