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Spectrasonicsユーザーストーリー:スティーブ・ヴァイ

スティーブ・ヴァイといえば、優れたコンポーザー/プロデューサーとしての活躍もさることながら、あらゆるプレーヤーから賞賛をうける真の「ギターの神」だ。スティーブは、Spectrasonicsのサウンド/インストゥルメントを創設初期から使用するユーザーでもある。

2013.03.13

本記事はSpectrasonicsウェブサイトのコンテンツを日本語化したものです。

元記事リンク(Spectrasonicsウェブサイトへのリンク)


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スティーブ・ヴァイといえば、優れたコンポーザー/プロデューサーとしての活躍もさることながら、あらゆるプレーヤーから賞賛をうける真の「ギターの神」だ。フランク・ザッパのもとで不可能とも言われた演奏をこなし、デイヴィット・リー・ロスやホワイトスネイクとの活動ではチャートを席巻。そして優れた才能をもつミュージシャンを引き連れ、数えきれないほどのソロ・プロジェクトを手がけてきた。数百万枚にもおよぶアルバムセールス、そしてグラミー賞も3回獲得している。近年では作曲家として、エレクトリックギターと交響楽団のための作品を制作し、その手腕を振るった。優れたミュージシャンシップを体現し、自分自身にもリスナーにも挑戦し続けている。そしてスティーブは、Spectrasonicsのサウンド/インストゥルメントを創設初期から使用するユーザーでもある。

純粋なる想像力

ヴァイは早速ミュージシャンへのアドバイスを語ってくれた。

「想像力を自由に張り巡らすこと。ありきたりに聞こえるかもしれないけど、これは真剣に受け取ってほしい。そうすることで、現実の感覚ではとらえることのできない、真にクリエイティブなものを生み出せるからなんだ。例えば『この楽器がこう反応してくれれば、きっとこんな事ができるのに』とか…何でもいいんだけど、まだこの世界に存在していないもの。ないこと自体はそれほど重要じゃない、大切なのは想像力は無限なんだという事だ。じゃなきゃ実現する事もできない。想像力を暴走寸前まで巡らせなければ始まらない。大きな想像力にこだわることで、あらゆる宇宙的な力を引き出し、自分のものとしてこの世界に作り出すことができる。人が生み出した全ては『アイデア』から始まっているという事だよ。アイデアを頭に刻みつけ、強い思いを持って実現までの道のりを楽しむということだ。

バーチャルとライブ

ヴァイは自身のサウンドが紡ぎだす音風景に、Omnisphereのサウンドを巧みに織り込んでいる。そこにあるストーリーや意味を高め、リスナーを引き込んでいく。

Omnisphereは主にテクスチャーやアンビエンスなどの音響効果に近い役割に徹している。さらに、一流のベースプレイヤーがチームに参加している一方で、近年のトラックではTrilianがベースパートに使われる事もあるという。

「最近のアルバムなら、どの曲でも必ずSpectrasonicsのサウンドを聞く事ができるはずだ」

ボーカルサウンドも、彼の壮大な作品には欠かせない重要な役割を担っている。新作「The Story of Light」に収録された”Weeping China Doll” がいい例だろう。

「よくあるサンプル・ボイスは、必ずしも最適な環境でレコーディングされたものとは思えない。Omnisphereのボイスサウンドは、どれも統一感があって、しかも他では見つけられないようなバラエティに富んでいる。Gospel ChiorsやBoys Choirsが特にお気に入りだね」

他にも彼が重宝しているという、検索エンジンなどのOmnisphereの構造やインフラストラクチャーについても、

「とにかく選択肢が豊富だ。豊富すぎて音探しに何時間も没頭してしまうほどね!(笑)でも、欲しいサウンドがイメージできているなら、探すのは簡単さ。奏法で絞り込むことができるからね。ムニャムニャ(Babbling)とかドゥーワップ(Doo wop)なんかの変なものから、スフォルツァンド(Sfz)なんて細かい指定までできる。カテゴリー分けも素晴らしいね。カテゴリーで選んで、そこから検索で絞り込んでいく…ボーカルならタイプや性別、クラシカルや女性/少年とこまかく選べるしね」

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すべての始まり

音楽への強いひらめきがスティーブに訪れたのは、まだ彼が幼かった頃だという。

「4歳くらいだったと思う。ピアノに向かって鍵盤を叩いたんだ。耳に届くもの全てを感じられるようだったし、音楽的な次元で音を『目で見る』ことすらできた。とても自然なことに感じられたんだ。音楽をそんな風に感じるのはミュージシャンだけだと気づいたのは、それからずいぶん経ってからさ」

スティーブ・ヴァイといえば、華々しい超絶技巧のロック・ギターで知られている。その事もあって、彼が長らく情熱を注いできたオーケストラ音楽作品は驚きを持って迎えられたかもしれない。

「ギターを弾き始める前から、作曲を学んでいた。最初のオーケストラ楽曲を書き上げたのは高校生の頃さ。そこからずっと続いている。僕のロック作品にも、もちろんオーケストラの作曲手法や影響を取り入れてきた。でも、心のどこかで良からぬ楽しみだなとも感じていたんだ。」

リリースまでに7年という、あまりにも長い期間を要した理由の1つが、2時間以上にわたるオーケストラ作品を、オランダのメトロポール・オーケストラのために彼自身が作曲、レコーディングをしていたから、ということにある。さらに規模の大きい楽曲制作の依頼は、定期的にやってくるという。

「先日、ストラヴィンスキー・フェスティバルのための楽曲制作に招待されたよ。とてもエキサイティングなことなんだけど、こうした制作には途方もない時間がかかるんだ。僕にとって交響曲の作曲とは、自分で譜面を書き、オーケストラの構造も何もかも、すべて自分で考えるということなんだ。『Expanding the Universe』の制作には、一日15時間、5ヶ月を費やした。膨大な作業の集大成さ。でも僕にとってこれが本当にやりたいことなんだよ」

完璧なサウンド

それぞれの作品でOmnisphereを使用するにあたり、彼はサウンドのエンベロープを念入りに調整したという。自由に、かつ繊細にサウンドを磨き、理想的な状態で楽曲に溶け込むように。そしてサウンドそのものの使い方にも注意しているそうだ。

「そのサウンド次第で自分自身が現代的にも、懐古的にもなれる。だからメロディーやコード、ひいてはトラックの持つ意味や雰囲 気など、全体をサポートするような、クリエイティブな使い方を心がけているよ」

「僕はエリック・パーシング(Spectrasonics クリエイティブ・ディレクター)の大ファンなんだ。自分が求める優れたクオリティの作品を提供してくれるからこそ、そのアーティストを追い求めたくなる。僕はエリックがリリースする全てのライブラリやプラグインを持っているよ。すごい作品だと思っているからね。Distorted Realityのサウンドを再加工してOmnisphereに収録したのも、とてもスマートだと思った。僕は未だにDistorted Realityの、今ではクラシックなあのサウンドを使い続けているからね。」

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最後にもう1つ。将来について。

「Spectrasonicsがどう進化していくのか、これからも期待している。そしてサウンド・デザイナー達の思い描くサウンドが、現実世界に縛られないものであってほしいと願っている。それこそが世界になかったものを生み出す力になるんだ」

 


 

スティーブ・ヴァイ オフィシャル・ウェブサイト

 

Les Paul Tech Award受賞時のキャリア・トリビュート映像がこちら

 

製品情報

Omnisphere 2

Trilian

 

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