Media Integration, Inc “Review and User Story”

Review & Story

15 Dec 10

Lauten Audio マイクロフォンを使用したレコーディング・レポート(第一回)

卓越した歌唱力のシンガーこんやしょうたろう氏と、実力派 ピアニスト井尻慶太氏の二人からなるポップデュオ「アルケミスト」。

12月15日に一年半ぶりのリリースとなる最新アルバムの「くちづけ」では、Lauten Audioのマイクロフォンが随所に使用されています。このたび、本アルバムのプロデュースおよびレコーディング、エンジニアリングを行った音楽プロデューサーのtomzuin hさんのご協力により、本アルバムのレコーディング過程を追ったレポートを頂くことができました。

楽曲の中で生きるサウンドとは何か。ボーカル録音、ピアノ録音に大切なポイントは何か。本日より4回に分けて掲載いたします。じっくりとご覧下さい。


Lauten Audio Microphoneを使用したレコーディング・レポート
by tomzuin h(Sonica Inc.) / 音楽プロデューサー


卓越した歌唱力のシンガー”こんやしょうたろう”と実力派 ピアニスト”井尻慶太”二人からなるポップデュオ「アルケミスト」。

12月15日に1年半ぶりのフルアルバム「くちづけ」をリリースする彼らですが、その全13曲の大作の制作中、心臓部と言えるヴォーカルとピアノの録音において、運良くLauten Audio社のマイクロフォンを使う機会が得られました。

僕は前作、前々作と引き続き彼らの音楽プロデュースとアレンジを担当しているのですが、今回はレコーディング・エンジニアリングから全てカバーすることに。

しかも今回はスタジオではなく私設の小さなホールでの録音ということで、準備段階からの過程も交えて使用感などお伝えできそうです。

アルケミスト Official web site

「くちづけ」アルケミスト VR-006 12月15日発売  2,800円


静岡バッハハウスにて

週3~4日のライブ活動をこなすアルケミスト。多忙なスケジュールの合間を縫ってのアルバム制作は9月のプリプロからスタート。

アルバムは12月発売ということもあって、賞味1ヶ月で録音~マスターまで一気に作ってしまわなければなりません。

ここまでの状況としては10月頭に参加ミュージシャンが決定、10月上旬には3日間で7曲程度のリズム録りセッション+ 2曲の弦カルテット録りまで終了という怒濤のスケジュールで。

あとはピアノのダビングとヴォーカル録りを残すのみ。どちらもアルケミストの最も重要なパートであるだけに気が抜けません。

Lauten Audio社のマイクもここからの登場です。

ピアノ録音はご好意によって静岡県の安倍川中流、油山にひっそりと佇む私設のコンサートホール兼別荘「静岡バッハハウス」を使わせていただけることになりました。

敷地の真向かいには清流、すぐ脇には蛍も生息する沢が流れ、木々と水に囲まれた贅沢な場所。空気も美味しい。

近くの道路では沢ガニが戯れ、Softbankの電波も途絶える秘境。

ここは名前のとおりバッハ好きのオーナーが、バロック音楽の演奏会を開くために作った場所で、小振りではあるけれど名器と呼ぶにふさわしいベーゼンドルファーのピアノを中心に、オーダーメイドのチェンバロ、クラビコード、パイプオルガンなどこだわりの楽器達が置かれています。ホールの天井高約7m、パイプオルガンが良く鳴るように設計されているため、残響たっぷり。ステージ上でピアノを弾くとアンビエンスの回り込みで演奏が見えなくなるほど。とは言えその密度・クオリティは高く、これはこれで天然のチャンバーリバーブとして活用できそうです。

ここにメンバー&スタッフ総勢6人でシュラフ、自炊道具に食材+レコーディング機材を持参しての3泊4日の合宿レコーディングです。

もちろん録音機材は一切用意されていないのでレコーダーからマイクロフォン、マイクスタンド、モニター環境に至るまで全て持ち込みです。

マイクロフォンにはかねてから興味を抱いていたLauten Audio社のマイクロフォンを導入することができたので、それを前提に機材のプランを立てることが出来ました。

ホールの様子

チェンバロ

パイプオルガン

→ 第二回に続きます


筆者プロフィール

TOMZUIN H(トムズゥイン・エイチ)

http://www.myspace.com/tomzuinh

少年時代からアナログ・シンセサイザーに親しみ、作編曲家、キーボーディスト、シンセサイザー・プログラマー、音楽プロデューサーと多彩な顔を持つ。
エレクトロ・アーティスト”tomzuin h”として2004年1stアルバム”bird people”を発表。
「恍惚のエレクトロ」のキャッチフレーズどおり官能的、かつシニカルに、人間味溢れるエレクトロニック・サウンドを放つ。
アルケミスト、 ホッピー神山、大木彩乃、三上ちさこ、NIRGILIS、COIL、元ちとせ、FAYRAY、ヨーコトリヤベ、リア・ディゾン、rica tomorl etc.など多岐に渡るアルバム参加・ライブ・サポートも。過去に サンプリングCD-ROM『FUEL Series』(iNiS corp.)の企画・プロデュース・プログラミングを担当、世界的にヒットさせるなど古くからサンプリング/サウンド・プログラミングに携わってきた。2008年末、自身が運営するSonica Instrumentsにおいて世界初とも言える和太鼓のソフト音源「JAPANESE TAIKO PERCUSSION for BFD2.1」を開発。

Sonica Instruments ウェブサイトリンク

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