おはようございます、スタッフOKです。
本日はアカデミー賞の授賞式でしたね!結果はまだ見ていないのですが、『アバター』と『ハートロッカー』が主要部門独占?でしょうか。
そして、アカデミー賞に関連して、監督デビュー作品にも関わらず、昨年の公開と同時に全米でヒットを記録し、アカデミー賞でも4部門にノミネートされた、ニール・ブロムカンプ監督による映画「District 9」。日本でも「第9地区」として今春の公開が決定していますね。
そんな「第9地区」でサウンドトラックを担当したクリントン・ショーター氏から、ある日Spectrasonicsに直接Eメールでのコンタクトがあり、下記のインタビューが実現しました。作品の主題にOmnisphereがぴったりだったと語るショーター氏のコメントをどうぞ。
「この作品のスコアを書き始める直前にOmnisphereに出会ったんだ、本当に驚きだったね。サウンドの豊富さ、クオリティ、どちらも素晴らしい。すぐさまこれは『第9地区』ですごく重要な楽器になると直感したよ。
(Omnisphereでは)とにかくエフェクト、フィルター、そしてエンベロープを使い倒した。次のプロジェクトではシンセシス機能のポテンシャルもっと引き出したい、いまからワクワクしているんだ。Omnisphereのシンセ機能、グラニュラー、FM、ユニゾン、Harmonia、どれもすごく気に入っている」
さらに『第9地区』ではOmnisphereの強力なアルペジエイターも多用しているとのこと。
「この映画では、初めから生演奏とシンセサイザーを組み合わせたハイブリッドなスコアを書くつもりでいたんだ。あまり核心には触れないでおくけど、『突然変異』がこの作品のテーマの一つでもあって、それを音楽にも反映させたかった。それを実現させるためにOmnisphereこそ完璧なツールだったんだ。
サウンドトラックではStylus RMXの新機能「Time Designer」も活躍したそうです。
「Time Designerはとてもいい。変則的な拍子をRMXで扱うことができる、実際この作品でもいくつかのパートで使わせてもらったよ」
「最初の3週間、僕とニール(ブロムカンプ監督)は思いつく限りの様々なアフリカの楽器を試した。彼は特にアフリカというコンセプトにこだわりがあったんだけど、南部地方の打楽器やマレット楽器では、思ったようにダークでスケール感のある音色が得られなかった。リズムについても同じく、もっとアグレッシブさが欲しかった。
そんなわけでアフリカ的なフィールを持たせつつ、作品が必要とするダークでエッジのある雰囲気を両立させるのはとても大変だったね。最終的にアフリカ人男性ボーカルとパーカッション以外は、質の高いサンプルライブラリを併用するアプローチを取った」
ショーター氏は、劇中でSpectrasonicsのHeart Of Africaを何度も使用した、とも明かしてくれました。
「こうした作業のあとは、すごい速さでスコアを作っていった。制作はすべて一台のMac ProとLogicだけで行っているんだ。他のコンピューターやサンプラーは使っていない、一台で完結できる手法がいいんだ。この形に移行して数年になるけど、以前の環境に戻るつもりはないよ。
エディットについて言えば、最初の6週間は様々なエディットを試すことができたけど、最後はカットが決まっていたから、思い出してもぞっとするほど難しい作業だったね(笑)」
製品情報ページ:
Spectrasonics Omnisphere
http://www.minet.jp/spectrasonics/omnisphere
Spectrasonics Styus RMX Xpanded
http://www.minet.jp/spectrasonics/stylus-rmx