2014.08.26
今、クラシック・ピアノ界で最も輝きを魅せ、最もマルチな活躍を展開する清塚信也が、謎のサラリーマン・ピアニスト髙井羅人との連弾による作品「KIYOZUKA☆LAND -キヨヅカ☆ランド-」のレコーディングに使用されたマイクはEarthworks PM40とQTC40mpでした。高解像度マイクを搭載した革新的なマイク・システムが捉えたピアノ・サウンド、そしてアーティストの表現を清塚信也氏 本人、そして、本作のレコーディングを担当し、清塚信也氏、スガシカオ氏をはじめ、多くのアーティストから高い信頼を寄せられているエンジニア、岡田勉氏よりコメント、そして、貴重なオーディオ・トラックを提供いただきました。
近くとか遠くとか、そういう次元ではなく、ピアノの中でピアノを聴いているような、不思議な感覚でした。ピアニストの思い描いた細かい表現をくまなく拾ってくれて、音だけでなく「音色」を拾える数少ないアイテムだと思います。楽器の中でも一番といっていいほど複雑な構造のピアノという楽器は、弾くためのノイズを含めて、美しいところを切り取るのはとても難しいと思いますが、それを見事にクリアしています。ピアノの、一番ホットでスウィートな音を録れる場所に設置出来ることが、またひとつの大きな収穫だと思います。
今回のレコーディングではPM40Tをオンマイク、QTC40mpをオフマイクに立てました。それをほぼ均等に混ぜた音をMainで使用致しました。PM40Tを一聴した瞬間「なんでこの距離でこの音になるの?」と思わず漏らしてしまいました。2本のマイクの音の繋がりが素晴らしく目の前にピアノがあるかのような錯覚に陥る定位感。また通常この距離にマイクを立てるとどうしてもマイク直下の音符が強く出過ぎてしまうのですが、ピアニストのニュアンスを壊す事なく収録してくれるマイクだと思いました。QTC40mpは反響板から約3mほど離した位置にたてていたのですが、こちらもそこにいるかのような定位感、空気感、解像度、「素晴らしい」の一言でした。
PM: PianoMic Series
QTC 40