スタッフHです。
好評連載中のSonnox QuickTips。本日はマスターチャンネルの処理で使用するOxford Limiterと、Oxford Inflatorの組み合わせで得られる効果をご紹介。
マスターリミッター、音圧、マキシマイズ、コンプ。私たちが普段聞いたり作ったりしている音楽は、何かしらこれらの処理を行ったものがほとんどですね。マキシマイズすればするほど、ぱっと聞いたときの派手さは上がりますが、音楽のダイナミクスは確実に失われていきます。ミュージシャンやボーカリストが最高のパフォーマンスを出し切っても、そんなニュアンスすらかき消すように潰されてしまう事もありますね。過剰な突っ込み過ぎには注意したいところです。
とはいえ「適正な」リミッティング、マキシマイズは必要です。また、ある種のリミッティングが音楽を「魅力的」にする事も事実です。潰しすぎることなく適正な音圧を得ることはできないものでしょうか…?
本日のムービーでは、面白い制限を一つ設けてこの手順を解説しています。上記の通り「潰す事なく( ≒ インプットゲインを上げる事なく)」音圧感を出す手順です。
いかがですか?
Oxford Limiterはその名の通りリミッターです。潰す事が目的のプラグインではありますが、ムービーの通り「Enhance」スライダーにより、リミッティングとは異なる音圧を得る機能も備えています。もちろん必要とあらば、最大で+18dbまでゲインアップできる余裕ヘッドルームをもったインプット。ミックスのニュアンスをそのままにクリーンなリミッティングができる事に定評があるOxford Limiterの秘密はここにあるのです。
Inflatorもまた不思議なプロセッサーです。ムービーでは2本のスライダーで「音作り」をしつつ音圧感を得るステップが解説されています。短いムービーではありますが、サウンドが魅力的になっていく様が分かりますね。
Oxford Limiter、Oxford Inflatorは、過去ポストでそれぞれ単体でもムービー解説をしております。そちらもご覧になってみて下さいね。
> Oxford Limiter – 適切な音圧を稼いで、ミックスを魅力的に仕上げる
> Oxford Inflator – 音にもっと存在感を、ミックスに生命力を。出したいときのワザ
Rich Tozzoliによる、ミキシングを中心にOxfordプラグインのクリエイティブな使い方を紹介するTips集!スタッフHです。
好評連載中のSonnox QuickTips。本日は記念すべき第10回、Oxford Reverbを使った空間コントロールとサウンドメイキング編です。サウンドメイキングというと、ベーシックなEQ、コンプ、またはアンプシミュレーターなどのトーンコントロールを想像しがちですが、今回はなんとリバーブを使ったサウンドメイキングをご紹介。
コンピューターのパワーもあがり、ひとつのマシンの中で複数のリバーブ系プラグインを立ち上げる事もできるようになってから、チャンネルにリバーブをインサートして使用する手法も珍しいものではなくなってきました。リバーブによって広がりや奥行きを与えるだけでなく「サウンドメイキングの手法」としてのリバーブ使用方法です。本日はそういった使い方のムービーをご紹介します。
モノラルレコーディングされたギタートラックにリバーブをインサートし、ステレオアンビエンスを加える手法。いわゆるリバーブっぽさだけではなく、ギターのトーンも変化している点にご注目ください。
いかがですか?Oxford Reverbによって広がり、奥行きを加えただけではなく、鳴りのいいスタジオでマイク録りをしたような空気感を加える事に成功していますね。Oxford Reverbはウェット/ドライの割合を変更できるパラメーターが付いていますので、個別のトラックにインサートしても全く問題なく使用できます。
Oxford Reverbで特筆すべきは、リバーブの「アーリーリフレクション(初期反射)」と「テイル(残響)」のバランスをスライダー1本で調節できること。「このリバーブの質感が最高なんだけど、もう少しだけルームっぽさが欲しい」なんてときに、個別の調整を行うのではなくスライダーでバランスを取ることができるんですね。このムービーでは、アーリーリフレクションの要素を増やし、ギターブースっぽいサウンドメイクを行う事に成功しています。
Oxford Reverbは前面にスライダーがたくさん並び、一見すると使いこなせるかなぁ、と不安になりそうですが、初期反射/残響/EQ/ブレンド具合と区分けがされているため、私が知っているリバーブの中でもかなり分かりやすく、使いやすい部類に入ると思います。ムービーでは触れられていませんが、リバーブ「だけ」にかかるEQが搭載(もちろんOxford EQ譲りの!)されているのも心強いですね。
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さてさて、Sonnoxといえば私たちのFacebookページで、「みんなで選ぶ40%オフ製品」キャンペーンを実施中!人気投票で一位になった製品を40%オフにします、という企画を実施中です。
本記事公開時点の一位は「リアルタイムに圧縮後のサウンドを確認できる」Sonnox Fraunhofer Pro-Codec。Oxford Reverbは3位につけております。リバーブでのサウンドメイクがしたくなった!という方、ぜひともFacebookにてOxford Reverbに一票を投じてくださいね。
→ メディア・インテグレーションFacebookページ(投票ページ)
Rich Tozzoliによる、ミキシングを中心にOxfordプラグインのクリエイティブな使い方を紹介するTips集!スタッフHです。
今年も残り1ヶ月。早いものですね。12月ともなると各社が一斉に年末プロモを実施して、どれを買えばいいのか迷われている方も多いかと思います。
私たちメディア・インテグレーションもさまざまなプロモを実施していますが、今回は「みなさんに喜んでいただけるプロモ」をちょっと考え直してみたんですね。まず対象となる製品はSonnox Oxford。本ブログでも「ミックスがうまくなるTips」として連載をしており、おかげさまでたくさんの方にご覧頂いているようです。
Sonnoxのプラグインは、いずれも良い仕事をするものばかり。参考までに過去の「ミックスがうまくなるTips」をまとめると、
いずれもミックス上達には欠かせないテクニックばかりです。本連載はまだ続きますので、ご期待ください。
【みんなで選ぶ、40%オフ製品プロモ】
投票はFacebookのメディア・インテグレーションページ上で開催いたします。Facebookのアカウントをお持ちでない方は、これを機にぜひ始めてみてはいかがでしょう。アンケートに一票を投じてください。よければ「これが欲しい理由」なんかも書いていただけると、他の方があなたの意見に傾くかも…しれません。割引率はこんな感じ。
投票期間は本日12/4から、12/14いっぱいまで。翌12/15より年内いっぱいプロモを行います(営業日末日:12/27まで)。よければ私たちのFacebookページをフォローもしてくださいね!
スタッフHです。
好評連載中のムービー付き「MixがうまくなるTips」のSonnox QuickTips。本日は第9回「SuprEsserを使ってローエンドを支配する」です。
前回の「マスタリングリミッター編」はおかげさまで大好評でしたが、今回もまたマスター処理には避けては通れないローエンド編。感覚を養いましょう。
ローエンド。低域。ここには音楽にとって大切なベースやキックなどを中心に、ギターの「太さ」の部分だったり、ボーカルの「ふくよかさ」だったり、シンセの「濃密さ」があると言われています。あまりに多すぎるとこもった音色になってしまいますし、逆にカットしすぎるとなんら魅力のない音になってしまいます。一言でいえばミックス中の「難所」です。
とあるエンジニアさんから聞いたお話
『いくらベースだからといって、無闇にローを強調する事はありません。逆に、30Hz以下はカットする事もあります。「クラブで鳴らす」などの明確な目的がない限り、超低域は他の帯域をマスキングしてしまう事もあるからです。ベース以外にも、ギターやボーカル、シンセだって時にローカットが必要になることがあります。パートまたはマスターでも、カットするポイントが “30Hzから” でいいのか、場合によって “50Hzから” でいいのかは鍛えるしかありません。もちろん、無闇なカットは大事なものを失う結果になりますので、これはもう日々勉強です』
本連載の過去ログ、「アコースティックギターやベースにはミックスの上で『不要なところ』があるかもしれない」でも同様にローエンドのカットポイントに付いて取り上げていますので、そちらもご覧ください。
なんでもかんでも無闇にカットしてしまうと、先に書いた通りサウンド中の「太さ、ふくよかさ、濃密さ」が失われてしまいます。できることなら、不要なほどにローエンドが暴れてしまったときに「だけ」カットが働くダイナミックEQのようなプロセッサーがあればいいのですが…
…という分かりやすい前フリをしておきつつ、本日のムービーはOxford SuprEsserを使ったローエンド処理方法です。本日も短めの3分半ほどなので、まずはムービーをご覧ください。効果が分かるよう、ヘッドホンやモニタースピーカーでの視聴をオススメします。
いかがでしたか?
いわゆるディエッサーであれば、動作としてはコンプレッサーと同じです。しかしSuprEsserは、ムービー中でも語られている通り「強弱に反応するEQ」であることがお分かりいただけたと思います。
ドラムやベーストラックにインサートされたSuprEsserでは、キックが鳴った瞬間だけ、ベースが過剰なローエンドを発したときだけに反応して押さえ込む事に成功していますね。単なるEQで削ってしまっては全体的なローが失われ、コンプで抑えようとしようものなら、ニュアンスすらかき消すほどにコンプレッションされてしまうところです。大事なのは「必要なときだけ、適切な量で抑える」ということ。
次は心地よい歪みのギター。4本重ねられたギターを1本のバスでまとめ、このバスにSuprEsserが使われています。白玉のパワーコード、手のひらミュートで「ズンズン」と鳴らすギターが気持ちいいのですが、ミックスする立場にたつとこの「ズンズン」の処理に毎回頭を悩ませるところ。これがまた単なるEQでカットしてしまうと、ほんとに寂しい音になっちゃうんですね。ムービーではどのように処理されているか、どのタイミングで抑えられているかも併せてみてみてください。
マスターチャンネルにもSuprEsserは有効です。EQなら削りっぱなし、コンプなら潰しっぱなしの処理になってしまうところを、SuprEsserがどのように処理を行っているか、ムービーで確認してみてください。
そして本ブログ、および本連載をご覧くださっているみなさまだけに、ここだけの話を。ここだけですよ。
Sonnox Oxfordの連載をみて「あのプロセッサーいいなぁ、気になるなぁ」というものがある方。購入をあと1週間だけ待ってください。私たちメディア・インテグレーションが、国内のみなさまだけにちょっと面白い企画を用意しております。ヒントは「欲しい物を、まけてほしい」。詳細が決まり次第またこちらでご紹介いたしますね。
Rich Tozzoliによる、ミキシングを中心にOxfordプラグインのクリエイティブな使い方を紹介するTips集!スタッフHです。
ムービーつき好評連載中のSonnox QuickTips。第8回となる本日は、Sonnox Oxford製品の中でも人気のOxford Limiter。マスターチャンネルに使ってもよし、バスにインサートしてステムミックスのコントロールにもよし、人気のリミッター/マキシマイザーです。
私は楽器店さんやイベントスペースなどでこういったマスタリングツールのセミナーを開催する事が多いのですが、多くの方が「マスターリミッターにとりあえず突っ込んだだけ」のまま使用されているようで、その方々は「思ったようなサウンドに仕上がらない」と悩みを抱え、セミナーに参加してくださっているようです。
よりよいミックスに仕上げたつもりなのに、マスターリミッター(コンプ)をインサートしたとたんに大幅に音が変わってしまう。せっかく自分好みのミックスに仕上げたのに、イメージと違う音圧がでてしまう、といった悩みをお抱えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
Oxford Limiterは、マスタリングリミッター/コンプにありがちな「潰された感」が非常に少ない事も人気のポイント。滑らかなマキシマイズから、パワフルなロックサウンドまで、どんなジャンルにも対応できる柔軟さが魅力。
また、Oxford Limiterには、同社のinflatorに似た「倍音コントロール」のファンクションも備えています。これにより、自然なマキシマイズをさらに一歩魅力的なサウンドに仕上げる事ができるようになるわけです。
ではでは、本日も3分半ほどのムービーです。Oxford Limiterを持っていなくとも、マスターリミッターでどれくらいの音圧を稼げばよいのかの参考になるかと思います。
ビデオのスタートはソフトなアコースティックギターの弾き語りから。
Oxford Limiterがオンになった瞬間に、ふわりと持ち上がるギターの空気感。ギター本来のふくよかさもぐっとアップしますね。音圧を稼ぐリミッターにありがちな息苦しさもなく、本来の迫力を素直に取り戻しているような気もします。
Oxford Limiter最大の魅力は、画面右側にある「エンハンス」スライダー。上でも書きましたが、このスライダーをあげる事によって、ソースの倍音を絶妙にコントロールし、単なるリミッティングでは産まれない「迫力」「魅力」を引き出してくれるのです。
次はオーバードライブのかかったヘビーなベースと、ビッグで迫力あるドラムのリズム隊トラック。Oxford Limiterはマスターのみならず、このようなステムミックスのバスリミッターとしても有効です。
さきほどの落ち着いたアコースティックギターに比べ、なんとも激しい曲調ですが、Oxford Limiterがソースを選ばず使えるのがお分かりいただけると思います。Oxford Limiterが入るだけでリズム隊のコンビネーションが一段あがったような一体感がありますね。エンハンスでは全体の迫力もさることながら、スネアの存在感がさらに増してくる効果が得られています。
最後のドラム、ベース、ギターのアンサンブルでは、Oxford Limiterがいかに透明でソフトなリミッティングができるかが分かります。SOFT KNEEでリミッティングを滑らかにしてあげることで、息苦しさをさらに軽減しつつ、しかし全体の適正な音圧感、適正な迫力が得られました。
Rich Tozzoliによる、ミキシングを中心にOxfordプラグインのクリエイティブな使い方を紹介するTips集!スタッフHです。
連載でお伝えしているSonnox QuickTips。本日はVol.7。Oxford Dynamicsを使用した「コンプの一歩進んだ使い方」編です。
先日Twitterを何気なく見ていたところ、この連載の事を好きだと仰ってくださっている方をお見かけしまして。嬉しいですねぇ。私たちメディア・インテグレーションは、音楽を愛するみなさまのヒントになるような「何か」を提供できるような会社でありたいと願っています。それが製品であれ、このようなTips記事であれ、ときには一円の売り上げにならないものであっても(これ書いちゃうと上司が怒りますが)、努力を重ねたいものです。
コンプは簡単なものです。入力された音を”あるルール”で潰しているだけなのですから。各コンプレッサーそれぞれに”潰し方”の味わいがあり、癖があり、特有の機能がありますね。
でもコンプは難しいものです。上で書いた”あるルール” を「いい感じ」にコントロールする方法を体得するには、とにかくたくさん経験を積むしかありません。最近のコンプは大量のプリセットが収録されていますが、入力レベルが違えばコンプのかかり具合は変わるわけですから、一概にプリセットに頼るわけにはいきません。これは、本ブログをご覧くださっているみなさまには釈迦に説法ですね。
では本日のムービーです。本日はちょっと長めの7分半。Oxford Dynaminsを使用して説明をしていますが、お持ちではない方にも参考になるムービーです。
いかがでしたか?
かなり駆け足で説明されているビデオですが、かならず各モジュールをオン・オフして違いを聞き比べしているので、その違いも聞いてみてください。
コンガにかけられたコンプレッサーで、コンプと一緒にEQ処理をすると音の印象はどう変わるのか。コンプレッションでアタックの印象が変わるのはもちろんですが、リリースの部分の印象も変わり、全体とミックスしたときには混ざり具合の印象にも影響があるようです。その他「音をタイトにしたいので」というキーワードでは、どんなパラメーターをどれくらい調節しているかも参考になりますね。
センドに送ったリバーブの後にコンプを入れるという手法は、2年半ほど前にCOILの佐藤洋介さんのインタビューでも同じ事をお伺いした事がありました。こちらのインタビューでも面白いお話が満載なので、お時間のある時でもご覧ください。
リバーブの後に入れたコンプでは、いわゆるアタックを「潰す」というコンプではなく、リリース部分の広がり方を調節するというテクニック。リバーブもサウンドの一部として考え、テイル部分の消え方をコンプで印象的に仕上げています。最近のリバーブプラグインはパラメーターも多く、こういった部分を調節可能なものもあるかもしれませんが、私たちが最も使い慣れたコンプで仕上げをするということは、ある意味で自然な作業なのかもしれませんね。
Oxford Dynamicsは、コンプやゲート、エクスパンダーやリミッターなどのダイナミクス系を一手に収録したプラグイン。ウインドウ右下のモニター部分をみると、複数のダイナミクス処理によってサウンドがどう切り込まれているのかが一目で確認できるようになっています。
ムービーの最後には、Oxford Dynamicsを使用したマスターチャンネルへのリミッティング処理を紹介しています。Sonnox OxfordにはマスターリミッターのOxford Limiterもありますが、このOxfrod Dynamicsで目指したものは「クリーンなリミッティング」。どういったパラメーターで使えばいいかの参考になりますね。
Rich Tozzoliによる、ミキシングを中心にOxfordプラグインのクリエイティブな使い方を紹介するTips集!スタッフHです。
連載でお伝えしているSonnox QuickTips。前回ポストからちょっと時間が開いてしまいましたが、本日はOxford SuprEsserを使用したミックステクニックです。このSuprEsser、非常に新しいタイプのプラグインでして、中身をご存じない場合には「なんでそんな事ができるの?」と魔法のようにすら感じられるかもしれません。
ミックスをしているときをイメージしてみてください。
例えばスネアを処理しているとき。スナッピーの効いた小気味の良い音がレコーディングできたんだけど、ミックスの時に聞き返してみたら、ちょっとハイミッド辺りの音が耳に痛い。EQで痛い部分を削ろうとする→スネアの音がまるで変わってしまう。コンプで潰して丸みを出そうとする→全体が潰れてベタっとした音になっちゃった。
例えばボーカルを処理しているとき。自慢のマイク、マイクプリで最高の音でレコーディングできた。…のはずだったのに、ある歌詞を歌うときだけなぜかコモって聞こえる?その部分だけリージョンを切って、別トラックで処理してみようとする→前後と質感が合わない。やっぱりEQで処理しよう→ボーカル全体が軽くなっちゃった。
例えばベースを処理しているとき。全体のサウンドは問題ないはずなのに、4弦5フレットのAの音の時だけボボボーンと音が飛び出して、しかも膜が貼ったような気持ち悪さ。ベース本体のデットポイントなのか、弾き方に問題があるのか…コンプで潰して引き締めようとしたら、サウンド全部が潰れてしまい、余計にサウンドが訛ってしまって悪循環…。
もちろん、こまかくリージョンを切り分けたり、サンプル単位でオートメーションを描いてボリュームを変えたりすることである程度は良くなるかもしれませんが、これが一発で解決するなら、その作業時間でアレンジを練ったり、次の作曲を始めたりできますね…。
何はともあれ。ムービーをご覧いただきましょう。本日は約4分のビデオです。
いかがですか?SuprEsserが「かかって欲しい帯域だけ」に「かかって欲しい瞬間だけ」動作している事がお分かりいただけたかと思います。
もちろん、SuprEsserがなくたって、お持ちのEQを使って時間と根気と…あとは器用にオートメーションカーブをかけられる腕前があれば、同じ事ができるかもしれません。でも、その時間があるならもっと他の作業に費やしたいですよね。
SuprEsserの動作範囲内で、常に赤い棒が立っていますが、これがサウンドを常に監視している「監視モニター」。入力されるサウンドに応じて常に動き回っているのがわかりますね。
コンプレッサーは便利ですが、入力されるレベルに応じて常に動作してしまいます。コンプレッションしてほしい瞬間にかかるとは限りません。
気になる所だけをEQする、というのもアリですが、前後と質感が変わってしまう可能性もあります。
その点、上でも書きましたが、SuprEsserなら「かかって欲しい帯域だけ」に「かかって欲しい瞬間だけ」なんですね。
SuprEsserは名前から推測するような「単なるディエッサー(のお化け)」ではありません。かけたい楽器がなんであれ、かけたい帯域が耳に痛いハイだけじゃなく、ミドル、またはローエンドだったとしても。時にはトータルミックスにさえかけることができます。そして、悪いところがなければ基本的に音は一切変えないのです。入力されるサウンドに応じてコンプレッションが大きくなったり、軽くなったりするんですね。
Rich Tozzoliによる、ミキシングを中心にOxfordプラグインのクリエイティブな使い方を紹介するTips集!スタッフHです。
連載でお届けしているSonnox Quick Tips。本日はVol.5、TransModを使用した「素材のアタックを調節する」編です。各トラックのアタックをマスターするものは、ミックスを制す!かもしれない。注目のテクニックです。
本ムービーをご覧頂く前に、まずは「トランジエント」についておさらいしておきましょう。
本編でご紹介している「トランジエント」とは、素材のアタック部分よりもさらに短い数msecの部分を指します。素材のアタックを調節するときは、たいていコンプを用いる事になるかとは思いますが、そのコンプが稼働するよりもさらに速く、短い範囲の部分を指しています。
スタジオではイイ音に聞こえていたけど、持ち帰って改めて聞いてみたら、ヒットの瞬間にとても耳にいたいアタックが入ってしまっていた。コンプで潰そうとしたけども、そうすると全体が潰れてしまって好みのサウンドにならない。
全体的な雰囲気はいいんだけど、ピックが弦に触れた瞬間の「カリカリ」という音がどうしても気になる。コンプで潰してしまうとこの「カリカリ」まで強調されてしまうし、かといってオフマイクでレコーディングをすると、どうも音が遠くなってしまう。
ドラムとベースの絡みが格好いいフレーズをサンプリングしたいんだけど、ビートがちょっと弱くて使いづらい。できれば、この質感のままビートが前に出てくるような処理をしたい。
コンプを使ったときのような飽和感もなく、調節したい位置(トランジエント)「だけ」にかかります。距離感のコントロールもできるため、人によっては全トラックにインサートしている方もいらっしゃいます。TrandModを事前に仕込んでおくことで、オーバーコンプを減らす事もできますよ。
コンプは現代の私たちの作業にはなくてはならないものになりましたが、オーバーコンプはいい結果にはなりません。私個人的には、みなさんが愛用されているコンプとTransModは最高の相棒になるのではないかと思いますよ!
では、本日のムービーです。4分半。
まずはキックにインサートされたTransModから。ミックスに埋もれないキックを、コンプに頼ることなく作り出しています。いつもなら「コンプでアタックを強調して…あれれ…のっぺりした音になっちゃったな…もうちょっとゲインをあげて…」なんて作業をしがちですが、これなら欲しいアタックを欲しい分だけスライダーを上げればいいわけです。
スネア(クローズドリムショット)はちょっと面白い。トランジエントを弱めて(ビデオでいう、”マイナス方向のレシオ”)いくと、アンビエンス部分が浮き上がってきます。逆にトランジエントを強調していくと、実際にレコーディングされたときよりもべったりと音が目の前に張り付いたように聴こえませんか?
距離感のコントロールにも使えるTransMod。便利です。
今回一番面白いのが、次のシェイカーです。TransModのオン/オフを聞き比べると、まったくといっていいほど躍動感が違います。シェイカーのレコーディングって実際結構難しくて、アクセントをつけてレコーディングしたつもりなのに、平坦な音になってしまいがち。ムービーではきっちりアタックが検出されて、ほしいアクセントが「戻ってきた」ようにすら感じますね。
最後はアコースティックギターです。ここでは劇的なサウンドの変化はありませんが、ほんの少しだけゲインを稼ぎ、アタックが埋もれないような設定になっています。ビデオでは、チャンネルフェーダーではなくTransModでゲインを調整することで、ダイナミクスが失われないミックスが可能になる、と説明されています。
さて、いかがでしたか?
先にも書きましたが、アタックの調節というとどうしてもコンプに手が伸びてしまいがちです。しかし、本当にほしい効果は「アタックを潰してゲインを上げる」ことではなく、「アタック(トランジエント)を強調したいだけ」という事も多々あるのではないでしょうか(あるいは逆に弱めたい)。
欲しいトランジエントが得られたら、あとはお気入りのコンプでキャラクターを付けることもできます。サウンドのアタックについて勉強になった!と感じてもらえると嬉しいです。
Rich Tozzoliによる、ミキシングを中心にOxfordプラグインのクリエイティブな使い方を紹介するTips集!スタッフHです。
連載でお届けしているSonnox QuickTips。本日は連載第4回、リバーブ編です。
前回のInflator編で「なんだよ、Inflatorを持ってないと意味ないTipsじゃん」というお言葉をいただきまして、確かに「MixがうまくなるTips」なんてたいそうなタグを付けた割に、参考にならない方がいらっしゃったことに申し訳なく思っております m(__)m。
一方で、「私はInflatorを持ってはいないけど、このビデオを見て “音を際立たせたり、マイルドにする事でどういう風にミックスに変化があるのか、受ける印象が変わるのか参考になった。まだInflator持ってないけど、ミックスに対する意識が少し変わりました」というご意見もいただきました。ありがたいお話です。
本日はコメント欄(非公開)を開放しますので、ご意見ご感想、忌憚なく頂戴できればと思います。出来る限りみなさまのお役に立てる記事をこれからも。なんとか。頑張ります。
アコースティックギター2本のアンサンブルにリバーブを施す。シンプルな素材ほど、ごまかしが効きませんね。また、スピーカーの置き方や部屋で起こる位相のズレが干渉すると、とたんにリバーブ感がわかりにくくなったりもします。今日のムービーでは「自分の環境でこんなふうに聞こえるのなら、これくらい響かせていいんだな」という所にも着目してご覧ください。
いかがでしたか?
Oxford Reverbにはリバーブサウンドのみに効くEQが搭載されているため、単なる響きを得るだけではなく、そこから一歩進んだサウンドメイキングができるようになっています。もちろん、Oxford EQをお持ちでなければ、お持ちのリバーブとEQを組み合わせてもOKです(その際、リバーブサウンド【のみ】にEQが掛かるようにしてくださいね)。
リバーブを使用しないミックスって、おそらくあまりないのではないでしょうか(もちろん敢えてそういうサウンドにしている方々もいらっしゃいますね)。ドライでレコーディングされた素材に響きを加える、ミックス上で一歩奥に配置したいときにリバーブで整える、あえてホールでのライブ感を演出するためにリバーブを深くかける。そんなリバーブだからこそ、深く知って使いこなす「相棒」が欲しくなりますね。
Oxford Reverbはリバーブを知り尽くし、多くの方のニーズを徹底的に調べあげて産まれたOxford Reverb。みなさまの相棒に選んでいただけると嬉しいです。最後に第一線のエンジニアさんからのレビューを。
Waves Renaissance Reverbの「Drum Plate」を使ったドラムトラックも、Oxford Reverbに差し替えてみた。Oxford Reverbのプリセット「Drum Room」は欲しい音では無かった。そこでエミュレーションというカテゴリーにあった「EMT 140 Plate」に切り替えた。それは、ゴージャスでスムースなディケイ・テイルをもった、まさに求めていたサウンドだった。この成功に気を良くして、Reverb Oneの「Long Bright Plate」を使ったボーカルトラックも、Oxford Reverbに差し替えてみる。ここでも「EMT 140」プリセットを使って、Reverb Oneではどうしても実現できなかったサウンドを得る事ができた。
全体的に、本当に実用的なリバーブ・プラグインで、音楽、ポストの現場のどちらでも重宝することだろう。Sonyは、コンボルーション・リバーブを作る誘惑に打ち勝ち、なおかつ、普通のリバーブにはない柔軟なコントロールによって多様なリバーブ音を提供することに成功している。すでにリバーブを複数持っている人にとっても、有用なプラグインとなるだろう。” – Mike Thornton(Sound On Sound, March 2005)
Rich Tozzoliによる、ミキシングを中心にOxfordプラグインのクリエイティブな使い方を紹介するTips集!スタッフHです。
連載でお伝えしてる「MixがうまくなるTips」のSonnox QuickTips。本日は第三回目です。第一回、第二回はそれぞれコンプ/ゲート、EQを用いたTipsでしたが、本日は最もSonnoxらしいプラグイン、Inflatorを使用したミックスとなります。
ひょっとしたらみなさま、ミックス中にこんな悩みにぶつかった事はないでしょうか。
「各楽器のトリートメントもした。ドラムの音も完璧。ベースもキックと被らないようにうまくEQを施す事ができた。ボーカルのオートメションもパーフェクト。なのに、カッティングしているギターが埋もれてしまう…。コンプで前に出そうとしたものの、”潰れ感” が強くなってしまうだけで音が抜けてこない…」
「ベーシストから送られてきたベーストラックが、固まる前のコンクリートのようにヌメヌメしていて、ミックスに入れたとたんに全然存在感がない」
「ドラムをスタジオでレコーディングしてきた。音の方向性は良いんだけど、どこどなく “耳にイタい” 感じがする。EQでハイカットしてみたものの、イメージとは違う。いい具合に”マイルドにする” 事はできないか」
「いわゆるマキシマイズ系のリミッターをマスターチャンネルに使っているが、これ以上はつぶしたくない…けど、もうすこし全体に “存在感” が欲しい…」
さてさて、いつものようにまずはビデオをご覧いただきましょう。本日は少々長めの5分弱ですが、あまりの魔法っぷりに短く感じます。
Inflatorが魔法のプラグインだとは常々書いてきましたが、これを見ていただくと納得していただけるのではないでしょうか。よく「Inflatorは全トラックに使ってはいけないのでしょうか?」と質問をいただきますが、このビデオを見ると、そんな事はないのが分かりますね。
このビデオのミックス中、EQやコンプは一切使っていません。しかし、Inflator1つを使うだけで音のエッジを立たせたり、逆にマイルドにしたり。ある音はサチュレーションがかかって派手なクリッピングサウンドになったり、リッチなトーンになったりします。なるほど、これだけシンプルな操作で様々なトーンが得られるので「魔法のプラグイン」と言われるようになったのもうなずけます。
とはいえInflatorを使う時には「深くかけ過ぎないように注意する、もともとラウドな音をさらにラウドにしすぎない」といった耳も一緒に鍛えて頂けると、Inflatorの良さがさらに際立つのではないでしょうか。
では最後に、以前も軽くご紹介した、とあるジャズバンドをレコーディングしているエンジニアさんにお伺いしたInflatorへのコメントをご紹介。
僕がレコーディングをするジャズバンドはみなさん熟練のいい音を出す方たちばかりだから、コンプで潰して音を作ったり、EQで大胆な加工をする必要があまりないんですね。だけど、例えば目の前で演奏されているウッドベース。これを耳で直接聞くと、もっともっとディープで良い箱鳴りをしてたりするんですよ。弦を震わせる指の感じまで聞こえそうな迫力があったりする。これを普通にレコーディングしてしまうと、なぜだか冷めた音になっちゃう。そんなときにInflatorを使って、ちょっとだけインプットを突っ込んで、EFFECTをマイナス側(編注:ビデオの中で言う、マイルド側)にするんです。そうすると目の前の演奏とレコードの差がなくなる。今のところ、これに変わるツールは僕にはありません。
Rich Tozzoliによる、ミキシングを中心にOxfordプラグインのクリエイティブな使い方を紹介するTips集!| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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