Pianoteqは、マリア・ジョアン・ピリス、アリシア・デ・ラ・ローチャなど、著名なピアニストの調律師だったフィリップ・ギヨームが開発した、フィジカル・モデリング・ピアノ音源です。レガート演奏時の音のつながり。スタッカート演奏時に感じられるハンマーとボディの存在。押さえる鍵盤が増えるほど複雑に絡みあう共鳴。アーティキュレーション、響きにこだわる練習、作曲、演奏時には、フィジカル・モデリングの表現力が必要です。
" 表現力が必要とされる即興演奏では、サンプル音源にくらべ各音のつながりがよく、気持ちよく弾くことができる。駆け上がりなど早いフレーズを弾いた時の、銀鈴を鳴らすような感触は、本物のピアノそのものだ。" - デイブ・スチュワート 『Sound On Sound』
"生ピアノってボディの中で音同士が干渉するんですよね、よい意味で。だから無駄なボイシングがあれば弾いているだけですぐにわかります。Pianoteqは、そうした「干渉」を見事に再現した初めてのソフトではないでしょうか。それこそが、試聴した時に「へぇ〜」と思わず笑みがこぼれた理由。" - 瀬川英史 『Sound & Recording Magazine』
チューニング、ユニゾン弦の間隔、ハンマーの硬さ、打減位置、弦の長さ、サウンドボードの性格、ダンパーの位置から倍音の増減まで、88鍵各鍵にて個別に22種類のパラメーターを調整可能な、Pianoteq PROが新登場。Pianoteqからのアップグレードも可能です。
インターネット経由によるアクティベーション。インターネット接続環境が無い場合はご使用いただけません。
2009年10月27日、ハンマーの打弦位置、ダンパーの位置を調整するパラメーターの追加や、二次モデルの改良によるフォルテ演奏時のサウンド改善など、さらに改良されたVersion 3.5アップデートを公開しました。Pianoteq正規登録ユーザーは、User Areaにて無償でダウンロードすることができます。
* デュープレックス・スケール:1本の弦を打弦したとき、その弦の自由に振動している範囲の前後の部分にも共鳴を追加する。1872年にスタインウェイが特許を取得。( www.steinway.co.jp/himitsu/tokkyo/scale.html )
| ラインナップ | 価格(税込) |
|---|---|
| Pianoteq Mac OS X、Windows対応 |
定価:¥49,140(本体価格:¥46,800) |
| Electric Pianos add-on for Pianoteq Pianoteq 3専用追加ライセンス |
定価:¥7,140(本体価格:¥6,800) |
| Vibes add-on for Pianoteq Pianoteq 3専用追加ライセンス |
定価:¥7,140(本体価格:¥6,800) |
| Rock Piano add-on for Pianoteq Pianoteq 3専用追加ライセンス |
定価:¥7,140(本体価格:¥6,800) |
Pianoteq 3専用追加ライセンスについての詳細、デモソングはこちらから。 MIDIペダルをお持ちで無い場合は、ハーフ、ソフト、ソステヌート・ペダルに対応したUSBペダル(GPP-3)とPianoteqのバンドルがおすすめです。
デモソングの試聴には、Flash Playerが必要です。
デモソングの試聴には、Flash Playerが必要です。
サンプルの再生ではなく、ハンマー、弦、ペダルのふるまいによって発生する相互作用をモデリングしたPianoteqならではの演奏例です。共鳴によって発生する倍音など、繊細な現象が多いので、耳をすましてお聴きください(試聴用のMP3デモは、Pianoteq v2を使用して制作されたものです)。
サンプル方式のピアノ音源は、長時間にわたって各音程を、複数の強度で打鍵した音を注意深くレコーディングした後、複雑なプログラミングによって自然に演奏可能なピアノ・サウンドの再現を行っています。最近のサンプル・ピアノ音源の中には、素晴らしいものもありますが、いくつかの限界があるのも事実です。
サンプル・ピアノ音源は、特定の条件のもとでレコーディングされたサンプルを、鍵盤から入力された情報によってトリガー再生しますが、他の弦の振動、キャビネットの共鳴、ペダルやハンマー位置による相互作用を再現することができません。
また、10段階以下のヴェロシティに対応したサンプルを、128段階の入力ヴェロシティに応じてクロスフェードしているため、演奏の強弱への反応が不自然に感じることもあるでしょう。
サンプルの解像度不足によるクオンタイズ・ノイズ、波形と波形を重ねることによる和音の不自然さを指摘する人もいます。最近は、通常のピアノ・サンプル、ベダル使用時のサンプル、共鳴音などを巧妙なプログラミングによってブレンドしようと試みたサンプル・ピアノ音源もありますが、サンプルの組み合わせによるクロスフェード再生と、モデリングによる相互作用の再現には、大きな隔たりが存在します。
マリア・ジョアン・ピレシュ、アリシア・デ・ラローチャなど、著名なピアニストの調律師とした後、応用数理学の博士号を取得したフィリップ・ギヨームによって設立された、MODARTT。その、MODARTT初の製品となるPianoteqには、彼の経験が惜しみなく投入されています。
平均律(Equal、Well-Tempered)、ピタゴラス音律、ツアルリーノ音律、メソトニック音律から選択可能な音律。オクターブ間のストレッチ幅の調整機能。ユニゾン弦のずれ具合の調整。そんな、調律の現場で調整可能な要素だけでなく、「こんな調整ができたら、わがままなピアニストの要求に応えられるだろう」といったパラメーターも用意されています。
たとえば、ピアノ、メゾフォルテ、フォルテのそれぞれで調整可能なハンマーの固さ。それぞれに用意されたフェーダーを調整すれば、弱音の演奏時は柔らかく、強い打鍵時には明瞭に、といった強弱表現を強調することもできます。
ピアノのサイズも、AからDまで、お好みで選択可能です。お望みなら、10メーターの特大グランドも、お試しいただけます。楽曲のジャンル、他の楽器とのアンサンブル時のバランスによって、最適な調整を行う。ユニゾン弦のずれを大きくして、ホンキートンク風にする。共鳴音などを調整して、まったく新しいアンビエント・ピアノ・サウンドを作る。
理想のピアノから過激なピアノまで、自由に設計してお楽しみください。
いくら弱く演奏しても、強い音しか鳴らない。そんな時は、Pianoteqのヴェロシティ設定グラフを調整してください。市販のキーボードには、30以下のベロシティを出力することがほとんど不可能なものが、よくあります。
ヘッドフォンで練習している時に、音がダイレクトすぎて味気ない。そんな時は、内蔵リバーブやEQで、サウンドを調整しましょう。
客席で聴いているようなピアノの音では、演奏するには「遠い」感じがする。そんな時は、ハンマー・ノイズの量を上げてください。「コツン」という音が目前に迫り、手を伸ばせば、ハンマー、弦に触れるような感じを覚えるでしょう。
サスティン・ペダルを踏んだり、離した時に鳴るノイズが大きい。それは、連続的な値を出力しないサスティン・ペダルを使っていて、サスティン・ペダルを踏む早さでノイズの大きさが変わるPianoteqの仕様が逆効果になっているからでしょう。そんな時も、サスティン・ペダル・ノイズの量を抑えたり、オフにすることができます。
Pianoteq 3のアコースティック・インストゥルメントは、音波の「音響放射」モデルを基に開発されました。これは楽器から放射される音場をシミュレートすることで、ピアノの周囲に自由にマイクを配置することを可能にします。例えば天板の真上、もしお望みならピアノの真下にマイクを設置することもできます。
サウンドの放射圧はマイクを設置した場所ごとに測定されるため、ピアノに近づくほど音源の方向性は希薄になります。しかし、リバーブ・エフェクトは音響放射モデルから切り離されて処理されるため、ピアノから離れた位置にマイクを置くほど音源の方向性が増します。これはリバーブをオフにすることで確認することができます。
ヘッド・モデルBinaural(バイノーラル)モード選択時に使用されるモデルです。ヘッド・モデルを用いて聴者の耳にかかるサウンドの放射圧をシミュレートすることで、リスニング位置を自由に変更することができます。とくにヘッドフォンのモニターで非常にリアルな音場を再現します。
Pianoteqを開発したフィリップ・ギヨームには、3つの顔があります。マリア・ジョアン・ピレシュ、アリシア・デ・ラローチャなど、著名なピアニストの調律師としての顔。その後、短期間で応用数理学の博士号を取得した後に就任した、フランス・トゥルーズINSA (l'Institut National des Sciences Appliquées) の応用数理学部長としての顔。そして、PianoteqをリリースしたMODARTTの代表としての顔。Pianoteqの基本となったモデルは、そのINSAの有名な研究所、MIPにて開発されました。MODARTTでは、現代的なピアノをモデリングしたPianoteqプリセットの他、歴史的な鍵盤楽器の保存プロジェクト(KIViR=Keyboard Instruments Virtual Restoration)にも携わっており、1812年のDonat Schöffstoss、1790年のJohann Evangelist Schmidt、1790年のJohann Schantz、1826年のConrad Grafなど、Pianoteqに追加ロード可能なモデルも、公開しています。
製品のインストールには20MB以上のハードディスク空き容量が必要です。その他、基本的な動作環境は、各ホスト・アプリケーションの動作環境に準じます。製品をご使用頂くにはインターネット接続環境が必要です(アップデータのダウンロード、およびアクティベーション時のみ)。製品の仕様・動作環境、および価格は、予告無く変更となる場合があります。