モニタースピーカを支えるテクノロジー

Focal Professional Technologies

TechnologiesFocal Professionalモニターを支えるテクノロジー

20150730_focal_technologies_Focal_SP

“W”コンポジット・サンドイッチコーン

20150730_focal_technologies_420フォーカルSMシリーズのウーファーユニットに採用されているのが、”W”コンポジット・サンドイッチコーンです。コーン素材の理想には、「軽量」、「高剛性」、「高減衰特性」という3つのキー・パラメータがあります。フォーカルR&Dチームでは、最先端のシュミレーションソフトにより、素材の組合せを解析し、合成結果の挙動を可視化することで最適かつ最も理想的なバランスを突き止めることを可能にしております。

“W”コンポジット・サンドイッチコーンは、超軽量の構造材コアをガラス繊維シートでサンドイッチしたもので、ガラス組織の非常に長い繊維を驚く程精密に織り上げたことによる利点を有しています。同じサイズのアラミド繊維やケブラー織物に比較すると、より軽量に仕上がり、しかも高い剛性(約20倍以上)を実現することができます。また、樹脂とガラスの間の分子結合がアラミド繊維よりも大きいことに注目すべきで、それによってコーンの構造はより強固で均質なものとなるのです。軽量かつ高剛性というユニークな特性は、設計者に材質内の信号伝達速度の制御を可能にします。中層部構造材の厚さを変更することにより、“W”コーンの減衰特性を非常に正確に調整でき、望ましい周波数帯域に応じてコーンの挙動を最適化できます。この結果、“W”コーンはその優れたレスポンスと超低歪により、トランスペアレントな音質を獲得するのです。


 

リバース・ドーム・ツイーター

リバースドーム・ツイーター – フォーカルの品質証明 – は、たぶん、完璧なトランスデューサーです。

この設計により、高性能、正確、完璧なエネルギー変換を可能にしました。

リバースドーム・ツイーターの特筆すべき利点は、ボイスコイルとドームの間のメカニカル結合の最適化です。ボイスコイルは、ドームの中ほどに固定され、コーンの表面全体を安定的かつ均一に駆動します。結果として放射されるエネルギーはストレスも歪もなく均一に空気に変換されます。

一般的な凸型ドームの場合、エッジ部分でのみ接合が可能で、柔軟性のある表面はボイスコイルの動きに均一に追従することは不可能で、特に16kHz以上の帯域で位相の反転が起こり、リニアリティを確保するためには何らかの「補正」が必要となります。

20150730_focal_technologies_2

リバースドームは、直接、空気中に最大効率で放散し、非常に正確なサウンドステージを創成します。ドームのレスポンスカーブは、他のどんな凸型ドームより明確に直線的です。それは、リボン・ツイーターでは得られない、良好な空間分散と非常に広い指向性を提供します。リバースドーム・ツイーターは、ダイナミックスにおいても正確な再現力をもち、エンジニアがコンプレッション効果を把握するのに役立ちます。イメージ精度(高さ、幅、奥行き)は極めて優れており、各要素の配置を非常に容易にするとともに、後部残響音を正確に再現します。

フォーカルSMシリーズ(Solo6, Twin6)では「ベリリウム」が、CMSシリーズでは、「アルミニウム/マグネシウム合金」がドームの素材として採用されています。


 

ポリグラス・コーン

20150730_focal_technologies_3フォーカルCMSシリーズのウーファーユニットに採用されているのが、特許技術「ポリグラス」コーンです。ポリグラスとは、セルロースベースのコーンの上に中空ガラス球の薄層を均一に蒸着したもので、セルロースの高い減衰特性とガラスの剛性を理想的な按配で組成することによって「軽量」かつ「高合成」、「高減衰特性」を併せ持ったコーンを具現しています。ここでも、フォーカルのR&Dチームのもつ、素材からの開発力が大きく発揮されています。3つのキー・パラメータをバランスよく実現したウーファーユニットにより、最も微細な細部までも再現できる、タイトで制御された低音域を提供しています。


 

ベリリウム・ツイーター

比類なき堅牢性を誇るベリリウムは、究極のツイーター・ドームの製作に欠かせない素材です。

ベリリウム

20150730_focal_technologies_4Focalは研究開発に2年を費やし、5オクターブ(1000Hz – 40kHz)までの広域を再生可能な世界初のピュア・ベリリウム・インバート・ドームの生み出しました。人間の聴覚は20kHzが上限であるにも関わらず、40kHzまで伸びる周波数特性を求めることに疑問を持たれる方もいるでしょう。周波数特性が拡大するとトランジェント認知や、ディテイルの再現性が向上します。加えて、スピーカーのレスポンス・カーブのリニアリティは3種のパラメーター(軽量性、堅牢性、ダンピング)と相反します。

ベリリウムだけがそれら3つのパラメーターを繋げ、理想的な性能を発揮可能な唯一の素材です。他の素材と比較しますと、同重量のベリリウムをドームに使用した場合、堅牢なことで知られるチタンやアルミの約7倍の堅牢度を持ちます。その結果、音波の伝播速度がチタンの3倍、アルミの2.5倍になります。その結果、ベリリウム・ツイーターでは周波数特性のリニアリティ、アコースティックの忠実性、インパルス・レスポンスが最大化され、完璧に近似したサウンドを実現します。


 

CMS Technology

アルミニウム / マグネシウム・リバースドーム・ツィーター

20150730_focal_technologies_5ドームをひっくり返したスタイルのツィーターはFocalブランドのシグネチャー的存在です。Focalのスピーカーシステムは、20年以上このタイプのツィーターデザインを採用しています。 ヴォイスコイルとコーンの最適なカップリング構造がドーム全体の動作を均等化し、濁りの無い伸びやかな高域を再現します。

ストレスを感じさせない音質は、録音やミックス、マスタリングといった長時間にわたる作業に最適です。素材のアルミニウム/マグネシウム合金は、ダンピング性能の高さと高硬度が特長で、インパルス応答は28KHz@-3dBと卓越した特性を持っています。

バイアンプ構成のアクティブシステム

パワー、クォリティ そしてシンプリシティ

20150730_focal_technologies_ChpsetFocal R&Dチームは、高品質なスピーカーを駆動するアンプリファイアは、信号経路を極力短くした品位の高いシンプルな回路が最適であると考えています。CMSモニタリング・スピーカーは、上位機種と同等のアンプをバイアンプ構成で内蔵しています。ウーファー専用アンプ「TDA7293」は、MOSテクノロジーを採用し、トランスペアレントかつダイナミクスに富んだサウンドを生み出します。高い出力パワーと超低歪特性が示すパワフルかつ正確な低域は、ボディサイズからは想像できない量感があります。ツィーター専用アンプ「LM3886」はスルーレート19V/μsという特性をもち、微小情報を明確に再現、多彩な音色を見事に描き分けます。