レコーディングはできるだけクリーンに、防音が行き届いた場所で行いたいもの。でも、どんなに気を付けていても、ノイズが入ってしまう要因を完全に排除することはとても困難です。レコーディングの後、ノイズが気になってしまった。そんなときはMcDSP NR800の出番です。もう、ノイズが原因でミックスに妥協する必要はありません。
NR800は、音楽制作、ポストプロダクション、ライブサウンドに役立つリアルタイム・ノイズ・リダクション・プロセッサです。
プラグイン内部のレイテンシーなく動作し、トランスフォーム・ベースで処理するノイズ・リダクション・プラグインに見られるようなマイナス要素で元の素材を汚すこともありません。
まずはこのオーディオ・サンプルでNR800のノイズ・リダクション効果をお確かめください。
NR800は全周波数帯にブロードバンドで作用しますが、フォーカス・ポイントを用いることで、ノイズ・リダクションの周波数スペクトラムの範囲を狭め、処理する帯域を絞り込むことができます。入力フィルタ・セットは、最大36dB / Octまでスロープを調整でき、ノイズ・リダクションのフォーカス・ポイントとは別の周波数に設定することも可能です。
NR800には複数のノイズ・リダクションモード(NR Mode)が用意され、滑らかな処理からアグレッシブなリダクションまで、素材に合わせてノイズ・リダクション度合いを調整可能です。
Rangeコントロールは、ノイズ・リダクション全体を100%から0%(オフ)の範囲でスケールすることができます。
「x2」モードを有効にすると全バンドのノイズ・リダクション量が2倍となります。細かな調整が不要な場合や深刻なノイズへの対処に有効な機能です。
Responseタイムは、「ノイズ・イベント」の発生からノイズ・リダクションがどれくらいの速さで復帰するかを調整します。
NR Biasセレクタで、ノイズ・リダクションのゲインおよびスレッショルドを入力信号に対し「スナップ=自動調整」する場合に、異なるノイズ・リダクション量を適用することができます。NR800の8つの各バンドには、ノイズ・リダクション・フェーダー、ノイズ検出のためのスレッショルド・マーカー、マスター(M)と機能をリンクする(L)コントロール・ボタンが用意されています。また、各帯域は個別のバイパスまたはソロも備えられており、入力されるノイズ量の試聴も可能です。