以前もプレビューされた同社初のレコーディングソフトウェア、Tracks Liveなどが展開
2015.02.03
DigiGridのDSPサーバーによるプラグイン処理とネットワークオーディオを統合した次世代環境も広がりを見せるWavesブースでは、人気のHybridシリーズから新作H-Reverb、dbxとのオフィシャル共同開発から誕生したdbx 160、そして以前もプレビューされた同社初のレコーディングソフトウェア、Tracks Liveなどが展開されていました。
トニー・マセラティやエディ・クレーマーら一線のエンジニアとのコラボレーションから生まれたArtist Signatureシリーズは、エンジニアの手法を一画面に集約し独自のサウンドを素早く再現する人気のプラグイン。
その最新作は、プロデューサーとしてNirvana, Foo Fighters, Smashing Pumpkinsを手がけ、自身もGarbageのドラマーを勤めるブッチ・ヴィグが開発に携わったボーカル専用プラグインです。
今までのSignatureシリーズプラグインと同様、一見するといわゆるエフェクト・プラグインのインターフェースからは大きく逸脱しているようですが…いえいえ、そこはWavesプラグイン、しっかりとボーカル処理のワークフローを考えて配置されたパラメータになっています。
EQ、コンプ、ディエッサーは彼独自の視点からボーカルの特性に合わせてカスタマイズされており、さらに色付けに特化した2種類の歪み系エフェクトが備わっています。 ブースで実機に触ったスタッフ・マツによれば、どのパラメーターもかかり具合が素晴らしく非常に使いやすい印象、とのこと。発売が楽しみです。
dbxとの共同開発によって誕生した、dbx 160のモデリング・プラグインです。ビンテージコンプの中でも稀少な160オリジナル・ユニットを、入力を突っ込んだときの歪み方まで含めて再現。
それにとどまらず、ハードウェアには無かったコンプのミックス具合やノイズのバランス、さらにMS処理まで対応と単なる実機のモデリングではない、Wavesならではのプラグインに仕上がっていますね。
H-Comp、Delay、EQに続くHybridシリーズ第四弾のリバーブ・プラグイン。他のHybridシリーズもそうですが、一画面ですべてのパラメータが見渡せる、ワークフローを徹底して考えたインターフェースが素晴らしいですね。
基本となるリバーブのパラメータからEQ、ダンピング、さらにドライブやモジュレーション、エコー、リバーブサウンドをダッキングで抑えたり、プリディレイをテンポ同期できるなど、ハイブリッドの名前に違わないプラグインです。
いずれの製品もリリース日は未定ですが、すでに製品ページが作られているところからもそう遠くなく発売されると思います。続報はウェブサイト・ブログでお知らせしていきますので、こちらもお楽しみに!