Sound Recording & Mixing Engineer

Jun Tendo

17 Aug 09

Eddie Kramer Collection

半年もインターバルが開いてしまいましたが、気が付くとお盆も過ぎて残暑見舞いの時期となり、暑いけどもう秋へ向かっている感じですね・・・みなさん夏バテなどせず過ごしていらっしゃるでしょうか?

ところで、WAVESから「Tony Maserati Collection」に続き、待望の「Eddie Kramer Collection」が出ましたね・・・

Eddie Kramer - Drum Channel

Eddie Kramer - Drum Channel



私的にはTony Maseratiへの興味は余りなかったのでPlug-In自体をDemo版で試す事もなかったのですが、Eddie Kramerの方は興味津々で、今日届いたWAVESからのダイレクト・メールでその製品案内を受け取り、さっそくDemo版で試してみようという感じです。

Eddie Kramer - Bass Channel

Eddie Kramer - Bass Channel



Eddie KramerといえばJimi Hendrix、Led Zeppelin、KISS、らの作品におけるEngineeringやJimi Hendrixのホーム・スタジオだったNYCのElectric Lady StudiosWikipedia版はこちら)の創設時Engineerとして有名なのですが、なんと言ってもBEATLESの1967年作品、All You Need Is Love / Baby, You’re A Rich Man というシングル盤が制作された時、Baby, You’re A Rich Man を録る際にOlympic StudiosでEngineeringを担当した事で気になっていた人も多いと思います。

当時のBEATLESはEMI London Studios(= Abbey Road Studios)の録音機材がコンサバすぎて、なかなか新しいマルチトラック・レコーダーや周辺機器が導入されなかった背景から、そして当時最先端だった外部スタジオに出向く事を希望してGeorge Martin引率の元Olympic Studiosへ出向いたわけですが、EMIの社内規定により外部スタジオへEngineerが出向いてレコーディングを行う事が出来なかった?・・・正確なところはGeoff Emerickの本による記載しかないので定かではありませんが、BEATLESにとってもJimi HendrixやRolling Stonesのレコーディングで使用されていたスタジオと言う事で、何かしらの化学反応を期待していたような気がしています。

Eddie Kramer - Guitar Channel

Eddie Kramer - Guitar Channel



Eddie Kramer Collectionが出た事によって、今までは複数のPlug-Inを繋いで処理していたサウンドが1つのPlug-Inで、しかもユーザー・インターフェース内の数少ないコントローラーで音作りが出来ると言う事は、複数のPlug-Inを使い倒す時に比べTDMチップとコンピューター本体CPUの負荷軽減や音作りのスピード・アップが図れるし、意図する音がハッキリしている場合には、複数の機能が1つにまとまってこれほど使いやすいCollection形式は無いような気がしています。

目的が一緒でも沢山のパラメーターをコントロールするにはDAWでの作業は繁雑すぎるし、なかなか目指す音に達しない時のことを考えると、最近のWAVESが打ち出してきているJJP Collection、Tony Maserati Collection、そして今回のEddie Kramer Collectionはビギナーだけじゃなくプロフェッショナルにとっても便利な物として定着しそうな気がしています。

Eddie Kramer - Vocal Channel

Eddie Kramer - Vocal Channel



そのうち「Hugh Padgham Collection」「Bob Clearmountain Collection」「Al Schmitt Collection」「George Massenburg Collection」という感じで、目的ごとに使いやすいPlug-Inとして続きそうな期待はしていますし、そう願いたい感じです。

Eddie Kramer - Effects Channel

Eddie Kramer - Effects Channel



一番気になったのは、この「Effects Channel」で、説明の方には・・・

H-Slap is a shorter delay that emulates tape at 15 inches per second, with some EMT plate reverb at a medium setting.

Z-Slap is a longer delay (7 ½ inches per second) with a bit of feedback and a longer setting on the EMT plate.

今まではアナログ・テープレコーダーを使ったり、Echo FarmとReverbなどの空間系を組み合わせて作っていたようなFXがこれ一発で作る事が出来そうで、ごく限られた目的に徹したFXほど素早く便利に使える・・・これを使ってソロ時期のJohn Lennonのボーカル処理やドラム・サウンドを試してみたい気がしています。Robert Plant風のボーカル処理にもマッチするでしょうね・・・


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プロフィール

1982年にヤマハ渋谷店でキャリアをスタート、1985年のStudio TWO TWO ONE 設立と共にエンジニアとして参加。その後Z’sへ参加し1990年よりフリーランスに転身。(Twitter ID = JacoTen2)

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