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Spectrasonics レビュー – 水島康貴

2022.06.22

ベースはやっぱり、Trilian

僕がSpectrasonics製品と出会ったのは15年以上も前。

Stylus、Trilogy、Atmosphereから今現在はStylus RMX、Trilian、Omnisphere2へと進化していますが、発売当初からのファンで、僕が編曲してきた楽曲にはStylusのループを始め、Spectrasonics製品をたくさん使ってきました。

今も曲作りやアレンジで使っていて、たとえばStylus RMXはパーカッションの音がほしいと思ったときのファーストチョイスです。スライスされているので、自分のアレンジに合わせてグルーヴや抑揚も好みにエディットできるのもいい。フラッグシップのOmnisphereはいろいろな使い方をしているけど、特に空間演出がすごい。曲の中で場面転換がほしいときには無意識にOmnisphereを起動してましうし、必須アイテムみたいなものですね。KeyscapeはSpectrasonicsの中で一番後発の製品だけど、ローズやウーリッツァーなどのエレピといえばKeyscape一択となっています。

特に愛用しているのはベースのTrilian。アレンジのスケッチ段階から使いますが、スケッチで作ったはずのベースがそのまま本チャンのトラックになってしまうことも少なくない。

アレンジをする上でベースラインや質感を大切にしているので、これまでベース音源は数多くのものを使ってきました。ほとんどの音源は他の音を重ねると「埋もれていく」ものばかりなんだけど、Trilianは決して埋もれてしまうことなく、かといって主張が強くて浮いてしまうこともない。このキャラクターは長年アレンジをしている私としても唯一無二の音源だと思っています。自分のアレンジや好みに合わせて色々なプラグインも併用して音作りするけど、どんな処理をしても存在感がしっかり残っているのはすごい。かつてのTrilogy時代のプリセットも残してくれていて、Old School系はあの渋さが良くて大好きです。

ベースはやっぱり、Trilianですね。

水島康貴

音楽プロデューサー

1965年生まれ、 玉川大学作曲学科卒業

幼少よりバイオリン、ホルン、キーボードなど、常に楽器と過す。
1986年 EastWest86 本戦にてベストキーボード賞を受賞。

バンド活動を経て1990年アレンジャーとしてデビュー! アレンジを佐藤準氏に師事。 Ribbon、Wink、光GENJI、などアイドルグループから Zoo、稲垣順一、ゴスペラーズ、SPEED、EXILE、など またGUNDAM、トランスフォーマー、テニスの王子様などアニメやキャラクターソング、映画など様々な楽曲の 作曲・アレンジ・プロデュースを担当。

数々のミリオン楽曲に関わっている SPEEDに関してはデビューから解散まで全楽曲の アレンジを担当しシングル曲総売上1000万枚を記録。全アルバムミリオンを記録! 年末の格闘技のイベントPRIDE、DYNAMITEは始め、格闘家魔裟斗、格闘家吉田秀彦引退試合のオープニング曲、美空ひばり追悼コンサートアレンジ、早乙女太一舞台音楽など大きなイベントでの迫力、スケール感のある音楽を担当。活動の幅を広げている。 平成最もCDを売ったアレンジャー10位(オリコン調べ) <主な制作一覧> • SPEED(デビューから解散まで全曲アレンジ) • EXILE 「SummerTimeLove」

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