scroll

WAVESプラグイン実践講座、スタート。

2017.09.02

ミックスがもっとうまくなりたい。トップエンジニアのテクニックを学びたい。そんな方々へ送る、ユーザー参加型のビデオTips集、飛澤正人のWAVESプラグイン実践講座がスタート。

キックとベースの絡みがうまく作れない、ギターの壁がイメージ通りに仕上がらない、ボーカルがうまくミックスになじまない….等々。ミックスに関する悩みは、それを行う人の数だけあると言ってもいいでしょう。そういった具体的な悩みをイメージする音楽ジャンルやイメージなどと共に遠慮なくお寄せください。その悩み、解決いたします!


飛澤 正人

とびさわ まさひと

エンジニア、プロデューサー

Dragon Ash や 三浦涼介 などを手掛ける。 1980年代後半にフリーのレコーディングエンジニアとなって以降、日本の最先端の音楽シーンに関わり作品を作り続けてきた。イコライジングによる音の整理や奥行きの表現に定評があり、レコーディング誌へのレビューやセミナーも多数行っている。近年はアーティストへの楽曲提供やアレンジなどもこなし、より理想に近い音楽制作環境を構築すべく日々考えを巡らせている最中だ。
また2017年5月、市ヶ谷から渋谷にスタジオを移転。VRやサラウンドに対応した “PENTANGLE STUDIO” を設立し、これまでの2MIX サウンドでは表現しきれなかった360°定位のバーチャル空間をイメージした3Dミックスを提唱していくことを考えている。

『ごまかしではないミックスをつくる』

「あなたのミックスに足りないものは何ですか?」

「あなたが今ミックスについて知りたいことは何ですか?」

誰でもプロと同じ機材を持てるようになった昨今、作品のクオリティを左右するものはエンジニアの腕次第とよく言われます。そしてクオリティ高く仕上げるためにはやはり「経験値」と「引き出しの多さ」が必要になるということ。これは周知の事実ですね。しかし今DAWを使用しているほとんどの方はこの「経験」をする場所や機会がないのもまた事実です。
そんな時代ではありますが、ある程度のセオリーを繰り返し実践することにより、様々な場面で応用が利くようになっていくものと私は思っています。

そうです。ミックスがうまくなるためには「繰り返し実践する」こと。そして「応用法を考える」こと。これに尽きます。

ただし、ただ闇雲に数をこなしただけではだめです。私もアシスタント時代にたくさんの先輩エンジニアの方々の手法を学び、盗み、考え、そして自分流にカスタマイズして引き出しを増やしていきました。同じ答えを導き出すにしてもその道筋はひとつではありません。アーティストやクライアントの意向を汲みながら様々な手法を用いて自分流の音を完成させるのは容易なことではありませんが、こうして揉まれ、考え抜いた経験が今のサウンドの核を作ってくれているのだと思っています。

ただ私のようにアシスタント経験がなければ技術を盗むことができませんよね?そこで今回のような企画を立ち上げた訳なのです。
しかしこちらから提示するだけの一方通行のセミナーでは今皆さんが何を知りたいのか分かりません。そこで、本企画では「皆さんが知りたいこと」を募集したいと思います。その質問についてのアンサー動画を定期的に配信していく予定ですので、日々疑問に思っていることなど投げかけてみて下さい。
この企画はまさに“飛澤のミックス技術を盗む”企画に他なりません。
今後配信されていくTipsを基本に、自分流のサウンドにどんどん応用しカスタマイズしていっていただけたらと思っています。

私はエンジニアに成り立ての頃は音数が多いほどミックスが難しいと思っていました。もちろん音数が多ければその分整理するのが難しいですが、ある時から音数が少ない方が難しいと感じるようになります。その理由は、少なければ少ないほど個々の音源の空間や他の音源との交わりがよりシビアになりますし、もっと大切なことはひとつひとつの音が最高のクオリティで存在していないと「心地よく聴ける楽曲」として成立しないことに気付かされたからです。そこはレコーディングの領域にもなりますが、ここで言いたいことは音数が少ないほど「ごまかしが効かないのだ」ということ。ミックスエンジニアは常にナイフを突きつけられているようなものです。ナイフ=リスナーの耳。だからこそ音数云々ではなく、“音をごまかさない”ミックスをすることが何より大切なのだということをここで言っておきます。
『ごまかしではないミックスをつくること。』
これが飛澤ミックスの基本流儀です。

ちなみに、プレイの荒さやボーカルのピッチをミックスで「ごまかす」ことはあります。しかし、これは音をごまかしたのではなく「うまく聴かせるためのテクニック」を使ったということ。
こういったテクはかなり上級で説明が難しいものですが、公開していく動画のレベル的には中級〜上級の内容になると思います。できる限り初心者でも理解ができ実践できるような内容にしようと思っていますが、初心者の方は内容が少し難しく感じてもまずは真似をして音を感じてみて下さい。そして次に自分流に応用ができるよう心掛けて下さい。この「自分流に応用できる」というところに上達の鍵が隠されています。

では皆さまからのご質問お待ちしております!


音楽を作りミックスして楽曲を仕上げること。このページをご覧の多くの方々がその工程を日々楽しみ、悩み、喜んでいることでしょう。複数の楽器やボーカルが混ざり合うとき、CDやネット配信などのフォーマットに合わせて適切な処理を各パートごとに行うことを、ミックス、あるいはミキシングと呼びます。

ミックスは簡単なものです。各パートの音量バランスを取りつつ、主役がきちんと目立つような形になればOK。私たちがよくお話をさせていただくエンジニアさんは、ミックスについてそう語ります。ボーカルは前に。サイドギターは主役を引き立たせるように。ドラムやベースはリズムとコードを支える屋台骨として。シンセは楽曲を華やかに。言葉にすれば、たしかに簡単な作業のようにも思えます。

ミックスは難しいものです。ロジカルな思考が求められたり、自然現象や不慮の事故で起きるノイズや邪魔なものを聞き分けて消したり、あるいは楽器同士が重なったときのハーモニーや複雑な倍音なども確認しながら複数のパートを魔法のように混ぜ合わせることが求められます。センスや勉強だけでできるものではなく、同時に「幾多の経験」が必要と言っていいでしょう。ミックス作業は、一朝一夕にできるようになるものではありません。

百戦練磨のエンジニアに共通して言えることは、とにかくたくさんのTipsが頭の中に叩き込まれていること。そのTipsを楽曲によって判断し、楽曲がより魅力的になるように総合的な判断も同時に行えること。第一線を走り続けるエンジニアたちは、その経験の深さとともにこれらのことが体の一部となっていると言ってもいいでしょう。

この「Tips」をより具体的な例に沿って紹介し、エンジニアの経験を学び、吸収するための企画「MixがうまくなるTips」をご用意いたしました。日本を代表するエンジニアから、その長年の経験を少しづつ学んでいきましょう。

講師は日本を代表する作品を数多く手がけるエンジニア、飛澤正人氏。レコーディング、ミキシング、マスタリングだけでなく、プロデュースワークもこなし、氏の作り出す音や音楽に影響を受けて音楽やエンジニアリングを志した人も多いのではないでしょうか。

本企画ではそんな飛澤氏に「弟子入り」するような気持ちで、氏のテクニック、ロジックを学びましょう。


TOPへ