
おはようございます、スタッフOKです。
先週6/5から6/8まで、東京と大阪でRoger Nichols Master Classセミナーが開催されました。
今回来日された講師のロジャー・ニコルズ氏は、既存のプラグインにない発想を盛り込んだ製品をリリースしているRoger Nichols Digitalのプレジデントであり、スティーリー・ダン、ジョン・デンバーなど数多くのアーティストのエンジニアリングをつとめ、過去7回のグラミー賞を受賞されてきた文字通り「超」のつく一流エンジニアでもあります。1982年のドナルド・フェイゲン「The Nightfly」は、今でも多くの方がリファレンスCDとして真っ先に挙げる作品の一つでしょう。
彼自身が「40年分の情報が詰まっている」と呼ぶにふさわしく、基本となるミキシングの心構えから、各トラックのEQ/ゲート/コンプレッサー/リミッターのセッティング、そして素材となる実際のレコーディングにおけるテクニックを次々に紹介する、8時間という時間を感じさせない非常に密度の濃いセミナーとなりました。
セミナーのハイライトは、全くミキシングの施されていないレコーディング直後のマルチトラック素材を使い、その場でラフミックスを行うというもの。 フェーダー/パンのバランスと最小限のプラグインのみで、短時間に原石が磨き上がっていく過程をリアルタイムに実感できる圧巻のデモでした。
またご本人も非常に気さくな方で、長いセッション中もミキシング、レコーディング、プラグインにまつわる様々なエピソードを披露し、休憩中やセミナー後の質問にも気軽に応じていらっしゃいました。
滞在中ほぼ休み無くセミナーを行い、翌週も全米中を移動することになるという過密スケジュールにもかかわらず、是非日本でこのセミナーをやってみたかった、というニコルズ氏。彼の熱意に、そしてなによりも今回ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。