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私がSpectasonicsを使い続ける理由:神馬 譲

2022.08.05

プロ音源の3種の神器

Spectrasonics社の製品との出会いはプロ作曲家になる直前、当時アドバイスを頂いていた先輩作曲家に「プロ音源の3種の神器」としてオススメされた事からでした。 その後、お金を貯めつつOmnisphere、Stylus RMX、Trilianを一つずつ導入して行きました。

楽曲のスケッチを作る時にまずOmnisphereを立ち上げてプリセットをランダムに鳴らしながら着想を得る事が多くあります。スケッチ段階での音源の出音というのはとても重要でこれまでOmnisphereの音から触発されて生まれた楽曲は多数あります。プリセットの数が膨大なのもワンパターンにならず無限の可能性を感じられて良いですね。

Stylusとの出会いは自分の制作のスピード感に大きな変化をもたらしました。普段からスピードを要求される制作案件が多く、直感的に編集できる音源である事はとても重要な要素です。
制作スピードが向上したのも勿論ですが、テンポを自在に変更ができる点は、展開に併せてテンポが変わる事が多い(時には小節単位でテンポが変わる)劇伴音楽制作の時に特に重宝しています。DAWのリージョン上にて打ち込み内容をエディットできる点も自由度が上がってとても良いです。

ベースという楽器領域には当初苦手意識があったのですが、Trilianとの出会いでベースの面白さに魅了されました。とにかくプリセットの数が膨大でベースの音を順番にならしていると様々な発見があります。

どの音源もそうですが、プリセットの数が豊富な点は特に素晴らしいなと思います。発売から歴史があるソフトですが未だに活用されているのには納得です。個人的にはさらに進化した次のバージョンのSpectrasonics社製品がもし発売されたら、新三種の神器になるのではと期待しています。


神馬 譲
神馬 譲

作詞・作曲・編曲家、ボーカリスト

北海道北見市出身。独学で作曲を習得し2010年より上京、職業作曲家として、歌物、ゲーム、舞台・アニメ劇伴等の制作に携わる。

特にオーケストラ楽器を活用したサウンドに定評があり、GACKT×東京フィルハーモニー交響楽団第二回「華麗なるクラシックの夕べ」ではメインオーケストラアレンジを担当。 2020年にさいたまスーパーアリーナ、2021年に日本武道館、2022年に代々木第一体育館で開催された格闘技K-1のK’FESTA大会では「K-1シンフォニックオーケストラ」のアレンジャーとバンドマスターを担当。

2022年よりボーカリストKui.と音楽ユニット「Storytellings」を結成し自身もアーティストとして活動を開始する。

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