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ボーカルに「ほんの少し」のガッツを

ミックス作業でなくてはならないボーカルのミックスTipsをご紹介

2013.09.18

スタッフHです。

好評連載中の「Mixが上手くなるTips」。本日もまたミックス作業で繊細にならなくてはならないボーカルのミックスTipsをひとつご紹介。

本日のムービーは世界中でもっとも忙しいエンジニア/プロデューサーの一人、Fabさんの登場。彼は本Tips記事でも軽快な語り口で「ミキシングの心構え」を語ってくれたり、その確かな耳でLauten Audio社のマイク開発に携わったり、あるいはミキシング・ツールのデモンストレーションなども行っています。

まとめ記事:FabさんによるMixがうまくなるTips


一級のエンジニアさんがミックスを語るときに「ほんの少し」という表現を使うシーンが多々あります。この「ほんの少し」の裁量は当然ながら人によってまちまちで、あるいは何について語るかによっても違います。

リバーブセンドを3db上げる事を「ほんの少しリバーブへ」というシーンもあれば、EQでミドルを0.5dbブーストする事をほんの少しと表現することもある。これこそがミックスの面白さであり、醍醐味なのかもしれません。

本日のムービーはこの「ほんの少し」の一例をご紹介。ボーカル処理にフォーカス。片手間に聞いているとビフォーアフターで「え?なんか違う?」くらいの違いですが、これこそが一級エンジニアの「ほんの少し」なのです

いかがでしたか?

ここでご紹介されているステップは大きく2つ。ひとつはコンプレッション処理。もうひとつは「ほんの少しのガッツ」を出したところです。Oxfordのプロセッサーを使っていなくても、同様のツールでこの「ほんの少し」を追求することもできるかと思います。

コンプレッション処理のステップでは、オン・オフを繰り返してビフォーアフターを聞かせてくれています。複数のリージョンを切り貼りして作成されたというこのボーカルトラック。バックトラックとの「馴染み」を考えたときに、エンジニアがどこに注目して処理をするのか、チェックしてみてください。

コンプによってでてくる違いは「響き」ボトムの「安定感」、そして「存在感」。パラメータをまねるのではなく、オン・オフの違いによってどう聞こえ方が変わるのかに注目していただきたいところ。


もうひとつの処理は、「ほんの少しのガッツ」を出すこと。具体的にはOxford DynamicsのWarmathパラメータをまわすことで得ているキャラクターですが、他にも似たようなツールで再現可能かもしれません。

何の意識もなしにビフォーアフターを聞いても「え?なんか違う?」もしくは「違うといえば違うけど…」という感想を持たれるかもしれませんが、Fabさんが魔法の一言でその疑問を解決してくれます。つまり「ここを聞けば違いがよくわかるよ」と。

言葉では「ほんの少し」。でも「大きな違い」。こういった丁寧なテクニックが身に付くと、ミックス上達の一歩ですね。


使用プラグイン

Sonnox / Oxford Dynamics

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