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NAMM2017 Teenage EngineeringはPO新作とOP-Zをプレビュー

2017.01.22

ユニークなサウンドトランスファー機能を搭載したPO-32と、TEの集大成OP-Zをデモ展示!

本格的なシンセエンジンと機能を搭載しつつ、カッティングエッジなデザインでファッションアイコンにまでなったOP-1のリリースからはや数年。本気のシンセシスを搭載した『ゲームウォッチ』Pocket Operatorシリーズ、CV/GateからDIN、MIDI、POシリーズまで縦横無尽にルーティングするoplabと、ユニークなだけではない、唯一無二のプロダクトを送り出してきたスウェーデン発のデベロッパTeenage Engineering、NAMM2017でも今年リリース予定となる新たなプロダクトを展開していました。

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こちらはNAMM2017でアナウンスされたPOシリーズの新製品PO-32。昨年リリースされたPO-20シリーズ(国内販売開始もうすぐです!)ではコード機能やリアルタイム演奏、パターン数の増加など、より演奏性が高まった同シリーズですが、今回のPO-32も、POシリーズならではの新機能が追加されています。それがマイク入力によるPO-32同士またはVSTドラムマシン・プラグインmircotonicで作成したサウンドのトランスファー機能!

今まで各POユニットごと完全に独立していたサウンドメイクが、この機能によって共有できるわけですね。ムービーを見ればシンプルな手法ですが、ある意味POシリーズに待ち望まれていた機能ではないでしょうか。PO-32の発売は2017年2月を予定。
 
ちなみにPOシリーズはゲームウォッチ・リスペクトのGUIが特徴の一つですが、今回PO-32のポップなGUIを作成したのは、なんと9歳になるCEO Jesper Kouthoofd氏のご息女とのこと!以下、GUIデザイナーの仕事振りをご覧ください。
 

 
そしてブースで見せていただいたPO-32のパッケージには、製品のバックグラウンドストーリーも収録されていました。この遊び心も素晴らしいですね。
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ストーリー
『むかしむかしあるところに、おとなたちがあつまるふるいバーがありました。あるひのこと、二千さいにもなるろうじんがやってきて、ちいさなトニックのボトルをちゅうもんしました。つぎのひ、かれはうでききのドラマーになってみんなをおどろかせましたとさ』

ついに詳細な製品仕様が公開されたOP-Z、シンセ+シーケンス+テープ、さらにグラフィックは2D/3D/DMXライトシーケンスまで 

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昨年のNAMMで初披露されたOPシリーズの新製品OP-Zも製品版により近い仕様となって展示中。Teenage Engineeringウェブサイトでも製品仕様の詳細が公開されました。一見しただけでもこのボディからは想像もつかない、Teenage Engineeringの集大成ともいえる内容になっています。 
  • 16トラックのシーケンサ、160パターンを保存
  • 14のマルチ・プログラム可能なステップ・コンポーネントによるシーケンス
  • エンドレス・シーケンスステップ
  • パラメータロック
  • ステップ/リアルタイム・レコーディング
  • MIDI、CV、トリガートラックによるシーケンス
  • 画像、3Dグラフィックをシーンケンス可能
  • DMX照明シーケンス対応
  • 16の独立したシンセシス/サンプラー/コントロール・トラック
  • アップグレード可能なモジュラーエフェクト
  • iOSデバイスとペアリングすることで、OP-Zのスクリーンとして使用可能
  • 専用iOSアプリ
  • デュアルドメイン・シンセシスによる低レイテンシーパフォーマンス
  • 6軸モーションセンサーはシンセパラメータにアサイン可能
  • Bluetooth 5.0 LE対応
  • バッテリー内蔵
  • USB-Cによる接続

これら多くの機能はiPadなどのiOSデバイスの専用アプリを使うことで、グラフィカルにコントロールが可能となっています。モバイル性と音楽デバイスとしての機能を絶妙に両立させるだけでなく、iOSとOP-Zがそれぞれを補完しあうことで、今までになかったシンセ・シーケンサーになっています。さらにBluetooth 5.0対応やUSB-Cなどこれからの標準規格に対応しているところも素晴らしい。

そしてOPシリーズとして忘れてはならないのがテープレコーダー機能。OP-Zにももちろん搭載されたテープレコーダーでは、テープループやフィルターなどをリアルタイムの操作が可能になり、ライブ演奏などで威力を発揮しそうですよ!

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さらに注目したいのは、昨年はベータ的な位置づけだったグラフィック周りの機能です。iOSデバイスで撮影した画像やDropbox経由で取り込んだ画像などを、シーケンスに合わせてミックスできる機能や3Dグラフィックスをリアルタイムに操る機能など、デザインチームでもあるTeenage Engineeringならではのこだわりが見えますね。

サプライズだったのが、この3Dグラフィクスには高機能ゲームエンジンUnityが用いられており、日本人プログラマー/Unityエヴァンジェリストの高橋啓治郎さんが制作に参加されていること!詳しくはOP-Z製品ページをご覧いただくとして、これだけのグラフィックスがぐりぐりと動作するとなれば、楽器としてだけでなくiPadなどiOSと組み合わせたVJツールとして、DMXシーケンスによる照明操作まで可能と、まさにオールラウンド・デバイスとして期待が高まります。

OP-Zはついに発売時期も公開されました。リリースは2017年9月ごろを予定とのこと、心して待ちましょう!

昨年のOP-Z関連情報は下記より。

Teenage EngineeringブースではPOシリーズ新製品と謎のシーケンサー+シンセ?OP-Zプロトタイプを展開

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