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My Favorite WAVES – Nakajin 氏(SEKAI NO OWARI)

2017.08.01

Reviewer

Nakajin(SEKAI NO OWARI)

 

 

2010年、突如音楽シーンに現れた4人組バンド「SEKAI NO OWARI」。
同年4月1stアルバム「EARTH」をリリース後、2011年8月にTOY’S FACTORYよりメジャーデビュー。2014年8月には、初の映画作品「TOKYO FANTASY」の公開。同年10月には、富士急ハイランドにて、6万人規模の野外ワンマンライブの開催。そして、2015年1月14日には、アルバム「Tree」をリリース。圧倒的なポップセンスとキャッチーな存在感、テーマパークの様な世界観溢れるライブ演出で、子供から大人まで幅広いリスナーにアプローチ、「セカオワ現象」とも呼ばれる加速度的なスピード感で認知を拡大した。
また、2015年7月18日、19日には日本最大規模の会場日産スタジアムにて「Twilight City」、2016年アリーナツアー「The Dinner」、2017年ドーム・スタジアムツアー「タルカス」を完遂。2017年7月「メアリと魔女の花」の主題歌「RAIN」をリリース。加えて、2018年には、伝説と言われた野外ワンマンライブの全国ツアーを開催することを発表。
名実ともに、日本を代表するグループとなったSEKAI NO OWARI。新しい音楽シーンの最前線の旗手として、止まることなく、攻め続ける新世代の才能である。

Owns Bundle

Mercury

SSL4000 Collection

 

Favorite Plug-ins

Favorite 1
Renaissance Compressor

一番音が自然なコンプレッサー。当たり前のようだけど、こういうコンプって実はなかなかありません。

Favorite 2
Vocal Rider

デモを作るときでも、デモそのものの仕上がりが良くなります。

Favorite 3
L3-16 Multimaximizer

L3-16を使うことで、アレンジが足りないのか、音色の作り込みが足りないのかの判断がしやすくなりました。また、アレンジの意図を伝えやすくもなりましたね。

Favorite 4
Doubler

同じような効果のプラグインはたくさんありますが、Doublerの質感が一番いい。

Favorite 5
H-EQ

ビフォー・アフターのアナライザーが付いていて、バンド毎にEQタイプが選べ、M/S処理もできる。(多機能ばかりでなく)掛かり方が音楽的で好みです。

Comment & Review

WAVESはMercuryとSSL4000 Collectionをもっています。Abbey Road Collectionは持っていませんが、実はかなり気になっています。特にプレートリバーブが周囲でも非常に評判がよくて、いずれは導入してしまいそうですね。

色々気に入っているプラグインはあるので5個に絞るとなるとなかなか難しいのですが、Renaissance Compressor(以下R-Comp)はよく使います。わずかに潰す程度にかけるだけで音が馴染んでくれる出音が好きですね。サイドチェインを活用するようなコンプ処理のときは必ずR-Compを使います。コンプレッションの掛かり方もふくめて、一番音が自然なんですよね。設定した通りの結果が出力されるというか。当たり前のように聞こえるかもしれませんが、こういうコンプって実はなかなかないんですよ。なので、トラックにインサートするときは最後のほうに刺すことが多いですね。色々とプラグインを使った最後に「整えたいな」と思ったとき、これ以上のコンプはありません。動作も軽快なので、負荷を気にすることなく使えるのもいい。

実は最近「ああ、こんな便利なものがあったのか!」と気づいて使い始めたのが、Vocal Riderです(笑)。それまでデモを作るときでもボーカルのボリュームオートメーションを細かく書いていましたが、これがあれば大幅にその時間を節約できて、その分曲作りやアレンジに時間を充てられます。デモを作っているときだったとしても、仮ボーカルにVocal Riderを使ってあげると、デモそのものの仕上がりが良くなります。オートメーションで細かく書く作業そのものは、エンジニアさんにとっては大事な作業の1つだと思いますが、曲をつくる側としてはやはり面倒なことの1つです。それがほぼ自動でできるというのは大きいですね。

L3-16、もうこれは外せないプラグインです。マスターにはもちろん、ドラムをまとめたバスにも使います。インサートしてスレッショルドを少し下げただけで「そう、これ!」と思える質感に仕上がって、音楽を作る側としては完成形のイメージが掴みやすいんです。デモを聴きながら「何かが物足りない」と思ったとき、それはアレンジ上で楽器が足りないのか、音色の作り込みが不足しているのかと迷うことがありますが、L3-16があることで「アレンジには間違いがないな」と確信を持てるんです。余計な音を足さずに済む。メンバーに送るデモを送るときも曲やアレンジの意図が伝わりやすくなったかもしれません。色々なプラグインを試しましたが、L3-16が一番素直な音で、しっくりきました。

Doublerもよく使うプラグインの1つです。Doublerってかなり個性的であるにもかかわらず定番のプラグインなので、もはや「あ、Doublerの音だ」と気が付けるほどの音ですが、これが欲しいシーンがたくさんあります。僕の場合はボーカルにはもちろんですが、ギターやシンセなどにもよく使いますね。同じような効果のプラグインはたくさんありますが、やはりDoublerの質感が一番いい。Doublerを使って作ったトラックは、そのまま最後まで残ることも多いです。

今回は5個のプラグインに絞るというお話を事前に聞いていたので、迷った末に5個を選び抜きましたが、本当はS1 Imagerなんかも好きなんです。でも、毛並みの違うものという意味で選べばH-EQがお気に入りです。アナライザーが装備されているEQという点でもポイントが高いですね。僕は普段Logic Pro Xを使っていて、標準装備のChannel EQも同じようにアナライザーの機能をもっているのですが、WAVES H-EQを使ってみたら掛かり方が非常に好みだなと感じました。言葉にするのは難しいのですが「音楽的」な掛かり方だなと。バンド毎にEQのタイプが選べるのもいいですね。アナライザーが「ビフォー・アフター」の両方を同時に表示してくれたり、M/S処理ができたりするのも嬉しいポイントです。

今回の僕のセレクトは、いずれも時短がテーマになっているように思います。短時間で目的の音にたどり着けるもの。

曲を作っているときに、プラグインの操作にあまり意識を持っていかれたくないんです。浮かんだアイディアをどんどん形にしていきたいとき、プラグインの操作が難解であるためにそれを阻害されるようなものであっては困ります。今回選んだ5つのプラグインはいずれも操作が簡単で、無意識でも使えちゃうようなものばかり。WAVESはここが優れていますよね。エンジニアの方々だけでなく、曲作りをする人も快適に使うことができる。

以前は「デモはデモ(録り直しが前提)」ということも多かったのですが、最近はデモで録ったテイクが最後まで残るケースも珍しくないので、WAVESのようにクオリティが高くてスタジオやエンジニアさん本人が同じものを使っているものを使うという安心感もありますね。プラグインの設定をそのまま引き渡しできて、そのセッティングのままレコードになるものもありますから。

 

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